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金融

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#企業再生

未知との遭遇

未知との遭遇

金融機関に入って8年目、30歳となり、相応の知識も得てきた頃だ(松井秀喜がジャイアンからニューヨークヤンキースへ移籍した年)。

思い起こすと、事業者との交渉だとかが楽しく、やりがいを感じていた頃かもしれない。ただ比較的に綺麗な仕事であったから、そのように思っていたのだとも思う。
綺麗な仕事とは、正常な事業者との取引であり、その逆は誰もが嫌がる不良債権処理だ。

やりたくはなかったが、平成14年か

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未知との遭遇2

未知との遭遇2

「とりあえず、。。。」

午前0時頃、ぼくは嫁さんが持たせてくれた、おにぎりを出した。社長さんは籠城して約7時間、何も食べていなかった。

すごい勢いで食べた。

「奥山さん、弁護士来るまでどうしますか」
→(いや、おにぎり差し入れして帰るつもりですが?と心の中でつぶやいた)

「そ、そうだね、じゃぁ多分会社の再建は無理ですから、整理方針をつくりましょうか💦」
「いいね!正直にお伝えするよ。なん

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未知との遭遇3

未知との遭遇3

債権債務の紐付けと貸出金と被担保物件の紐付けが終わった。

なんだか、外は明るくなり始めていた。

籠城している店舗にも次第に明るい日差しがブラインドから差し込んできた。

なぜ、60間近の社長と朝まで籠城しているんだろ?と薄々感じながら、弁護士さんへの資料を作り込んだ。

その時、バタン!
入口の扉が音がした。
ついに奴らが踏み込んできたのか?

違った。
弁護士先生が登場した。
「ちょっと早起

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不動産競売2

不動産競売2

平成10年から20年ぐらいまでかな?
企業の破綻、不動産競売となると必ず強面のおじさん達が暗躍してきた。

3点セットの資料の中には、必ず執行官が写すモノがある。今もそうかもしれないが、仏壇が有れば必ずその写真を付ける。

ある物件(居宅)を整理した時だった。

今のようにインターネットで日本全国から入札できるようなシステムではなかったため、取得の意向があるお客様へ持ち込み、落札出来るように広報し

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