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パリでの修業中、現地フランスでハマった美味しい物→【バニラヨーグルト】って?

本稿は、2023年7月8日に掲載したタイトル『夏はゼリー!ゼリー大好きパティシエが作る、至高のゼリー系カップデザート。〈好きこそ物の上手なれ〉とは“この事”です!』から〈ル・マタン〉の記事のみ抜き出し、必要に応じて加筆した物になります。

ル マタン

今日ご紹介する商品は〈ル・マタン〉。

日本ではあまり馴染みがありませんが、フランスではポピュラーな、〈バニラヨーグルト〉を使ったカップデザートになります。

パリでの修業中に〈現地フランスでハマった美味しい物〉はいっぱいあり、〈ヘーゼルナッツ×ミルクチョコレートの板チョコ〉は毎日のようにスーパーで買って食べていたし、最初に住んだ学生寮の近くにあった〈ケバブ屋さん〉は、お肉を牛肉・豚肉・鶏肉から選べる上にどれもとっても美味しくて、一時期は昼・夜問わず食べていました。あ、クロワッサンにハマったのも本場フランスに行ってからだったり…(笑)。

そんなフランスでの〈思い出の味〉はたくさんありますが、冒頭に書いた〈バニラヨーグルト〉もその中の1つ。
スーパーの〈ヨーグルトコーナー〉に、ヨーグルトと一緒に並んでいる商品で、フランスでは〈ヤウルトバニーユ〉と呼ばれていました。
その〈バニラヨーグルト〉とは、バニラアイスクリームの素である〈クレム アングレーズ〉と〈ヨーグルト〉+〈お砂糖〉を混ぜ合わせたデザートで、どんな味がするかというと、そのまんまバニラアイスとヨーグルトを混ぜ合わせた味なんです(笑)。

想像するのはちょっと難しいですが、とっても美味しい。ですが、残念ながら日本ではどこを探しても見当たらないですね。〈やったー、見つけた!〉と思っても、ヨーグルトにバニラの香料を混ぜた〈似て非なる物〉ばかり。
たぶん多くの方が気に入るであろう味なので、大手の食品メーカーが商品化しても面白いのでは?と思うのですが…。

あ、話を戻します。
今日ご紹介する〈ル・マタン〉は、その〈バニラヨーグルト〉をゆる~くなめらかに、カップの中で固めました。こちらに使用するゲル化剤は、ヨーグルトの柔らかな食感を損なわない様に、また、口内で溶けて味をしっかりと感じて欲しいという意図から〈ゼラチン〉を選択しています。

ゼラチンとは、動物の骨や皮に多く含まれるコラーゲンというたんぱく質から作られたもの。凝固剤。溶ける温度は50~60℃ 。固まる温度は15~20℃。その固まったゼリーが溶ける温度は25℃以上(常温で溶ける。口中で溶ける)

〈ル・マタン〉の構成は下から、ゆる~く固めたバニラヨーグルト、純生クリーム、ヨーグルトと好相性な白桃(バニラシロップでコンポート)・苺・金粉でお化粧をしたブルーベリーになります。
味を重視して飾ったのですが、それがたまたま〈トリコロールカラー=フランスカラー〉に(笑)。雪原に花弁を散らした様なデザインも私のお気に入りです。

いつも通り、当店にしか無いオンリーワンな商品ですが、大勢の方に気に入って頂けるであろう自信作。
既に以前から「この味好きだわ~」「確かに日本人好みの味!」とのお声を多数頂いているので、間違い無いかと。

この商品も、既に終売となった〈コム  マンゴープリン〉〈クープ ラフォレ〉と同様に、短い期間の販売となります。
ぜひともこの機会を逃す事なくご賞味下さい。味をイメージするのが難しいのであれば、尚更〈百聞は一食にしかず〉です(笑)。

ちなみにフランス生活当時、ほぼ毎朝ヨーグルトを食べていた事もあり、私にとってヨーグルトは朝のイメージなので、フランス語で〈ル マタン=朝〉と名付けました。

乳酸菌を殺さない製法で作っているので、整腸作用も期待できます。これはあまり大きな声では言えませんが、ヨーグルトを使った商品にも関わらず、その商品内の全ての乳酸菌が最初から死滅している商品も巷にはたくさんあります。なぜ? その理由を書き出すと長くなり過ぎるので、また別の機会に。

では、いつも通り〈当店の商品は、違いの分かる大人向き〉〈論より証拠〉。
ご来店をお待ちしております。


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