Craftsman’s Base Shimane

手を動かすなかで、新しい生き方を探る。たしかな手触りをもった、自分らしい暮らしを作る。そんな島根のクラフツマンたちとつながる場「Craftsman’s Base Shimane」。

Craftsman’s Base Shimane

手を動かすなかで、新しい生き方を探る。たしかな手触りをもった、自分らしい暮らしを作る。そんな島根のクラフツマンたちとつながる場「Craftsman’s Base Shimane」。

最近の記事

「子どもを育てるんじゃない、大人が育つんだ」──家庭と地域をつなぐ保育士

谷あいに広がる美しい森と農園──島根県東部・雲南市木次町には、自然との共生を目指す地域の方々によってひらかれた「食の杜」がある。 いまこの地では、新しい子育てのあり方が模索されている。瓦葺の古民家から多世代をつなぐ「地域まるごと子育て“縁”」だ。 同施設で働く小村優希さんは、雲南市で生まれ育った。地域の大人に囲まれて過ごした彼女は、子どもたちとともに学ぶ保育士になった。 そんな小村さんに、高校時代から始めた地域活動やそのキャリアへのつながり、家庭と地域を結ぶ子育てについ

    • 手に職をつけて、帰ってくるんだよ──自分の暮らしを自分でつくる鍼灸師

      中国山地とそこから流れる高津川、そして日本海。島根県西部・益田市は、雄大な自然に囲まれた静かな地域だ。 この街にひっそりと佇むのが「あや鍼灸堂」。落ち着いた空間で静かに治療を受けられ、下は0歳から上は87歳までが集う。 同院を経営し、自ら鍼を打つのが、鍼灸師の中嶋綾果さんだ。益田で育ち、関西の専門学校で学んだ。仕事も生活も、ふたりの子育ても、自分らしく。 そんな中嶋さんの暮らしを聞いた。 海のある街で暮らしたい高校生の頃は、都会への憧れがあったという中嶋さん。しかし、関西に

      • この島をもっと知りたくて──地球の歴史へつながる隠岐の島、ここで働くと決めたわけ

        貴重な地質資源と美しい景観をもち、ユネスコ世界ジオパークにも認定される隠岐諸島。そのうちのひとつである隠岐の島は、露出する地層を通じて島の歴史に、さらには地球の歴史につながっている。 ──隠岐の島出身の井﨑遥さんは、高校卒業後、同島に残って観光協会で働き始めた。島の歴史や自然を学び、ガイドとしてその魅力をお客さんに伝える。島での新しい体験をつくる。自分自身のリズムで暮らし、学び、働きながら、ゆったりしつつも充実した時間を過ごしている。 高校時代、島外に出ることも考えた。そ

        • ゆっくり、時間をかけてつくられる喫茶店──4年間の開店準備と島暮らし

          島根県隠岐郡知夫村出身の川本息生さんと、山口県出身の理子さん。夫婦で東京から知夫村に移住し、現在4年目を迎える。二人が目指すのは、喫茶店の開業。島での暮らしを楽しみながら、自宅の牛舎をDIYで改修し、少しずつ歩みを進めている。 (聞き手:大田勇気、文:舟山宏輝) 人間より動物の多い島で島根県隠岐郡知夫村は、隠岐諸島の最南端に位置する知夫里島と、その周辺の無人島から構成される。人口は約600人で、隠岐諸島のなかでももっとも少ない地域だが、近年は移住者が増えて人口増に転じ、ニュ

          島根で生きるフリーランス──領域に囚われず、自在に動くには

          2021年度の振り返りとして、本note「Craftsman’s Base Shimane」(以下、CBS)のメンバーである西嶋一泰、戸田耕一郎、桐山尚子、太田知也、大田勇気による座談会をおこなった。島根での仕事の進め方や独立後の悩みを、映像クリエイターやディレクター、デザイナーとしてフリーランスで働く面々がざっくばらんに語り合う。座談会の司会と原稿の構成は、CBSのメンバーでもある編集者の瀬下翔太が担当している。 それぞれの仕事 ──まずはそれぞれの自己紹介をお願いしま

