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坂口 孝則 著「1年仕事がなくても倒産しない経営術」2020年8月28日

 今日、紹介するのは
 坂口孝則さんの「1年仕事がなくても倒産しない経営術」です。
 2020年8月20日に刊行されたばかりの本です。

 坂口さんの著書は
 これまでことあるごとに購入してきましたが
 今回、読み終えて
 本書をわたしは教科書として使います。

 つまり、本書に書いてあること
 1個ずつ実行して、つぶしていく。

 と同時に
 今までの自分、何やってたんだろう
 と目が覚めました。

 フリーランスになって20余年。
 自分で仕事も客先も選んで邁進してきたつもりですが

 ここ5、6年は息切れ甚だしく、
 書きたくてなったライター稼業も
 もう、書きたくない、という気持ちになることが多く
 わたしもそろそろ年貢の納め時か?
 と自問する日が続いておりました。

 そこへきてのコロナ禍です。

 著書は読んでも、イベントに参加することはなかったのですが
 ふと目に留まった、坂口さん主催のオンライン公開対談の告知。

「新型コロナウィルス禍で フリー・コンサルタント・士業は何をすべきか」
 というタイトルにも惹かれ、参加。

 大いに刺激を受けたのですが
 4月に開催されたこのイベントで聞いたことが、
 8月にはすでに活字になって書籍として出版されている事実。

 またしても、4カ月の間
 「何やってたんだ、わたし」
 という思いにさいなまれました。

 仕事はあっても、仕組みがない
 今の自分の働き方、
 今こそアップデイトしなくては。
 四の五の言っている場合ではない。

「自分は経営者ではないから」
「経営には関係ないので」
 と思った、そこのあなた。

 会社員であっても読んだ方がいいし
 フリーランス、さらには
 ミュージシャンとか、アーティストとして活動している方は
 生き残りたいのなら、読むべきです。

 ビジネス書には違いありませんが
 坂口さんの本には、「個人的な話」として
 彼自身の血肉となっている経験が反映されています。

 だから、信じられる。

 言葉に裏づけがあるというか、
 彼が得た知見を、実践したうえで、失敗も含め
 書いてあるから、

「どこかで見たような」とか
「何かで読んだような」という既視感がなく
「そうか、こうすればいいのか」と、すぐ動きだせるんです。

 見込み客が集まる“溜まり場”の探し方とか、
 コンテンツの売り方、展開方法など
 ここまで書くのか、と余計な心配もしたくなる
 密な内容が書かれていますが、
 著者の坂口さんは、きっと分かっているのです。

 読んだだけでしたつもりになって、実際に動かない読者が
 いかに多いかということを。

 だから、本書を読んだら、
 すぐにやるべし、動くべし。

 見逃し、見落とし、見ないふりをしてきた
「生き残るために、今すべきこと」
 がページをめくるたびに出てくるので、
 次第に焦りの冷や汗が出てきました、わたしの場合。

 でも、やらずに辞められないし、死ねない。

 第2章「生き残るために」にある
「企業が考えておくべき『鬼教訓7つ』」
 は経営者でなくても、
 「企業」を「自分」に置き換えて読まれたし。

 だって、今後はどんな仕事、どんなポジションであろうとも
 自分自身を「経営」していかなくてはならないのですから。

 第3章「業界の生き残り策」には、
 製造業、飲食業を中心とするサービス業、小売業、不動産業、
 フリーランス、番外編としてアーティストの
 これからの生き残り策が書かれているので、必読です。


 坂口 孝則 著「1年仕事がなくても倒産しない経営術」

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坂口さんの文体もわたし好きです。
「いい気味だ。言い過ぎた。」とか。
心はロッカーなのに、ラッパー的。

(2020年8月28日 VOL.3618 配信 メールマガジン あとがきより)

#金曜あとがき

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