経済的に破綻した翌月に子供が生まれた夫婦の話し。(その38)夫婦の極意
この物語は私達夫婦が13年前から今までに経験した実話を基に、登場人物などは架空の設定で書いております。
また内容も一部脚色しておりますので全てが正しく記載されているわけではありません。 私達夫婦はこの物語を通じてたどり着いた心境をお伝えし、皆様のお役に立てればと考え、二人で相談をしながら書いております。
パーマ頭の銀行員
北野さんの事務所で私達を待っていたのは20代のパーマ頭の行員でした。
一般的な銀行員をイメージする七三分けでなく、僕カットモデルです!という感じのパーマ頭の行員は田舎ではなかなか見ないタイプです。
北野さんの会社の担当になって2カ月目の若い銀行員のパーマ君は、新規の融資が欲しかったようで、この日は北野さんに会いに来ていたようです。
そこで聞いたのが今回の鮎小屋の話し。
それにパーマ頭が飛びついた。
そんな流れで私は呼び出されたみたいです。
パーマ君は「僕、庄川出身です。金川さんを石川県につくるお話に興味があります。」「融資の相談には私がのりますし、北野さんが絡む案件なら大丈夫です上もYESというでしょう」「計画書みせてもらいます。」
さらさらと目通して
パーマ君「満額は厳しいかな」
北野さん「いくらならいける」
パーマ君 「800万いけば100点」
北野さん「おっ!それでいいすぐ支店長に言ってくれ」
あっと言う間に融資の見込みができました。
帰りの車中
北野さんの事務所からの帰りの鮒男の車の助手席の足元に、派手なハイヒールが置いてある事に気が付きました。
女の浮気封じだ!
この男に手を出すな!とアピールするためのマーキングだと思いました。
「彼女?」と鮒男に問うと、半年後に挙式だ答え、お相手が有名なラウンジのNO1キャストだと言い鮒男は惚気だしました。
出会った時に一目ぼれしたとか、自分の彼女になるまで毎日ラウンジに通ったとか、食べ物の好みが一緒だとか、お互い犬が好きとか、いつもデートでは自分好みの服をチョイスするとか、聞いてないよぉー、的なラブラブな二人の話をしだしたのです。
私は結婚が3回できた、おめでたい男です。
友人は私を〇3(マルサン)とからかいます。
そんな私の夫婦円満の極意は、
”好きなモノが同じ人より、嫌いなモノが同じである人を選ぶ
という言葉です。
この夫婦は、このまま持つか?と思いながら、鮒男のお惚気に適当な、ツッコミをいれながら聞いていました。
(つづく)
#眠れない夜に
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