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仏教、経営、ライフスタイル、教育に関心があります。 美郷町議会議員、浄土真宗本願寺派・…

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仏教、経営、ライフスタイル、教育に関心があります。 美郷町議会議員、浄土真宗本願寺派・明光寺の住職、社会福祉法人・敬愛福祉会の理事長。

最近の記事

中原芳煙画集完成記念式典・記念講演

本日午前中は地元美郷町(潮地域)出身の画家、中原芳煙の画集完成記念式典に参列しました。 早朝、霜が降りて厳しい寒さでしたが一転して小春日和。雲一つない晴天の下桜の名所潮地域が会場とあって、期待度高く車を走らせました。会場付近は満開の桜トンネル状態。 開式10分ほど前に会場到着。来賓には美郷町長、教育長、中原家の当主、町会議員の皆さんがズラリ。一つの単位自治会の行事にこれほどの来賓が集まることは非常に稀なこと。この事業の重要度と注目度の高さがうかがえます。会場の緊張感がひし

    • バリ島マス村交流Second Stage

      わが町美郷町は、1982年のくにびき国体のカヌー開催以来、カヌー振興に取り組んでおり、1991年のカヌー博物館開設がきっかけとなって、カヌー制作の盛んなバリ島マス村との交流が始まりました。 1997年より地元の邑智高校の修学旅行先がマス村となり、マス村からは学生さんが美郷町にホームステイに訪れるなど、2000年頃交流はピークとなりました。 しかし、邑智高校の閉校にともない、残念ながら交流は少しずつ下火になっていきます。そのような交流氷河期が15年ほど続きましたが転機を迎え

      • 制度改正に思う、介護経営の視点

        今回の介護保険制度改正の目玉は、なんといっても科学的介護の導入。…準備体制できていますか?準備体制を整えるためには二つの視点が必要だと感じています。それは、マーケティングとマネジメントの視点。今後の自法人の経営にとって必要なトピックだと思い、備忘録として記述しました。 科学的介護の導入はデフォルトになりそう今回の制度改正の目玉である「科学的介護の導入」は各事業所から提出されたデータを国が蓄積分析し、事業所へアドバイス等フィードバックするというPDCAサイクルの構築が軸となっ

        • 自分の中の同調気質とうまくつきあう、という視点

          震災当時、危機的状況において取り乱さず整然と食糧配給に並ぶ人々の姿に世界の多くの人は感心されました。 あれから9年後、新型コロナウィルス感染拡大によって、今度はマスクの着用や行動制限について一律に同調する日本人の気質が、主に国内でネガティブに取り上げられていたのは興味深いと思っています。 私自身としては、無思考に同調してしまう気質が顔をもたげたときに、「(自分は)こういうところがあるよねー」と鼻で笑いながら、この同調気質と今後も付き合っていきたいと考えています。ラーメン行

        中原芳煙画集完成記念式典・記念講演

          震災の教訓

          東日本大震災から10年。 この出来事を私たちはどのように受けとめているでしょうか。そこに思いを馳せる今日一日。 介護業界では来月から施行される制度改正。ポイントは大きく分けて二つ。一つは科学的根拠に基づいたPDCA業務サイクルの推進、もう一つは感染症や災害に対して事業継続ができる体制整備の義務化です。 事業継続可能な体制整備について、エッセンシャルワークである介護業界においては、その存在意義に関わる最重要課題と言えるでしょう。震災を悲劇で終わらせるのではなく、新たな教訓

          震災の教訓

          職場でダイバーシティがうまくワークしないワケ

          今朝ふと思いついたこと…ダイバーシティのこと。かつて職場でダイバーシティがうまくワーク(機能)しなかったことを思い返しました。 福祉におけるダイバーシティ(多様性の尊重)と企業におけるダイバーシティ(ダイバーシティ・マネジメント)とは似て非なるものなんですね。 福祉におけるダイバーシティとは、個の違いを尊重する意識が、社会的に醸成されることにより、個の心理的安全性が保障されるという環境のことだと、私は認識しています。これが実現するためには、二項対立ではなくグラデーションで

