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組織とコミュニティの違いと短命ビジネスに突っ込む経営者の観察

現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、専業主婦兼フリーランスをしています。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。

今日は組織やコミュニティについて書いてみようと思います。
わたしは今、いつか自分のコミュニティを持ちたいな~とぼんやり思っていて、どういった形態で運営していくのが良いのか、属性はどんな人が良いのか、報酬は取ったほうがいいのか、お金の周り方の仕組みはどうしたら良いのか、コミュニティが上手く回っていくにはどうしたら良いのか、色々なことを考察しています。

フリーランスになって、色々な組織を見て・体験して本当にたくさんの形で存在している組織があるなと思います。
色々見てきたなかで、上手く行っているもの、行っていないもの、色々な要因があるなと結構客観的に見ています。

今自分が所属しているコミュニティが、わたしのやりたいちょうど真逆を行っていて(笑)それを反面教師にしないといけないなと思っています。

組織の内容に関わらず、これは組織構造の問題だと思うことが多く、
今日はそれをどう自分の生活に活かしていくかを考えてみたいと思います。


コミュニティが停滞していく仕組み


わたしは、フリーランスになって最初に料理教室のコミュニティに入りました。これは、自分が何もスキルがない状態で何かやらなきゃ!と焦っていた状態だったので、講師の育成的なことをしているコミュニティです。

ただ、講師の資格をとってすぐ感じたのがこれは認定講師ビジネスだ!ということ。
創設者がスキルを教えてビジネスをしているのってよくありますよね。
起業系だったり、ヨガだったり、占いだったり・・・

先日書いたこちらの記事にも書いております。
わたしはこれは、魚釣りビジネスだと思っています。

ただ、このコミュニティはもとから認定講師ビジネスではなかったのですよ。わたしが入った頃は少しそちらに傾きかけていたかなというところでしたが、最初はスキルを教えるは教えるけど、その人の自立支援を一番の目的に置いていたので、アウトプットの場がたくさん設けられていました。
ここでいうアウトプットとは、実際に自分の教室が出来る機会だったり、経験や場の提供のことを指しています。

だから、あまり不満もなくコミュニティが上手く回っていたのだと思います。
しかし、認定講師の需要が高まると、大量にインプット者が入ってきます。そして需要が高まったため、コミュニティはどんどん値上げをします。

ここで何が起きるかと言うと、アウトプットの場所は限られている状況なのに、インプット者がたくさんいる状態になり、アウトプット先が大渋滞します。
そして、釣り上げまくったコミュニティ参加料はものすごく高額になり、活躍の場と育成に期待をして入ってきた人たちの不満がたまる。
このループに今入っているように思います。

これで矛先が向くのが、設立者だけならまだしも、もともと切磋琢磨して一緒にやっていた仲間たちが、アウトプット先の取り合いになり、同じコミュニティ間での摩擦にも繋がっています。

そして、そもそも講師育成をうたっている中で、育成=アウトプット先の提供のみの仕組みしかもっておらず、その他のサポートが何も無いことも問題だなと思います。

中間管理職がいないコミュニティ

これって結構どのコミュニティにいても起こりやすい現象何じゃないかなと思います。コミュニティと組織との圧倒的な違いは中間管理職がいないことだと思います。

コミュニティってそのジャンルに興味関心のある人が集まっているので、多少の先輩後輩的なことはあるかもしれませんが、管理をする人がいないんですよね。だから主導となって動く人がいないし、不満や改善点が出てきてもそれをどこに言って良いのか分からない。

わたしが最初にコミュニティに入ってみて感じた違和感はこちらで書いています。

これがお金のやり取りが発生しないものであれば良いと思うんですよ。
料理がすきな人の集まり、趣味でやっている人たちの集まり、市がやっているコミュニティセンターとかカルチャーセンターみたいなものだと、成り立つと思います。

ただ、わたしが言っているお魚釣りビジネス(育成系ビジネス)のコミュニティに入っている人の目的は、自分で稼げるようになることなので、この形態を取っている以上、運営側は受講者の人数が増えれば増えるほど、アウトプット先の仕組を生み出し続けないといけなくなってきます。

需要はまだ高いので、認定講師になりたい人は途切れることなくやってきます。この人たちはアウトプット先が停滞していることを知らずにやってきます。

ですが、実際問題高いお金を払って資格をとってもそれを提供する先がない、提供するためのノウハウ的なものは教えてもらえない、この事実を知らないまま多くの人が「思っていたのと違う」という不満を抱えてコミュニティに属することになります。夢を持って入ってきた人が、、全員クレーマーみたいになるんですよね(笑)

