立場が変わったとき、伝えるべきことを伝えられるか
こんにちは守屋です。
昨日まで同僚だった人間が、翌日には自分の上司となるケースは少なくありません。サッカーの場合であれば、引退後にコーチとなってクラブに残っている選手に指導することも同じかも知れません。
昨日まで同じ立場にいた人間が、ある日を境に上下関係が成り立つようになる。そんなとき必要とされるのは言葉に色をつけないことではないでしょうか。
言葉に色をつけて伝えることは、勝負の世界で冷徹になれていない証拠
過去に僕自身、一緒に飲みに行った会社の先輩を1週間後にはクビを伝えなければいけない立場になった経験があります。
個人面談をして、個人としての評価を数字化し淡々と伝えました。先輩はこんな風に行ってきました。
「お前、この前一緒に飲みに行った仲やん。俺の方が勤続年数多いし、これから頑張るから。なんとかならんの?」
心を鬼にして、断固として決断を変えることはしませんでした。最後に言われた言葉は、
「お前、そんな冷たいやつだとは思わなかったわ。」
それでも僕は自分の決断が間違っているとは思いません。もし情に流されてしまい、腐ったみかんが周りをも腐らせていくことを考えれば、今すぐ断ち切ることが必要だと判断しました。
どれだけ仲が良かったり、長い年数一緒の時間を過ごしても、立場が変われば言わなければ言わないことは言うべきなのです。
なぜかと言えば、その人が「親友・友人」という色をつけた言葉で伝えてしまえば、他の大多数の人間に対して示しがつかなくなるからです。
特別扱いをすれば、その分だけ偏った状態を生み出すことになります。調子が良い時はそれで良いかもしれません。
ですが調子が悪くなったとき、責任は全て自分が背負うことになってしまうのです。たとえ長年の親友であろうと友人であっても、立場が変われば伝えるべきことを伝えること。
それが出来なければ、立場が変わったとしても信用は得られることはないでしょう。
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