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裁量権の割合と自己決定の大きさが自分の強み発揮に関係する話

現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、フリーランスになりました。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。

今日は、自分の強みと環境の話です。
自分の強みは?と聞かれてパッと答えられますか?

フリーランスになってから自分の強みはなんだろうと考える中で、これだ!と思っても働く環境が変わる度に、強みも変わっている気がしていました。

強みが全くないというわけではなく、自分が強みと思っていることが、環境や状況が変わると全く発揮されなかったり、あれ?これわたし得意と思っていたんだけどな・・思うことがしばしばあり、結局強みは環境の設定があったうえで、作られる相対的なものなんだというのが今のところのわたしの考えです。

そちらの考えについては、この記事で書いています。

今日は、それを踏まえて、自分の強みが発揮される時と、発揮されない時が明確に分かったぞ!という具体例のお話です。

また、強みが発揮されないということは、それが自分の弱みだったり苦手なことになるということです。
フリーランスとして仕事をしていく中で、この苦手なことをいかに避けていけるかで、自分の仕事との付き合い方や満足度も変わってくると思うので、その視点でも考えてみようと思います。


自分の強みと思っていた事が真逆に働く環境

自分の強みを聞かれた時に、いくつか考えられるのですが、その中の1つに細かい作業が得意というものがありました。

例えば事務作業をしていて、細かな表や資料を見やすく作るのが得意だったり、大量のデータの中から数円の誤差を探し出すということも得意でした。

だから、自分はずっと細かい作業が得意な人間だと思って生きてきました。

ところが、今やっている仕事ではこれが全く活かされていないなと感じています。それどころか、細かいことが苦手な人、計画的に物事を進めるのが出来ない人、どちらかというとこちらに位置づけられているんじゃないかな、と思っています。

これは、直接そう言われたというわけではなく、自分が思っているだけですが、もし一緒に仕事をしていたら自分でもそう思うだろうなと思います。

正直、今まで自分のこの強みが活かされなかった事が一度もなく、周りからも本当によく気づくね!とか、ミスが少ないね!と言われることが多かったので、現在の環境の中でそうなっていることにすごく驚いているのと、落ち込んでいるのと、色々な心境です(笑)

でも、なぜその状況になっているのかを考えてみると、色々とおもしろい発見がありまあした。

細かいポイントが自分と合っているかどうか

では、どのような環境だと今まで自分が強みだと思っていたことが発揮されなくなってしまうのかを考察してみます。

まず、その環境と自分の細かいのポイントが合っているかどうかということが重要になってきます。わたしの働いている環境で求められている細かさ・正確さと、自分が気になる細かさ・正確さが違っているということです。

例えば、わたしが毎回指摘されるのが、スライド資料を作る際のフォントが統一されていないということ。
文字の書体と文字サイズを全て統一することが必要ということです。

あからさまにサイズが大きかったり小さかったりということは気になりますが、目視で分からないレベルの大きさ(文字サイズ20とサイズ20.5等)、また文字の書体に関しては完全に目視では気づけませんが、一部コピペで持ってきた行のフォントがゴシックではなく遊ゴシックだったりすると、必ず指摘が入ります。

また、改行だったり、箇条書きの使い方だったり、伝える文言の言い回しだったり、指摘されることが自分が特に気にならないポイントなものが多いです。

逆にわたしが気になるのが、メール文やマニュアルの読みやすさと情報量。
これは、わたし自身がマニュアル読まない人間(取説とか読むの苦手)だからそう感じるのだろうなと思います。

わたし自身はとにかく簡潔に分かりやすく短い文章を心がけているのですが、漏れがないように伝えるということが重要視されているため、全ての人に適応するような情報量の多い文章が好まれます。

自分自身が使用する業務マニュアルも、とにかく漏れがないように記載されているため情報量が多く、内容を確認するのに非常に負荷がかかりどこが重要なポイントかが分かりづらいなと感じます。