こうなってきた時に、このまま放って置くと組織ごと崩壊していくと思うんですよね。

わたしはこのコミュニティに入ってすぐ、「これはポジション取りをしないとすぐに飲み込まれてしまう」と思い、受講者側から管理職ポジションに付くように方向転換をしました。

そもそも管理職なんてものはなかったのですが、ここに中間管理職がいたらこの仕組みはどうなるんだろう?という自分の実験でもあり色々試す場としてはちょうど良いなと思いました。利用されるより、こちらも上手く利用してやろうの精神です(笑)

わたしの中でやっぱり仕事はWin-Winでないと、自分の行動が伴わないので、受講者の管理と経営者の橋渡し的なことを自分がするので、これだけお金を払ってください、という交渉をしました。

多分、わたしは自分が料理教室の講師として現場で活躍するよりも、管理の方が向いているし好きなんですよね。これはこの世界に入って初めて分かった自分の強みであり、好きなこと、やりたいことに繋がります。

好きなことが見つからない、やりたいことが見つからない系の結論はわたしの中では結構明確に出ていて、この話はまた別の記事で書きたいと思います。

人間の欲と短命ビジネスに突っ込む経営者


わたしはだいぶ客観的にみながら思っているのですが、一番肝心なのは経営者がこの事実を感じ取れていないということ。

わたしは経営者ではないので、その人の立場的なものを全く分からずに言っていますが、この状況を感じ取れないというのがよく理解できなくて、、

わたしが今まで出会ってきた小規模ビジネスの経営者って、この辺の感覚がすごく弱い人が多いです。
実際の現場の空気感や・温度感を重要視していないのか、気が付きもしないのか、そもそも経営者として引っ張っていくような人はこういった能力が乏しいのか、、

なんだか全部このパターンが多いので、経営手腕がどうこういうよりも、人として尊敬させて欲しいという気持ちが大きくなってしまいます。

これはわたしが、感情的なものを経営者に求めすぎているんだと思います。
そもそも、人の感情なんかに振り回されていたら組織が成り立たなくなっていくんでしょうかね。

あからさまに虚偽のことをうたって入会者を増やしている場合であれば、もちろん論外的にコミュニティを活性化させようなんて思いませんが、わたしが興味深いな~と思うのは、最初はコミュニティ活性化に努めていたにもかかわらず、需要が増えてある程度の規模感のコミュニティになると、コミュニティの活性化よりも新規顧客の獲得に走ってしまうこと。

新規顧客をもっと獲得するために、大げさな言い回しや、期待値をとにかく高めて実際の現状とはかけ離れている(経営者の中ではかけ離れていない?)ようなことを伝える。
集客の目的を〇〇万円稼げます!というお金にしてしまうこと。

世の中にこの現象が起こりすぎていて、目に余るなと・・・

本来のコミュニティの目的は違っていたはずなのに、お金を稼げると言ったほうが人が入ってきやすいからでしょうか。
これはかなり短命なビジネスになると、経営者なら分かると思うのですが、自分の入っているコミュニティが今この路線まっしぐらで悲しく思います。

わたしが今知りたいのは、この短命ビジネスに自分が自ら突っ込んで言ってしまっていることを経営者が認識しているかどうか。
こういう目的で人を集めているコミュニティも(いわゆる無形商材の詐欺的なもの)ある中で、最初はコツコツ自分のスキルを教えてその人が育つことが自分の幸せと考えていたコミュニティが大きくなると、受講生からいくらお金を取れるか、あおってあおって新しい人をいかに入れれるか、に変わってしまう。

色々観察していても、経営者本人はこうなっていっていることを自分であまり認識していない様子で、、これは人間の欲なんですかね。
みんな軌道にのるとこうなっていってしまうのでしょうか。

自分が今後コミュニティを持つときのために、その辺を、現在自分が中間管理職として組織に入り込み、どうなっていくのか観察しながら現在実験中です(笑)
我ながらとても、スリリングな実験ですね(笑)

でも、自分の興味が向くところがここで、最初は外国人向けに料理を教えるぞ!と意気込んで入ったのに、今や管理職として現場と経営者の観察をすることになるとは。

やはり、自分の好きなことやりたいことなんて、紙にどれだけ書き出しても分からない!これが今日の結論です!

最後までお読みいただきありがとうございました。

シンバ🦁

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