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          七夜連続!!!! しまねトーク 〈島根の人と暮らし〉を振り返って【アーカイブ配信中】

          2022年3月14日から3月20日の7日間、毎夜21:00-22:00に、島根の可能性と熱量を伝える配信イベント「七夜連続!!!! しまねトーク 〈島根の人と暮らし〉」を開催しました。 とにかく一気に走り抜けた感がありますが、どんな企画だったのかというのは以前告知した通りです。今回の記事ではアーカイブを紹介しながらトークセッションを振り返っていきたいと思います。 第1夜 クリエイターのローカル仕事術 Craftsman's Base Shimane の制作陣が総出演で幕

          七夜連続!!!! しまねトーク 〈島根の人と暮らし〉を振り返って【アーカイブ配信中】

          【3月14日-20日】「七夜連続!!!! しまねトーク 〈島根の人と暮らし〉」配信決定!

          2022年3月14日から3月20日の7日間、毎夜21:00-22:00に、島根の可能性と熱量を伝える配信イベント「七夜連続!!!! しまねトーク 〈島根の人と暮らし〉」を開催します! Craftsman's Base Shimaneの出演陣と制作陣を中心に「島根で暮らしをつくる面白さ」を語り合う配信です。テーマは暮らし、働き方、仲間のみつけかた、地域文化、スポーツ、ライフステージなどさまざま。 地方ぐらしやそこでの活動に興味がある方にとって気になるトピックについて、たっぷ

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          手渡しの野菜がひらく関係──出雲のファーマーズマーケット「Sunday Market CiBO」に込められた思い

          農家さんが、自分の作った野菜を自分の手で販売できる場所をつくりたい。そんな思いから、島根県出雲市でファーマーズマーケット「Sunday Market CiBO」を始めた青野司さん。アメリカでスノーボードに明け暮れた日々から、地元で農家に転身し、野菜を通して人と人のつながりをつくる青野さんのキャリアを聞いた。 (聞き手:西嶋一泰、文:舟山宏輝) 海外に出て変わった、生活の感性4年前に島根に戻ってきたという青野さん。それまでの経歴はどのようなものだったのか。 「スノーボードを

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          生活のなかで自分らしいスタイルをつくる──地域のつながりを楽しみ、いかす方法

          島根県の最西端に位置する津和野。まちを流れる水路には鯉が泳ぎ、休日にはSLやまぐち号とともに観光客が訪れる。近年では、町唯一の高校・津和野高校の活性化をはじめ、教育魅力化の活動も話題を呼んでいる。 そんな津和野町で、地元の和菓子屋・三松堂の店長を務める阿部龍太郎さん。町内外のお客さんをお店で出迎える一方で、若者有志の集まり「思うは招こう会」も運営。公私ともに地域を盛り上げている。生まれも育ちも津和野だという阿部さんは、地域の変化とともに、自身も変わっていったという。話を伺うう

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          島根にプロサッカークラブをつくりたい──永遠のサッカー小僧が掲げる、未来の風景

          会社経営とクラブ運営の二刀流サッカーは、沖野さんの人生において欠かせない要素であり続けている。小学生からボールを蹴り始め、中学時代には地域選抜に選ばれるなど実力をつけた。高校は全国大会の常連である強豪校・東福岡高校へサッカー留学している。 「幼少期は周囲の友達と比べて、シャイで引っ込み思案な子どもだったと思います。サッカーを通じて交友関係が広がり、人と関わる楽しさを知りました。私のポジションは、中盤のいわゆるボランチやアンカーと呼ばれるところです。積極的に得点を決めるような

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          島根の「ヒト」と「地産食材」を結びたい──元栄養士・料理研究家が目指す「幸せを生むレシピ」

