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中原芳煙画集完成記念式典・記念講演

本日午前中は地元美郷町(潮地域)出身の画家、中原芳煙の画集完成記念式典に参列しました。

早朝、霜が降りて厳しい寒さでしたが一転して小春日和。雲一つない晴天の下桜の名所潮地域が会場とあって、期待度高く車を走らせました。会場付近は満開の桜トンネル状態。

枝が重そうに見えるほどの満開桜がお出迎え!

開式10分ほど前に会場到着。来賓には美郷町長、教育長、中原家の当主、町会議員の皆さんがズラリ。一つの単位自治会の行事にこれほどの来賓が集まることは非常に稀なこと。この事業の重要度と注目度の高さがうかがえます。会場の緊張感がひしひしと伝わってきます。

大変丁寧な装丁、A4判80ページの画集

早速、参列者に贈呈された画集を開き、動植物が生き生きと描かれた作品に見とれていると、式が始まりました。
画集作成の実行委員長さんの挨拶に続き、美郷町への画集贈呈が行われます。

このたび完成した画集205部が町へ寄贈されました

続いて嘉戸隆美郷町長の挨拶。町長ご自身中原芳煙のファンで、町内の主要施設や関係施設に芳煙作品のレプリカ展示しているお話でした。

町長ご自身も芳煙のファンであり、過去2度芳煙の生家に訪れておられる

続いて来賓の紹介があり、いよいよ待望の神英雄先生の講演。最初に芳煙にちなんで美郷町民の控えめな町民性について、続いてご自身の経歴と美郷町との関りについてお話しされました。本題から外れますが、神先生はなんとあの「ヨシタケコーヒー」復活の立役者だったんですね。今回のイベントでは、ヨシタケコーヒーが飲めるということを楽しみにしていた私のテンションは意外なところからマックスへ!

神先生は石西(せきしょう)美術館在任時にヨシタケコーヒー・三浦義武について研究されていた

講演は神先生と芳煙の作品との出会いから、その研究を通じて美郷町とのかかわりについて進んでいきます。中でも学芸員の仕事について初めて知ることばかりで、会場の皆さんも興味津々で聞かれておりました。

中盤から芳煙の生涯と関連づけ、時系列にて作品を紹介されました。その語り口は絶妙で、一気に会場の空気が高揚するのを感じることができました。芳煙が都会に出てその才能を開花させるベースになったのは、幼少期の体験や自然に囲まれた環境であったようです。

研究者であり語り部でもある神先生のお話は、映画を見ているような臨場感。どんどん引き込まれました。

最後に、一つの単位自治会が80ページにも及ぶ画集を完成させたこと、そしてこのような記念式典を開催されたことは快挙であること。また、子供たちへ好きなことを続ける大切さを伝えるのは大人の役目であること。この2点を述べられ講演を締めくくられました。…感動の一時間。

集合写真を撮り終えて会場を後にし、向かうはもうひとつの楽しみであった屋外出店ブース「さくらカフェ」。みさ坊(美郷町公式ゆるキャラ)がお出迎えしてくれました!

久々のみさ坊との対面(昨年11月の「みさとふるさとまつり」以来)に心温まります

「ヨシタケコーヒー」ブースに寄ると、なんと神先生から直接飲み方をご指南いただくことができました!言われたとおりに飲むとやはり美味しいですね。ぐっと心が落ち着きます。お抹茶のごとく、集中したいときに嗜むような飲み方がいいのかなと感じました。

神先生にご指南いただいた飲み方は内緒です(笑)

他のブースでもおいしそうなお菓子やパンがありましたので土産買いし、会場を後にしました。
晴天・江の川・満開の桜並木、最高のロケーションで地域の魅力にふれ、とても文化的な時間を過ごすことができました。
今後も地元の情報にアンテナを張り、こころ豊かな生活を送りたいと思います。

帰り道にて撮影。江の川ではカヌーの練習が行われていました(写真ではつり橋の奥の方)


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