2歳&0歳3か月との週末

 娘の育児日記を読み返していて、娘が夫のことを「おーたん」と呼んでいた時期があったことを思い出した。と同時に、そのことをすっかり忘れていた自分にビックリした。当時は「おーたん」と呼ぶのがあまりにかわいくて、もうずっと「お父さん」って呼ばなくていいよとまで思っていたのに。すんなり「お父さん」と呼べるようになっちゃってガッカリしたぐらいなのに。

 こんな簡単に忘れちゃうのか、子育ての日々... と危機感を覚えたので、なんでもない週末の記録を残していこうと思います。

土曜日

 朝5時半、息子が泣いて起きて全員が起きる流れになる。眠い。

 今日は娘の中耳炎が治ったかどうか、耳鼻科で診てもらう日。夫は朝だけ仕事だったので、一人で連れて行くつもりだった。過去2回、一人で連れて行って娘が大暴れで大変だったので朝から覚悟を決めていたら、夫が急いで帰ってきてくれて、結局家族4人で行けた。

 夫が娘を抱っこしたまま診察してもらう。娘は今日は一度も泣かず、暴れず、診察はすんなり終わった。中耳炎も治っていた。

 「怖くなかった!」と嬉しそうで、ちゃんと学習したんだなあ、こうして新しい場所にも慣れていくんだなあと感心。

 そのあと、回転寿司でランチ。娘は大好きないくらとエビと白身など。食後にいちごパフェも食べて嬉しそう。夫は娘に激甘なので、「食べたい」と言われたらすぐに頼んでた。娘の言いなりで笑っちゃう。

 ランチのあと期日前投票に行ってから、予約していた子供向けイベントへ。歌やダンス、手遊び歌など親子で参加するタイプのイベントだったけど、娘は警戒心がかなり強いので、こちらが申し訳なくなるほどノリが悪く、周りで歌ったり踊ったりして盛り上げてくれている大人たちに、ガンを飛ばして睨みつけていた。子供同士で遊ぶのは大好きで、公園では知らない子にもすぐ近づいていくけど、こういうイベントでははしゃげないタイプ。

 アカチャンホンポで娘の服を買って、ついでに手芸屋に寄って、これから編む娘のマフラー用に毛糸を買った。先日、図書館で借りた手編みのマフラーの本から娘が「これがいい!」と選んでくれたデザイン。寒くなる前に編み上がるかな。頑張ろう。

 ところで娘はアカチャンホンポのことを「赤ちゃんぽんぽん」と呼んでいて、かわいいので訂正せず、私も夫も「赤ちゃんぽんぽん」って呼んでいる。

 そのあとニトリへ行き、マットレスを試す。寝具探しは、我々夫婦の目下の課題だ。今、シングルベッド2つで家族4人で寝ており、夫は肩がはみ出し、娘に蹴られているし、息子と娘に挟まれている私は、二人とも私の方へ寄ってくるので、両手をあげないと入れないほどの幅で寝ているため、早急に寝具を買い替えなくてはならない。これからしばらく息子が落ちる危険を考えると、ベッドはやめて布団にすべきなのかな。

 とりあえず今日は何も買わずにニトリを出て、スーパーへ。今日は娘のリクエストでたこ焼きパーティーだ。

 保育園の夏祭りでたこ焼きの工作を作っていたけど、そういや家でたこ焼きしたことないのでは?! 娘も一応関西人ならしとかな! ってことで、家族でタコパ。

 私がたこ焼きを焼く間に、夫がお好み焼きと焼きそばを大急ぎで準備して、粉もんパーティーになった。関西人の心を忘れたらあかん! と言いながら、くるくるたこ焼きを回した。楽しい。今回初めて試したオタフクのたこ焼き粉、天かすや紅しょうがなどがセットになっていて楽ちんだった上に、外カリ中トロの、わなか系たこ焼きが出来上がり、かなりおいしかった。娘もモリモリ食べてくれた。

