ネタが浮かばないそんな時は…
ネタが浮かばないそんな時、私は氷の入ったグラスにバランタイン30年を注ぎ、それを一気に流し込む。するとたちまち覚醒とも酩酊とも呼びうる感覚が私を襲い、普段は表出することのない野性的な人格が姿を見せ、本能のままに筆を走らせていくのだ。
なーんてね。
そんな無頼派作家のような振る舞いは到底できない。
実際私がコップに注ぐのは麦茶かコーヒーである。バランタイン30年はおろか、生まれて一度もウイスキーの瓶を買ったことがない。頂き物ですら、学生時代に同期と宅飲みをした際に残りをもらっ