誤読#0 あるいは、詩を楽しむ手がかりとして
はじめに 次回から〈誤読〉と銘打って、気になった詩の感想を書いていく。今回はその前段階として〈誤読〉を行う目的やその目指す在り方を文章として残しておきたい。
最初に結論を言う。備忘録としての役割や自分が良いと思った作品を広めたいという目的のほかに、「詩はわからない」と思っている人に対して、〈誤読〉が詩を楽しむ手がかりのひとつになればいいと考えている。
そして、そのような目的を持つならば、「詩のわからなさ」という問題を無視することはできない。実際に、僕も「詩はわからない