シモヤマ

北海道で妻ひとり犬1匹で生活する建築設計士。日々、犬と戯れながら窮屈な建築設計業界で楽しみを見出そうと過ごしています。

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北海道で妻ひとり犬1匹で生活する建築設計士。日々、犬と戯れながら窮屈な建築設計業界で楽しみを見出そうと過ごしています。

最近の記事

2021年。。。自立

新年が明けました。 今年の正月はパンデミックのせいか、非常にゆっくりとしたお休みだった。 少し遅く起きて、ワンコの散歩に行き、薪ストーブで焼いた餅でお雑煮を食べる。 例年だと、親戚周りに遠出をして、御神酒と称して朝から酒を飲み、少々の居心地の悪さの中バタバタと過ごす。。。なんてこともなく、日常の長い休みのようだった。 これからもこんなイベントは増えていくだろう。 去年は色々変化のあった年だった。 すまいを新しくし、 ワンコ中心の生活をし、 近所付き合いを刷新し

    • 珪藻土マットのアスベスト含有について

      先日、某ホームセンターで販売していた珪藻土マットにアスベストが含有しているため、販売中止・自主回収するとの報道があった。 実は我が家もその珪藻土マットを使っている。 アスベストが入っているなんて信じられない!怖いっ!肺がんになったらどうしよう!! と不安がる人もいるが、仕事柄、アスベストに係る立場からあえて言おう。 まったく問題ないっ!そもそも、アスベストとはなんぞやというところから説明しよう。 アスベストとは石綿とも言われ、自然界に存在する鉱石である。文字の通り、

      • 冬に走る

        ついに来た。 どかっとくるぶしが埋まるほど。 気温は冷凍庫並みのサラサラ雪 夜中にブルドーザーの音で目が冴える。 いつもより早起きして、家の前を通れるようにしてワンコにスノーウェアを着せて散歩に出る。 まだ、世間は夜中の様子。 いつもに増してワンコのリードを引っ張る力が強い。 なぜにワンコはこんな状況でテンションが高いのだろう。 ひとしきり遊ばせて家に戻り、ワンコの足先にまとわりついた氷の塊を払ってやる。 これだけでいつもより、30分押し いつも通りコーヒ

        • 無線給電のお話

          先日、無線給電の認可業者にパナソニック、東芝等の企業が選定されたという記事を見た。 無線給電といっても、Qiのようなものチャチなものじゃない。1m〜10m程度まで配線なしで機器に給電ができるというものだ。 流石に高周波帯は人体に影響があるのか、無人工場に限られるようだか、低周波帯は一般家庭でも利用可能な技術らしい。 こうなると、家に帰るだけでいつしか毎日充電が必要になった携帯電話を日々充電しなければならないという煩わしさから解放されるという日々が数年後には実現するようだ

          微生物とコンクリート

          先日、會澤高圧コンクリートから新材料の情報が入った。その名も!! 自己治癒コンクリート バシリクス コンクリートは硬い材料のため、熱収縮や地震の動きについていけず、細かいひび割れがどうしても発生してしまう。 そのひび割れにからコンクリートに入ってきた空気により活性するバクテリアを埋め込み、それが発生させる炭酸カルシウムでひび割れが埋まるというものだ。 バクテリアは何もせず増殖するので、半永久的に効果が持続するという。 コンクリートのひび割れは非常に厄介なもので、それ

          微生物とコンクリート

          冬支度について考える

          11月4日 今年初の雪。ついにこの季節がやってきた。 雪を見慣れてない方は羨ましいなどというが、一年のうち半分も雪と付き合っていかなければ北海道民としては寒いし、公共交通機関は遅れるし、光熱費も上がる厄介な季節だ。 愚痴を言ってても、この地域を離れない限りは付き合っていかなきゃ行けないので冬という季節を少しポジティブにとらえてみたい。 ・季節感が感じられる風景 雪が降ると綺麗なものも汚いものも一面、真っ白に覆われる。春〜秋とは一変し、冬にしか見れない風景になる。秋には

          冬支度について考える

          不惑について考える

          子曰 吾十有五而志乎学 三十而立 四十而不惑 五十而知天命 六十而耳順 七十而従心所欲不踰矩 自分ももう少しで40歳となり、不惑になります。 高校の時に論語を読んだ時はあまり気にしてなかったですが、いざ40歳手前になると「不惑」という言葉が非常に気になって仕方がありません。 というのも「40にして惑わず」ですから…その境地に達する気配もない自分の姿が気になって仕方がありません。 大体、40歳になると人生の折り返し地点。体の無理もだんだんきかなくなってくる年齢。 家庭

          不惑について考える

          マイノリティについて考える。

          最近、大手航空業界か機内アナウンスをladies &gentlemanからeveryoneもしくはall passengerに切り替えるという報道を耳にした。 近年話題のLGBTに配慮してのことだという。 最近この手の話題が多い。LGBTだけに限らずマイノリティと呼ばれる人たちの顔色をうかがって発言が必要な世の中らしい。 一方で数年前は市民権を得ていた喫煙者が迫害を受けている。自分も喫煙者なのでここ5年くらいの嫌煙社会を痛いほど身に染みる。 昔は白い霞のような空間が当

          マイノリティについて考える。

          設計者の責任について考える

          朝からネットニュースを見ているととある記事が目に止まった。 「クニマス未来館」訴訟が和解、設計者が市に300万円支払い 事の顛末はこうだ。 設計事務所が施設の工事費を算出して提出したがミスが見つかり、当初より予算を2000万円増額になった。その分の工事費を設計事務所が負担せよという裁判の判決が出た。地裁では設計者の全額負担。高裁では和解を勧められ、300万円で和解したという。 正直ビックリした。 そこまで設計者の責任を求められる世の中になっているとは… 公共工事の

          設計者の責任について考える

          定型化というしがらみ

          建築設計事務所はブラックだと良く言われる 今、公共施設の修繕設計を行なっている。 なんてことはない。外壁の状態を調査して、修繕する範囲を決めて、基準に則った修繕方法を明確した設計図をまとめる仕事だ。 ちょっと大きめの地方自治体だと老朽化した施設など膨大にあるのでそれを専門に担当している職員もいる。 彼らにとってはいつもの定型化された仕事なのだろう。とりあえず資料を渡しておけば当たり前に以前に誰かが担当したものと同じ品質の設計図が出来上がると思っている。 40年分の膨

          定型化というしがらみ