中高生のための就職ガイダンス「リクルート・ファッション」
リクルート・ファッション
今回は、リクルート・ファッションについて考えます。
最近は「リクルートスーツ以外の服装でおいでくたさい」という企業もあるようです。
「皆が同じようなスーツ姿では、個性が見極めできない」といった理由のようです。
そんな場合、どんな服装にしたら良いのか、悩むところです。
「姿は人の鏡なり」といった言葉があります。
身なり(外見)はその人の品性を表現すると言われ、相手に与える自分の評価は、第一印象でその半ばが決まる、と言っても過言ではありません。
初対面の方の第一印象は、間違いなく「身なり」で決まります。
面接試験では、はじめの3分で決まる、とさえ言われています。
いや、もっと早く、数十秒以内で決する、という面接担当者もいるようです。
たしかに、私も、高等技術専門校の入校試験で、面接官の経験がありますが、第一印象に占める割合は少なくありませんでした。
身なりによって人を判断してはいけない、とも言います。
建て前論としては理解していますが、無意識に反応することが多いと思います。
それは善くも悪くも、身なりと人格イメージが、脳裏のなかで潜在的に結びつき、それが第一印象として出てくるものだからです。
特に企業はイメージを大切にします。
社員一人一人がお客様に与えるイメージが、その企業全体のイメージとなり、商品のイメージにまで結びつき、商売に影響してきます。
身なりは接客の基本姿勢であり、その人その場にふさわしい身なりがあります。
接客に縁のない職場であっても、一緒に仕事をしていて、違和感のない身なりが求められます。
但し、服装、頭髪などは感覚的な要素が多く、感覚は世代の相違によっても多分に異なるものでもあります。
基本は、相手に対していやな感じを与えないよう、いつでも清潔感を保つように心掛けることです。
自己満足は通用しません。
「外見ではなく、中身だ」は正論ですか、「外見は、心掛けのあらわれ」とも判断されることも少なくありません。
企業の面接試験は、自社に必要な人材か否かを判断するもので、1 0 0 %主観的なものです。
そして、採否のカギを握るのは、会社の上司である、オジサンたちが多いのです。
多くの企業が、上司であるオジサンたちを中心に活動しています。
そのオジサンたちに受け入れられる身なりを作れるか否かが、仕事に必要な異世代間コミュニケーションを、持ちうるか否かのバロメータともなります。
「外見は、心掛けのあらわれ」とはそういうことです。
失敗のないリクルート・ファッションで身を固めるには、担当の先生、自分の親、キャリアカウンセラーなど、企業社会に精通した人々にチェックしてもらうことも必要でしよう。
前回の「挨拶」同様、ここでも「備えあれは憂いなし」です。