 夫がいる日は、誰とお風呂に入りたいか、娘が選べるシステムになってるんだけど、今日は「お父さんと入る!」日だった。なかなかお風呂に入ろうとしない娘が夫の説得で風呂場に行くとき「お父さんのシャンプーで洗ってくれる?」と言っていた。夫のシャンプー=ボディソープなんだけど、いい匂いがするのでたまにリクエストされる。いまだに娘は赤ちゃん用の全身石鹸で洗ってるけど、あれはいつ卒業するんだろう。

 私が娘に絵本を読む間、夫が息子を抱っこで寝かしつけてくれた。今日は疲れていたので1冊ですぐに寝た。みんなが寝てから起きて片付けようと思っていたけど、眠過ぎて諦め、20時半には全員就寝。

 今日は車でいろんな店を移動したけど、車に乗せるたびに息子が泣いていてかわいそうだった。車が嫌いなのか、最近は5分乗るだけでも泣いてしまう。どうしたものか...。

日曜日

 娘の「お母さん起きようよ~」の声で起きる。抱きしめてなんとか30分ほど追加で寝てもらって、7時過ぎに起きる。

 昨日あんなに早く寝たのに夜間授乳のせいで全然寝足りないし、肩も凝って、頭も痛い。明るい笑顔で「おはよう♪」って言えない朝。誰かに起こされるんじゃなくて、自分のタイミングで起きたい。起きるまで寝ていたい....。

 夫は朝から仕事。私と娘と息子は9時半ごろ家を出て、近所の大学の学祭へ。出る直前に娘がオムツを脱いで、いそいそパンツを履いていた。内心、出かけるときはオムツ履いてほしい.. と思ったけど、そんなこと言ってたらいつまでたってもオムツ卒業できないので、グッと我慢。慌てて手荷物に着替えのズボン、タオル、ビニール袋を追加する。

 私と娘のお目当ては、教育学部の学生たちが用意してくれた子供向けの遊び広場。体育館いっぱいに学生たち手作りの遊び場が作られている。幼児コーナーでは、輪投げやボーリングの他に、段ボールで作られた滑り台、手作りの乗り物に子供を乗せてぐるりと一周してくれるアトラクションまで。学生たちはみんな、子供目線で話しかけてくれて、楽しませようと一生懸命で、私は感動してしまった。

 娘が一番喜んでいたのは、段ボールで作った壁一面に白い紙が貼られていて、マジックペンで好きに絵を描いていいよっていうコーナー。これぐらいなら家でもできるかもしれない。汚されるのが怖くて、クレヨンしか渡してなかったけど、マジックは色が濃くて鮮やかで確かに楽しい。娘ももう3歳なんだし、家での遊びの環境を見直さなくちゃなと思った。

 大学生のスタッフの中に、娘の保育園にバイトで来てくれていた学生さんたちがいたらしく、私の知らない大学生から娘が「〇〇ちゃん!」と声をかけられてるのが変な感じだった。ちょっと前まで大学生を見ると、懐かしいな~って自分の過去を振り返っていたのに、今は娘にもこんなふうになる日がくるのかなって未来を思っているのが面白い。

 それにしても、自分本位だった自分の学生時代を思うと、子供のことに一生懸命になっている大学生たちが本当に偉くて眩しかった。子供が大好きで先生を志す彼らのキラキラとした情熱が、就職してから打ち砕かれないような教育現場だといいな。

 さて、遊び疲れておなかが減った娘は、「そろそろ朝ごはん食べよ?」と言う。なぜか昼ごはんも晩ごはんも、全部「朝ごはん」呼ばわり。続いて、「弟ちゃん、暑そうやし出よっか?」と、弟をダシに帰ろうアピール。

 帰りは、模擬店で綿菓子を買って帰った。模擬店の学生たち、みんな楽しそうでいいな、コロナ明けてほんとによかったね! と、謎のおばちゃん目線。

 帰り道にちょっとだけ抱っこしたけど、ほとんど自分で歩いてくれた。えらい!

