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豆腐をつくねにする錬金術レシピ【低価格、超簡単】台湾素食


秋刀魚が出回り始めました。
秋刀魚、1尾498円で驚愕しました。

ヒエッ

色んなものの物価が上がっています。
でも安価な食材で作る美味しいレシピをいくつか持っているだけで、気持ちの余裕が全然違います。
「安くて美味しいものを作る」。今後、日本人の必須スキルになっていくのかもしれません。

さて、今回の料理ですが、私のnoteの初回『かみなり豆腐』の派生系です。
アレとほとんど変わりません。

違う点としては、「つくねの味がする」ということです。
木綿豆腐を油で焼いて表面をわざと焦がして、フライパンにくっついたやつを食べると…目玉焼きの端っこのカリカリした白身の味がします。
両方ともタンパク質だからですね。アッサリとした鶏肉のような味は豆腐で再現しやすいです。

豆腐には食材として無限の可能性があると気づいたのが去年、台湾でのこと。
台湾には卐マークの店が沢山あります。この卍印は、素食を出す店の印です。

台湾は「素食(スーシー)」が大変に盛んなのです。

よく行っていた近所の素食屋さん(台北の三重区)
いつも賑わっている素食のお店

素食ってなんでしょう?
妙観音素食って書かれてますが、観音様と関係があるのでしょうか?🤔💭

台湾のお坊さんや在家の熱心な信徒さんが、肉や魚を食べないという誓いを立てて生活をするんですが
「肉食いてえ、魚食いてぇ」
という食欲は消えなかったのか、他の食材で肉や魚の味に似せるという調理技法が発展していきました。

台湾はベジタリアンというか非肉食がとても進んでいます。
素食にも色んなグラデーションがあって、完全に肉も魚も卵も食べない、という人。肉は食べないけど魚はOK。肉魚は食べないけど、卵はOK。
基本的には素食するけど、外食のときは気にしない、など色々な「非肉食者」がいます。

さて、今回の料理は素食の一種ですが、ゆるーい素食です。
ラードを使います。
アキラメシ第1回の「かみなり豆腐」のゴマ油をラードに切り替えたものです。

えー、ラードなんて要らないわよ、と思っているそこの貴方。
いやいや、炒めものがワンランク上の美味しさになるし、常備していて損のないものです。
これをゴマ油で作ると、アキラメシの第1回「かみなり豆腐」になっちゃいます。
ラードが今回のポイントです。ラードを多めにしないと、つくね感が出てきません。
うっすらラードをー、ではなく、がっつりいっちゃってくださいませ。

それでは食材ドン⬇️ (1~2人分)

木綿豆腐 1丁

合わせ調味料
醤油 大さじ2
みりん 大さじ1
砂糖 大さじ半分

ラード 多めに
山椒か七味唐辛子


お料理開始🍳

そもそも木綿豆腐につくねぽさを求めるシチュエーションっていつでしょうか。
家計が気になるとき。
興味本位。
あとは、冷蔵庫を開けたら木綿豆腐とビールしかなくて、買いにいくのめんどくさいし、この豆腐が肉になったらなあ…
みたいなシチュエーションでしょうか。

しかも今回の「つくね化豆腐」、第1回アキラメシのかみなり豆腐よりも簡単です。
木綿豆腐なので、細心の注意を払わなくても作れるのです。

さて、まず豆腐の水切りを適当にしておきましょう。キッチンペーパーで包む、ほどのことはしなくて大丈夫です。

さて水切りを10分ぐらいしたら、またキッチンに戻ってきて頂いて、豆腐をカットしましょう。
ある程度厚さが欲しいので、そうなると市販の木綿豆腐の6分割ぐらいがいいと思います。

フライパンにラードを投入してフライパンを温めて、フライパンに豆腐を入れます。
火力は中火です。

だいたいこの厚さ

豆腐は水分あるし焦げないし大丈夫と思っている、そこのあなた!
その油断は命取りです。
豆腐は焦げやすいです。
しかもフライパンに表面がひっつくカタチで焦げるという厄介な焦げ方をします。
油断しないでフライパンを揺すり続けましょう。
もしフライパンを揺すっても微動だにしない豆腐がいたら、フライパンの底とくっついちゃってます。
そういう時は、ゴムベラで剥離するように丁寧にやれば大丈夫です。

これは肉じゃないので、焼き直すチャンスは何度でもあります。
ですので、ある程度焼いていて飽きたらひっくり返しましょう。
ポラニアンな色じゃなかったら、後でもう一度焼けばいいだけです。
大丈夫☺️

両面しっかり焼いてくださいませ。
でも焼きすぎるとつくね感がなくなります。
ほどよいこの焼き色のかんじが、やきとりのつくねぽさを演出してくれます。

両面しっかり焼いたら、醤油・みりん・砂糖を混ぜ合わせたものを投入。
しっかり煮詰めて、ゴムベラで木綿豆腐をひっくり返しながら、両面にタレをからませてあげてください。

このジュワリとしたかんじである

画像ぐらいの煮詰まり方が限界点です。
これ以上いくと砂糖と醤油が入っているので、焦げてしまいます。
これぐらいのタレのかんじになったら、器に盛ってください。

上にネギとか散らしてもよいです。
小口ネギがなかったので普通のネギで代用

最後にタレをかけて、粉山椒、もしくは七味唐辛子を振って完成です。

この焼き目の味、この食感。
焼き鳥のつくねです。
ラードの動物性の脂が、木綿豆腐の退屈な毎日を一変させました。

ここでツクネ化に成功された方はこう思うかもしれません。
生卵につけて食べてみたい、と。
でも今回は我慢してください。
卵で味がまろやかになりすぎて、木綿豆腐にかけられたシンデレラの魔法が解けてしまうのです。

一度これを、作った方にだけ限定でお教えします。
生卵をつけるためのレシピを。
簡単です。

醤油 大さじ2(変わらず)
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ1

と醤油以外の調味料を当初の2倍にしてみてください。

初回作っておけば、このあたりの煮詰め方かなあ、というさじ加減はバッチリかと思います( 'ω'👌)免許皆伝じゃ

今日もパクムシャペロリでございました。
🙏✨

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