          職場でダイバーシティがうまくワークしないワケ

          介護保険制度改正という大きな変化

          三年に一度施行される介護保険制度改正は、厚生労働省の壮大なるマーケティングを経たアクションであります。 来年4月施行されるこの度の改正の特色は、「自立支援・科学的根拠に基づいた介護」という視点が強調されたこと。具体的には既存サービスのオプションである加算がたくさん設定されたことが挙げられるでしょう。そしていま現在、この「加算バブル状態」を目の前にして、全国の介護事業所ではどの加算を選択するか活発に議論が交わされているところです。 制度の範囲内で事業運営しなくてはならない性

          介護保険制度改正という大きな変化

          コンビニ新商品に想う、介護保険制度改正との向き合い方

          毎週火曜日には新商品が並ぶコンビニのスイーツ。ここ最近ではバレンタインを意識したチョコ関係の新作が出ていますね。新商品には消費者目線で購買意欲をそそるアイデアが注ぎ込まれています。時期・場所・客層等を分析しニーズを把握、そして新商品発表という形で顧客ニーズを満たし、売り上げがアップする、という企業側のマーケティング戦略がそこには存在しています。 そんなコンビニスイーツをつまみながら介護保険制度改正(以下、制度改正)に関する情報をチェックし、あれこれ考えていると、ふと思うこと

          コンビニ新商品に想う、介護保険制度改正との向き合い方

          『わたしと小鳥とすずと』で無意識に陥りがちな視点

          「みんなちがってみんないい」のフレーズで知られている、金子みすゞさんの『わたしと小鳥とすずと』。個の尊重を伝えている詩で、私も好きな詩の一つなのですが、この詩を読むうえでひとつ注意しておきたいことがあります。それは無意識に「人を優越性で見る」視点に陥ってしまう、ということ。内容を見てみると「わたし」「小鳥」「すず」の個性にフォーカスされている箇所がありますね。具体的には①私=速く走ることができる。たくさんの唄を知っている②小鳥=空を飛ぶことができる③すず=きれいな音色を鳴らす

          『わたしと小鳥とすずと』で無意識に陥りがちな視点

          尊敬する理想の人物を探すということ

          昔から、「尊敬する人物は?」という質問には、うまく答えることができませんでした。なぜなら、「この人を尊敬しています」という人物モデルを特定することができなかったから。今は開き直って「尊敬できる部分を持っている人を、たくさん知っています。」と答えています。そもそも、その人の全人格を尊敬する必要などないですし、全人格を尊敬できるような人物を探してくること自体無理ゲーなのでは、と思っています。だから、子供にも「尊敬する人は?」なんて聞くことはしません。 例えばですが、師弟関係の例

          尊敬する理想の人物を探すということ

          自法人のPR(就職フェア用)

          就職フェア等、法人PRのベース原稿を保存用にnoteにて作成。 こんにちは。邑智郡美郷町から参りました。社会福祉法人敬愛福祉会の理事長の西原慎治と申します。では当法人のPRをしていきます。 【point結論】当法人の職場風土を一言で表すと「やる気を応援。ワークライフバランスを保障」ということになります。 【reason根拠】その背景となっているのは、「みんなちがってみんないい環境づくり」という法人理念を掲げ「職員満足がサービスの質の向上につながる」という思想が職場に浸透

          自法人のPR(就職フェア用)

          プロフェッショナルについて少し深掘りしてみた

          プロフェッショナルという番組があります。出演する方それぞれの考えやこだわりを聞き、感心することしきりなのですが、我が事として考えたことは一度もありませんでした。 今月、ある出来事がきっかけでプロフェッショナルということを深掘りする機会を得ましたので、ひとつ考えてみました。そしてこの度行き着いた結論は、「プロフェッショナルとは、自分の仕事に関して、その一つ一つの作業や行動がとても重要な意味を持っていること、そしてその仕事の成果が世のため人のためになっていることを実感し、発信す

          プロフェッショナルについて少し深掘りしてみた