          「自分の理想の栄養士じゃない」高野さんはどういう経緯で、料理研究家を目指したのだろうか。まず自身の生い立ちから伺ってみた。 「私の地元は出雲市の出西(しゅっさい)です。もともと料理は好きで、食べることも作ることも楽しんでいました。栄養士だった母の影響が大きいですね。それで自分も母のような栄養士になりたいと思って、県内の大学に進学し、栄養学を学びました。卒業後は飲食店で働いたり、鳥取県の病院で栄養士として勤務したりしていましたが、料理研究家になりたいと思って地元に戻ってきまし

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          背伸びせず、つくろう──等身大で生きる島根らしいやりかた

          「Craftsman’s Base Shimane」は、島根県で職人気質(クラフトマンシップ)を発揮する方々に話を伺いながら、作りながら考える暮らしを探求する場です。探求の成果や過程は、このnoteの記事や動画、イベントを通じて共有していきます。2021年は「背伸びせず、つくろう」をテーマに島根で活動する暮らしのクラフツマンたちを取り上げていきます。 昨年2020年にスタートしたこのプロジェクト「Craftsman’s Base Shimane」。島根県の広聴広報課と、県内

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          フリーランス×公務員が作る”新しい広報”のカタチ

          島根県で職人気質(クラフトマンシップ)を発揮する方々に話を伺い、作りながら考える暮らしを探求する場「Craftsman’s Base Shimane」(以下、CBS)。「ど田舎の島根」にいながら「最先端の実験場」を生み出すエキサイティングなクラフツマンを紹介している。本プロジェクトは、県内外でフリーランスとして活動するUIターン者を中心に活動するチームでもありつつ、島根県庁の事業としての側面もある。そんなフリーランスのチームと行政の協働を進めるリーダーが、島根県政策企画局広聴

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          子どもたちの次の代まで残るものづくりを──森山勝心さんの眼差しの先にある西ノ島町

          断崖絶壁の向こうに広がる美しい海。一面を青々と生い茂る草木。悠々とたたずむ放牧された牛や馬。世界ジオパーク認定を受けた隠岐・西ノ島町には、そのような自然豊かな景色を一年を通して見ることができる。そんな西ノ島町が父の故郷ということもあり、幼い頃から毎年訪れていた森山勝心さんは、東京の企画・プロデュース会社を経て、西ノ島町の飾らない美しさに焦点を当てつつ、地元の魅力をすくい取るようなプロジェクトに多角的に取り組んでいる。2019年には、コーヒースタンド「Sailing Coffe

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          築100年の空き家を松江の拠点に──地元出身の建築家が思い描く「つながり」の街並み

          島根県の県庁所在地である松江市。松江城をはじめとする文化遺産にくわえ、雄大な宍道湖とそれを取り巻く山々の自然風景が印象的だ。2019年、この地にゲストハウスとシェアオフィスを兼ね備えた拠点「SUETUGU」がオープンした。設計を手がけた高橋翔太朗さんは、東京の設計事務所で働いた後、地域おこし協力隊としてUターン。自身の経験を活かした建築の仕事のほか、地域に「つながり」を作るための様々な取り組みを続ける。 (聞き手:西嶋一泰、文:宮武優太郎) 高橋翔太朗(たかはし・しょうたろ

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          島根でデザイナーのたまごとして働く20歳──閉校の経験から、地域のデザイン会社で働く「いま」までを聞く

          日本海に沿うように東西に長く伸びる島根県。その距離は約230kmもあり、地域によってさまざまな自然環境や文化を持つ。島根県東部の出雲市で生まれ育った南木かおりさんは、県中央部に位置する川本町の島根中央高校に進学。マイプロジェクト等、地域活性化活動に取り組んできた。2019年に高校を卒業後、現在は出雲市のデザイン事務所に勤めている。クリエイションの現場で仕事をおぼえながら、忙しい日々を過ごす南木さん。成人を迎えたいま、地域の現状や未来をどのように捉えているのだろうか。等身大の若

          島根でデザイナーのたまごとして働く20歳──閉校の経験から、地域のデザイン会社で働く「いま」までを聞く