「お母さんなんか大っきらい」と言われたら
3歳の娘は今、「大っきらい」ブームだ。
「〇〇先生なんて大っきらーい」、「〇〇ちゃんなんて大っきらーい」と、明るい調子でみんなを嫌っている。保育園で流行っているのだろうか。その都度、注意はするけど、どこまで響いているのかは分からない。
そしてついに、「お母さんなんか大っきらい」と言われた。そのあと続けて、「ゴミ収集車につれてってもらう」と。だっ、誰が教えたんや、こんなセリフ!
あまりの非道な発言に笑いそうになったけど、ここで笑うと喜んで他の誰かにも言いそうなので、傷ついたフリをして注意した。
今はまだ、いくら大嫌いと言われたところで「はん、どの口が!」と鼻で笑える。お母さんっ子で、寝かしつけも私じゃないとダメな娘。なーにが大っきらいだよ、まずは一人で寝てから言いたまえ。
でも、あと10年ほどで、本気の大きらいを言われる日が来るんだろう。自分を一番心配してくれる人の存在を、一番疎ましく思ってしまう時期が娘にもきっと来る。その時の大っきらいは、堪えるかもしれないなあ。
そんな日が来たら、もう家出しちゃおう。一人で温泉でも行っちゃおうか、友達と飲みに行っちゃおうか。その頃は私だって更年期だ。思春期の娘vs更年期の私。きっと3歳児のかわいい大っきらいを懐かしく思い出すんだろうな。