中高生のための就職ガイダンス「仕事に必要なコミュニケーションとは?」
仕事に必要なコミュニケーションとは?
コミュニケーションについては、これまでも、ここに提示してきましたが、重要な事なので、今回も触れます。
今後も、幾度も現れるかと思います。
仕事に必要なコミュニケーションは、縦方向と横方向にあります。
縦方向とは、上司、先輩、後輩、お客様とのコミュニケーションです。
なかでも、お客様とのコミュニケーションは、最も大事な要素です。
横方向とは、主に同僚や関連する他部門とのコミュニケーション。
同僚同士では、若い人は結構うまいと思います。
大事なのは、縦横いずれとも、「双方向」でなければならない、ということです。
それには、
①相手の立場、考え方を理解すること
②自分の立場、考え方をハッキリ伝えること
の両方共に大事です。
コミュニケーションのコツは、キャッチボールと同じです。
相手がキャッチしやすいようにボールを投げ合うと、長続きします。
よく言われる「報連相」も、お互いに相手に理解できるように、伝え合うことが必要です。
そんな会話のキャッチボールによって、双方の距離を縮めることが可能となります。
学校だけではなく、どんな機会でも、人との出会いは、対人コミュニケーション能力を磨く絶好の機会です。
毎日の生活は、挨拶に始まり、人の話を聞き、自分の意見を言う、その繰り返しです。
そんな、当たり前のことの積み重ねが、対人コミュニケーション能力を高めてくれているのです。
ただ、それに気づかないでいるだけなのです。
会社では、新人のうちは分からないことが多いから、即座に反応できなくても仕方ないでしょう。
ただし、自分が理解している範囲で、今話せることを、丁寧に伝えようとする気持が大切です。
求められたことについて、分からなかったら、分からないことを、キチンと相手に伝えることです。
仕事では、「分かったふりして、実は分かっていない」ことが最も危険なのです。
どんな仕事の場でも、技術革新が進んでいます。
特に情報技術の進化で、メール、 FAXなど間接コミュニケーションが多くなっています。
そんな環境であっても、否、だからこそ、対人能力の重要性が増しているのです。
よく言われているように、「働く」とは「人が動く」こと。
所詮、仕事は人がやるものですから、人が関わる以上、感情は排除できません。
どんなに情報化社会が進展しても、人は、直接コミュニケーションによって相互に感情を理解し、信頼感が深まります。
だから、コミュニケーションでは頻度、回数が大事なのです。
職場や取引先で、気持ちよく人と接することができない人は、業績を伸ばすことができません。
新人のときは、失敗してもやむを得ないかと思います。
ただし、多分、一度の失敗は許されることが多いかと思いますが、2度目、3度目とくりかえしてはだめです。
最初の失敗から学習し、2度目に生かすことをしなければなりません。
「長いものには巻かれろ」という諺があります。
あまり良い意味には使われませんが、時には自己主張を抑え気味にして、長いものには巻かれてみる」ことも必要です。
もちろん、長いと認識した上で、巻かれてみるのです。
そんなときに、新たな気づきがあるかもしれません。
私は、「長いものには、2重3重に巻かれろ」といった事もありました。
巻かれすぎて、苦しいときもありましたけどね・・・???