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【本の感想】【第1章】公務員のタマゴに伝えたい話第2集 著;福島 太郎

こんにちは、しんごです。

今回は12月の目標のラストであった、福島太郎さんの公タマ伝第2集の感想を書いていきたいと思います。

公タマ伝第2集は大きく第1章と第2章から成り立っています。感想が少し長くなってしまいそうなので、それぞれの章でひとつずつ記事を書きます。今回は第1章の感想になります。

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▼アウトライン

公務員志望者や初任者を対象に、仕事の総論を説いた第1集に引き続いての刊行です。もっと具体的に言うと表紙にもある通り、

公務員としての理想と現実のギャップで悩み、苦しむことを軽減したい

そのための内容が盛りだくさんとなっております。また、本書の構成は大きく二つ。

第1章 仕事についてのコンプレックス
第2章 公民館物語

となっています。今回の感想の第1章の内容は、

仕事に対するコンプレックス(複合的な意識)として心構えや制度・施策について
業務を遂行する上での戸惑いやギャップについて

つづられています。

▼印象に残ったこと

・上司から命令が下ったとき、「なんのためにその業務を行うのか」意識しながら取り組む。

・筆者が選択する最大の成果は、命令遂行よりも係員の命、健康と生活を守ること(´;ω;`)

・スクラップ&スクラップ。役所の事業の中には、とりあえず継続しているように見えるゾンビ事業が散見される。

・6.ペテン師の仕事。ここは必読です!

・(業務遂行に関しては)人と人の関係性が影響する。普段から人としての協調・協力関係を築いておくことが重要。

・(国が地方に対し)要件を満たした企業に対して固定資産税を軽減してください。申請は市区町村で受け付けてください。

・「根回し」は「事前調整」と読み替える。

など他多数。

▼感想

①福島さんの部下になりたいと思った

僭越ですが、第1章を読み終えてみると福島さんの仕事の仕方は、

各種事業の改廃を含めた改善を常に考え、根っこは仲間の健康や生活を守りながら仕事をされている

とわかります。

うちの会社には口だけでこういう上司はいなかったので、単純にうらやましいです(笑)

公務員に求められることが①住民サービス向上と②組織力の保持・向上だとすると、福島さんは両方の資質を兼ねていらっしゃると思います。

それと、残念なことですが、役所にはなかなかいないと思いますよ福島さんのように、部下を守るために実際の行動に移れる職員は(笑)

②あなたにも熱い思いがあるはず

第1集にも類似のことが記載されていました。

公務員は言われたことをやる能力は高いがクリエイティビティがない

それと受けて福島さんは、何のためにその業務を行うのか自分で考えてみよとおっしゃっています。

これにはつくづく深く同意します。極論ですが、言われたことを淡々と行うならAIでもできると思います。そこに「自分の意志・考え」が介在する点で人間が業務遂行する意味が初めて出るのだと思います。

採用面接のときのあなたは「もっと地域をよくしたい」「子供たちに誇れる街づくりに貢献したい」そういった自発的で熱い意志があって入所してきたはず(多分)。

その時の気持ちを今一度思い返してみてほしいと私はお思いますし、実際に何か迷ったときは採用面接の意思を思い返すようにしています。

③・6.ペテン師の仕事。ここは必読!

お願いだからここは絶対読んで!m(__)m

新人や入所年数の浅い職員でこの関連部署などとの調整方法ができたら、周りとの差が5倍は広がる。

具体的で役に立つ!自分でもこのように言われたらOKさせていただくなぁ。てか、福島さん、うまいなぁ。老獪なテクニック。サッカーイタリア代表で言うと、ロベルト・バッジョじゃあ。

④結局は人間関係がモノを言うから・・・

仕事というものは一人で完結するものは少ないです。他部署の協力があって完結するものが多いです。私自身、財務部門所属時にこれを痛感しました。

そのため筆者は、

普段から人としての協調・協力関係を築いておくことが重要。

とおっしゃっています。第1集では部活など業務外の活動も推奨されていましたね。大事だと思います。普段の仕事をしているだけでは、人となりの知ってもらうのに一定の限界があるかもしれません。

この辺りはコラムの章の「4.えん」に端的に書かれていて、ここも必読です。

▼やっぱり本はいいねと思った

第1集に引き続き第2集も読んでよかったです。次の章の公民館物語もたのしみです。

しかし!
やっぱり本はいいですね。上記に挙げた通り学ばせていただくことが多く、今回も福島さんの本を読んでよかったです!勉強になる。もっと早くに読んでいれば、もっといろんなことができただろうにと思います。これを早くに手に取った若手職員の方々は幸運だと思います。

同時に福島さんのような公務員は大変貴重だと思います。

これまで培ってきたノウハウを共有しようする発信力と、実際に書籍刊行に至るまでの行動力を兼ね備えた職員は、私の周りにはいません。他自治体の職員に聞いても「受動的な公務員」が多いそうです。
その能力の高さにただただ感服する次第です。

いつか・・・
私も・・・(*´ω`*)

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(__)m

次回は第2章の感想を書きます。