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でも、「サヨナラの意味」はある。



去年の手帳から一通の手紙が出てきた。

ー「この1年頑張ればいけるよね。」

ヒートテックを身につけるか迷っていた、あの秋。

言葉でも、手紙でも、それを言ってくれた君へ。
それを、その言葉を信じて愛していた私へ。

搭乗時間が早まって、泣き出す君の首元の香りの元で私達は

「サヨナラ」

だったみたい。

さあ、成仏をはじめようか。

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「ああ、私この人と付き合うのかもしれない。」

そんなことを直感で感じたことは初めてだった。
初めはただのシフトがよく被る友達。

そうお察しの通り、よくあるパターン。
「ただの友達だと思ってたのに、、、あれ、、、?」
というドラマでもよくある感じで私達は付き合い始めた。


背たかのっぽで、頼まれたことは断れなくて、見せない努力が沢山あって。
割と泣く。不器用すぎた。そんな君。


色んな事があったからさ、一応書き留めておこうかな、と。
何となく、君との出来事は私が結婚した時でも、死ぬ間際でも覚えておきたいな、って何か思うのよ。


すんごくない?ポエマー感。
絶対将来読み返した時、恥ずかしい。


まあ、いっか。


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「腹筋と警察と。」

友達以上恋人未満。そう、恋愛の階段の中で一番美しい時。

お金もそんなに無かったし、特に場所にこだわりが無かった私たちはよく公園のベンチで2~3時間お話していた。

特に共通の話題は無かったし、今思えば何を話して、何がそんなに面白かったのかは分からない。

「寒い」

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