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中毒的サービスと倫理

今の世の中には中毒的なサービスがたくさんあります。SNS、ガチャ、ニュースサイト、動画サイトなどなど。。。

これらのサービスは我々の生活の中で、深く深く、習慣として入り込んでいます。「SNS中毒」や「ソシャゲ中毒」など悪い言い方をされることが多いですが、一概に悪いものばかりではなく、我々の習慣を良い方に導いてくれるサービスもあったはずです。
SmartNewsは、我々にニュースを見る習慣を与えました。
一昔前は社会人なら新聞を読めとよく言われましたが、なかなか習慣化できなかった人も多かったのではないでしょうか。それが今ではとても多くの人がSmartNewsでニュースを見る習慣を獲得しています。

我々はサービスを世に放つ時(特に持続的に利用されるサービス)に、そのサービスの倫理を良く考える必要があります。
フックモデル(関連記事 参照)の「操作マトリックス」から、そのサービスを世に放つべきか考える方法を紹介します。

操作マトリックス

操作マトリックスとは、「そのサービスを自分が使うか」と「ユーザーの生活を改善するか」という2つの軸で考えることで、そのサービスを世に放つべきか考えるためのマトリクスです。

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Facilitator(住人)
自身が使うし、それがユーザーの生活を改善していると感じることができるサービスなのであれば、それはとても健康的な習慣をもたらすサービスである可能性が高いです。またユーザーのニーズを良く理解しているためサービスとしての成功確率も高くなります。

Peddler(商人)
自身は使わないが、それがユーザーの生活を改善していると感じることができるサービスであるならば、倫理的な問題は起こりづらいですが、ユーザーが欲しいものに対する理解が浅いために、ユーザーが求めているものにならない危険を孕んでいます。

Entertainer(芸人)
自身は使うが、それがユーザーの生活を改善すると感じていないサービスなのであれば、成功することはあるが習慣化されづらく、刹那的なサービスになりやすくなります。

Dealer(売人)
自身は使わない上に、それがユーザーの生活を改善するとも感じていないサービスであれば、作り手のマインドは金儲けに主眼がおかれており、長期的に見て失敗の可能性が高く、かつ、倫理的な危うさを持っています

まとめ

フックモデルの「操作マトリックス」を使って、そのサービスを世に放っていくべきか考える方法を紹介しました。
Facilitatorなサービスを組み上げれるように考えていきたいものです。

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フックモデルの概要をまとめた記事です。



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