また、取引先に送付する文章にも細かくテンプレートが用意されており、わたしの中ではこれも非常に読みづらい。
テンプレートなので、とにかく全ての人に当てはまるように必要事項を詰め込み、漏れなく伝えるのでような文章になっているので、毎回メールが長文すぎて自分がこれを送られてきたら絶対に最後まで読まないだろうな・・と思ってしまいます。

会社員の時にも、この部長ほんと細かいな~という上司にあたると嫌気がさしていたのを思い出します(笑)
逆に後輩が作ってくる資料が体裁がグッチャグチャだと、自分が気になってつい言ってしまうということもありました。

全ては細かい・気になるポイントの違いなんですよね。
これが違うと自分が細かいことにも良く気がつく!と思っていても、相手からするとその細かいはここでは必要ない!になるんですよね。

これは、自分が普段気にならないことなので、かなり意識しておかないと気付きにくいです。そこに注意することに自分の思考もすごく使われてしいます。

自分の強みを発揮させるために重要な要素


この細かいポイントの違いと含めて、自分の強みを発揮させるために必要な要素として、裁量権があります。

先ほどの例でも挙げましたが、裁量権がどこまであるかで自分が発揮できる強みの量が変わってくるような気がしています。

ここで言う裁量権というのは、組織の中での責任の重さとか役職やポジションという意味合いではなく、自分が考えて行動出来る範囲のことを示しています。

例えば、メールの文章1つにしてもテンプレートで全てガチガチに決められていると、わたしの場合思考が停止してしまいます。

目的:開催される講座の情報を分かりやすくメールで送付する
目的が上記だった場合、このテンプレートを送付する人に合わせて適宜編集して送って、と言われるよりも、1から自分で文章を作成する方がわたしは自分の強みが発揮される可能性が高いです。

目的:プロジェクトの進捗が遅れないようにコントロールする
こちらも目的が上記だった場合、リマインドはチャットで1週間ごとに行うようにして、と決まっているよりも自分で状況を見ながら適宜対応するほうが、結果的に顧客と上手く付き合うことが出来ます。

要は1つの目的に対して、どのようなアプローチでもいいのでその目的を達成してね!ということであれば、わたしの強みが発揮される可能性が高まるということです。

1つの目的に対して行動の選択肢はいくつもあるものだと思います。
◯◯日までに提出してもらうものがまだ来ていない場合に、その人へのアプローチはメールを送る、電話をする、直接会いに行く、他にも色々なやり方があると思います。

わたしが強みが発揮されない、裁量権がないと感じる状態は、手段はメールでこの文章をこのテンプレートで送ってね!という状態です。

わたしの場合、もうこの時点で思考停止状態なので、そのテンプレートの体裁がどうとか改行がどうとか、誤字脱字があるとか、その辺があまり視野に入ってこなくなってしまいます。

逆にこの内容を入れた見やすい資料を作って!だとものすごく誤字脱字も気になるし、体裁も気になるし、思考が回って色々なことに視野広く敏感になれる感覚があります。

わたしの場合は、
裁量権がある状態(自己決定領域が多い)=自分が強みを発揮できる状態

なんじゃないかなと思います。

逆にわたしは、自分が納得している状態で物事を進められていないと、思考が停止してしまい視野が狭くなるのだなと(笑)

これは完全に弱みですね。
今回働いている環境は、ほとんどの人がオンラインで働いており、会社の規模も数百人いるという規模感なので、マニュアルやルールを明確にしないと業務が回っていかないため、致し方ないのだと思います。

これを変えてやろうという考えや、自分がそれに適応するために努力しようというよりも、自分の強みが最大限に発揮できる環境を探す、こちらがフリーランスで働くには重要かと思います。

これはフリーランスとして働く人の大きなメリットですよね。
会社員をしていた時は、思考停止状態でもある意味問題なく仕事が進んでいたのですが、今は自分の変化にものすごく敏感になったし、自分の事が良く分かるようになってきたなと思います。

自分の強み発見はとにかく、色々な経験をしてその経験から要素を吸収していくことだと思います。
それがまた、他の経験をする時の自己決定に大きな影響を及ぼしてくる、それが上手く回っていくと、自分の強みが最大限に活かせることに結びつくのではないかなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

シンバ🦁





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