「月」

今夜の　わたしは　きれいな満月
今日も　癒しの光を　届けましょう

今夜も　人間模様を　観察しながら
この夜空から　見ているの

泣いたり　笑ったり　怒ったり　喜んだり
人間は色々忙しいのね　

でもわたしからすれば　素敵だわ
命を存分に　謳歌しているんだもの

わたしが会話するのは
自然の仲間たちや
側に来てくれる鳥たちだけど

こんなわたしを　見上げて「キレイ」って
褒めてくれる　　可愛い人もいるのよ

キレイなのは「あなた」なのにね

この前　泣きながら
わたしを見つめていたあの子は
大丈夫だったかしら？

わたしも　いつも　完全体じゃないの
新月から　三日月　そして満月になるの
時間をかけてね


だから人間の　あなた達も
ゆっくり進んでいけばいいのよ

悩みながら　迷いながら

あなた達の心が　全部　光ってなくても
陰になって　　見えてないだけで
はじめと何も　変わりはしないのよ

いつだって　あなた達の心は満月なのよ
大事だから　もう一度　

いつだって　あなた達の心は満月なのよ
最初から　　最初から

この世界を本当に照らすのは
わたしじゃなくて　あなた達

そう　それはあなた達にしか出来ないから