低予算サメ映画へ宣戦布告!どんぐりの背比べなZ級ワニ映画「ワニゲーター」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(584日目)
「ワニゲーター」(2022)
ポール•デール監督
◆あらすじ
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ワニが多く生息しているティボドー市は6日後に50周年を迎えるゲーターフェスティバルで浮かれていた。そんな時トレーラーパークに暮らすフランクがトイレで何者かに食い殺される事件が発生する。すぐに保安官のミッチェルは駆けつけ、ワニが下水から襲ったものと断定した。その後、町中でワニが目撃され被害者も増していた。州立湿地調査員のローラが駆けつけ事態に対応するも、既にワニが大量発生していたのだった。ワニ退治のチームを結集させるが策がない!発生元を叩くことはできるのか!?(Amazonより引用)
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モンスターパニック系映画の中でも、ことサメに関する作品はその数の多さから『サメ映画』というジャンルが確立されており、今もなお名作、迷作、珍作が生み出されています。
逆に「アナコンダ」シリーズ(蛇)や「アリゲーター」(ワニ)のようにその他の生き物が題材だとわりかしメジャーな作品が多く、低クオリティな作品もあるにはあると思われますが、そもそもサメ映画ほど母体数が多くはないのであまり気づかれていない印象です。
ですが、今作「ワニゲーター」はそのタイトルだけで既にお察し案件な薄っぺらい内容の低クオリティ&低予算のワニ映画となっており、今まで私が見てきたZ級サメ映画と比べても何ら遜色ありません。
監督を務めたポール•デール氏は殺人凧の脅威を描いた映画『キラー・カイト』等も手掛けているようですが、デール氏に関しても「キラー・カイト」に関しても何一つ情報が出てきませんでした。一体彼は何者なんでしょうか。何かご存知の方は情報をお寄せいただけると幸いです。
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あらすじに書いてあることが全てなので、わざわざ私が補足することも特にありません。
『ワニが多く生息している市の歴史あるフェス•ワニ祭りが開催される数日前からワニによる被害が増加しており、警官や調査員やハンターたちがワニを何とかしようとするだけのお話』です。
オープニングではなぜか「拍手はしなくていい」や「もうまもなく上映だよ」等、どう考えても不用なテロップが何度も差し込まれます。このあまりのしつこさはZ級映画好きの私からしたら好印象でしたが、普通に映画を楽しもうと思って運悪くこの作品を手にとった方からしたらストレスでしかないでしょう。
見所でもあるワニは登場するたびに資料映像、CG、人形、オモチャと頻繁に姿形を変えるため、サイズなども統一感は皆無で当然のことながら迫力や怖さなんてものはありません。
人を襲うシーンでは明らかにプラスチックで作られた足や腕をもいだりする描写もありますが、その作り物感を隠す気も無いですし、血糊は全てケチャップなのでここまで来ると潔いなとすら思います。
下水道内を行き来するため、風呂場の排水溝やトイレの中から、さらには水道の蛇口からも現れたりとかなり神出鬼没です。この荒唐無稽な感じはすごく良かったですし、蛇口から小さいワニ(オモチャ)が現れる際はスタッフさんの手がこれでもかと映り込んでおり、それら全てをひっくるめて面白かったです。
クライマックスでは爆破によってワニを一網打尽にするんですけども、もちろん爆発はチープな合成ですし、画面外からおそらくスタッフさんたちが木片や丸めた紙を投げて迫力を増そうとしています。
変にダラダラと人間模様を描かず、警官•ミッチと州立湿地調査員•ローラを主人公ポジションに据えているためかなり見やすくなっています。
なぜかエンディングでは全然知らないやつが「これは政府の陰謀だ」等と意味不明なことをかなり長いこと喋っていますが、ここはスルーしても全然大丈夫だと思います。
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