いけずうずうしく生きる
今年の春に「Cirque du printemps 」という自身のエッセイ本を出版した。
昔から本を読むのは好きだったが、書く側になろうとは考えも及ばなかった。ノウハウも経験も何一つない私が本を書く、と言い出した時に周りは笑ったものだ。私だって「おこがましい」と思ったのだから、当然である。
ところが、私の心の奥深くを突き破って「書きたいなら書けばいいんじゃない?」と主が何度も言った。可笑しかろうが、失敗しようが、そんなものはいっときの恥である。海に流してしまえばいいではな