「10かいだてのおひめさまのおしろ」
3歳になった娘が今、大好きなのが、「10かいだてのおひめさまのおしろ」。
先日の誕生日に姪っ子がプレゼントしてくれたもので、お姫さまブームが来ている娘にとって、今一番アツい絵本だ。
もともと姪っ子が気に入っている絵本で、姪っ子の家に泊まりに行ったとき、姉が二人にこの絵本を読んでくれた。
お姫さまに憧れている女の子が、10階建てのお城を1階ずつ上がっていきながら、お姫さまになる準備をする物語。階が上がるごとに、ドレスを選び、靴を選び、髪型を選び… という作りになっている。
たくさんのドレスが並ぶページで、姪っ子が「これがいい!」と自分の好きなドレスを指さした。娘もマネして、「〇〇ちゃんはこれ!」と別のドレスを指さす。
次のページで靴を選ぶとき、二人が同じ靴を選んだ。「これは〇〇ちゃんの!」「ちがう!〇〇ちゃんの!!」と、ここでケンカ勃発。「大丈夫、2つずつあるから! お揃いにできるよ!」と姉がなだめても、「いや!〇〇ちゃんのー!」とヒートアップ。次のページをめくって同じことが起こるのが怖くなる姉。
実際にモノがあるわけじゃない。絵に描かれた靴を取り合っているのだ。なんてかわいいケンカ。
そんな経緯で、姪っ子が娘の誕生日に同じ絵本をプレゼントしてくれた。これでもうケンカしないね。
ここのところ毎晩、寝る前はこの絵本をリクエストされる。
ドレスのページで、「娘ちゃんはどれにする?」と聞くと、毎回必ず、雪の結晶のドレスを選ぶ。靴は赤い靴、鞄はウサギの鞄、ハンカチはレースのハンカチ、髪型はお花ヘア、アクセサリーはハートのネックレス。律儀に毎回同じものを選んでいる。
食べ方のマナーを学ぶページでは、おいしそうなお菓子やサンドイッチの絵が描かれていて、私も娘の好きなものをそれぞれパクッと食べる(マネをする)。
ちなみに「マナー」という言葉の意味が分からない娘は、「マナーもいっしょにみにつけましょう」という文章を聞いて、「マナー」は絵に描かれた馬の名前だと思っている。
カバのぬいぐるみをかわいがり、クジラのパジャマとオバケのTシャツが大好きだった娘だけど、いつの間にか、ピンクやハート柄を好むようになった。お姫さま、が憧れの対象になっているらしい3歳。そんなお年頃なのね。