 家に帰って、急いで素麺チャンプルーを作ったらたくさん食べた。麺類が好きだけど、おかずを食べさせにくいので、チャンプルーにして肉や野菜と一緒に炒めるのはアリだなと思った。また作ろう。

 仕事から帰ってきた夫とみんなで昼寝… と思ったけど、娘だけ寝ずに「しまじろう」を見ていた。もう長らく保育園以外では昼寝しておらず、赤ちゃんの時からなかなか寝ない子だったけど、ほんとに目が固い。

 おやつを食べて、晩御飯を作ってから、娘の大好きなごっこ遊び。今日はぬいぐるみを集めて、保育園ごっこ。カバさんの誕生日パーティをしていると、カバさんに熱が出たため、病院に連れていくことになり、そのままお医者さんごっこ。そのあと、おもちゃでお弁当を作ってピクニックごっこ。

 夕方から夫は仕事へ。3人でお風呂に入る。娘はくすぐったがりで、体を洗うとめちゃくちゃ笑ってうまく洗えない。そろそろ自分で洗えるように教えたほうがいいのかな? 娘を先に洗って湯舟に入れ、自分を洗ってから息子を洗って、3人一緒に湯船に浸かって数を数える。1から10までを2回数えたら、湯船のおもちゃを片づけ、私、娘、息子の順で服を着る。息子が夕方にグズりやすいので、ごはんより先にお風呂に入れることにしていて、無事にお風呂を入れ終わると、いつもホッとする。

 お風呂のあと、娘に晩御飯を出してから息子の授乳。ごはんのあと、娘が「ペッパピッグ」を見ている間に息子をスリングに入れて寝かせながら、あと片づけ。娘と一緒に寝落ちするために、大急ぎで片づける。

 最近、歯磨きをするときは「〇〇さ~ん、診察室へお入りくださ~い」と、歯医者さんごっこで歯磨きをするのがブーム。診察室(私の足の間)に入ってきた娘に「確認のため、お名前お願いします」と言うと、「〇〇 〇〇です!」と元気よくフルネームを答えてくれる。

 今日はたくさん歩いて疲れたので、19時過ぎに絵本を本棚から選んで、みんな一緒に寝室へ。

 寝ている息子をベッドに着地させるのに失敗したため、息子が泣いて再び授乳タイムとなった。一緒にゴロンと寝て絵本を読んでほしい娘は大泣き。なんとかなだめて、授乳しながら絵本を読む。「めっきらもっきらどおんどん」、「11ぴきのねことあほうどり」を読んでいると息子が寝たので、そうろっとベッドに置いて、娘の隣に横になり、「どこどこどうぶつ 海の中」を一緒に読む。

 しばらく読んでいると、またしても息子が起きて泣いてしまい、私が息子を抱っこしようと起き上がると同時に娘も大泣き。「弟ちゃんは泣いちゃダメ~!」とジタバタ。眠いときはどうしても弟に優しくなれないよね、しょうがない。娘を片手でよしよししながら、息子を授乳。泣いて熱くなった娘の頭を、「もうすぐ息子ちゃん寝るからね、ちょっと待っててね」となでているうちに、娘も息子も寝てしまった。

 絵本を読みながらいつの間にか隣で寝てしまう娘の顔を見るのが好きなんだけど、弟が生まれてからは、こうして泣きながら寝てしまうことが多くて、ごめんね、と思う。でもたまに、娘も息子も一緒になって絵本を見てくれる時があって、娘用の絵本、息子用の絵本、と交互に読んでいるうちに、二人とも寝てしまうという日も、ほんとにまれにだけどある。もう少し息子が大きくなればそういう日が増えるはず。そんな夜が待ち遠しい。

 夫が仕事がちだったわりに一緒に過ごせて、楽しめた週末だった。家はぐちゃぐちゃだけど。お疲れさま、私!

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