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令和を代表するサメ映画かも!トンチキぶっ飛びエンドを見逃すな!!「セーヌ川の水面の下に」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(549日目)
「セーヌ川の水面の下に」(2024)
ザヴィエ・ジャン監督
◆あらすじ
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ワールドトライアスロンシリーズの開催地に選ばれた、フランスのセーヌ川。優秀な科学者ソフィアは、若き環境活動家ミカからセーヌ川の奥深くに巨大なサメが生息していることを知らされる。2人はセーヌ川を管轄する警察の署長アディルと協力し、街の中心部が血の海になることを阻止すべく奔走する。(natalie.muより引用)
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Netflixオリジナルのサメ映画です。
2024年6月5日の配信開始から頻繁にXのトレンドに上がっており、前々から気になっていました。
いやぁ、圧巻の一言でしたね。
もう本当にこれはネタバレを食らう前に視聴可能な方はすぐに見たほうがいいと思います!(Netflix独占配信です)
王道のサメ映画としてのポイントや魅力を押さえつつ、派手さは無いもののしっかりそれぞれのアイデンティティを持つ印象的な登場人物に、各々の正義や主義、主張がぶつかり合う熱い展開。
そして!
驚きのあまり顎が外れんばかりのトンチキぶっ飛びエンドは全人類に見ていただきたいです。
本当に凄いですから。
監督を務めたザヴィエ・ジャン氏はアクションやホラー系の作品を得意としている印象で、現在は最新作「FARANG/ファラン」が全国で上映中です。
こちらはアクションがメインの作品のようで、「セーヌ川の水面の下に」でも大活躍だった水上警察官•アディル役のナシム•シ•アフメド氏が主演を務めています。
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◇海の生態や環境を守るために活動していた科学者のソフィアはサメによる被害で夫や仲間を失った。それから3年後、突然変異で淡水に適応した巨大なサメが突如としてセーヌ川に出現。ソフィアは再び立ち上がり、水上警察のアディルたちと協力し、トライアスロンを控えたセーヌ川での甚大な被害を食い止めるべく奔走する。
という非常に熱い展開ながら、環境問題についても真正面から向き合いつつ、一部の過激な環境活動家の暴挙による被害を描くなど中々に社会派な一面も見せてくれます。
作り手の作品に対する方向性やビジョンがブレていないのがよく分かります。
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(natalie.muより引用)
『セーヌ川に巨大サメ出現』
という発想がまず面白いですよね。
これだけ見るとB級パニックサメホラーになりそうなもんですが、あらすじを見ていただければ分かる通り、肉付けが非常に上手いのでハラハラ・ドキドキの極上サメホラーに様変わりしております。
数日前に視聴した作品でも言及しましたが、“突然変異”と言ってしまえばどんなトンデモ設定でも成り立ってしまうので、今更サメが淡水に適応しようが、単為生殖で数を増やそうが、それをいちいちツッコんでいたら切りが無いです。
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ちなみに本作に関しては科学者であるソフィアがサメを解剖し、様々な突然変異について大真面目に説明してくれるため納得してしまいます。
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そして、環境活動組織SOS(Save Our Sea)のミカは己の正義や主張にこだわり続けた結果、水上警察の計画を邪魔したりと中々に過激な行動を取ってしまいます。
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(natalie.muより引用)
挙句の果てにはSNSで呼び掛けた多くの人を地下水路に集めて、巨大サメを保護しようとした結果、とてつもない惨劇を招いてしまうなど作中でもかなりのやらかし担当となっています。
この地下水路は陸地部分が狭く、ミカが襲われたことをきっかけにパニックになった聴衆が一斉に出口に押し寄せたことで、水路に落ちて二次被害を生むなどかなり絶望感のあるシーンです。
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(natalie.muより引用)
しかも、この行動がミカの中で悪意のあるものではなく、己の正義を貫いた結果のため、『正義とはなんなのか』を今一度考えさせられます。
サメによる捕食シーンや出現シーンも非常によく練られており、『大海原と違って、川ならばすぐに川岸に避難できるのでは?』という最大の問題を地下水路や地下墓地の聖堂を舞台にすることで上手いこと解決しています。
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後半のトライアスロン大会も『人が大勢いる+レースに夢中でサメの存在に気付くのに遅れる』というかなりリアルな状況を作り出しており、レース参加者もギャラリーも徐々にその状況に気づき始めるのでとても恐ろしいです。
そしてびっくりするくらいに人を食べます!
今まで私もそれなりの数のサメ映画を見てきましたが、おそらく一番人を食べているかもしれません。濁って視界が悪い水中で突如として襲いかかるシーンはすごく怖いですし、スピード感を維持しつつ、水中から飛び出して喰らいつくなど派手なシーンも多くて素晴らしかったです。
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(natalie.muより引用)
トラウマを乗り越えたソフィア、そしてアディル率いる水上警察の面々の奮闘を丁寧に積み重ね、物語も最高潮を迎えます。
そしてここで!
それまでの積み重ねを全てぶち壊す、冒頭でも触れたトンチキぶっ飛ぶエンドが訪れます。
これがめちゃくちゃ面白いんです!
いったい何を見て、何を食べたら、こんなイカれた発想を思いつくのでしょうか。このラストはぜひとも皆様の目で見届けていただきたいです!オススメです!
☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。
渋谷裕輝 公式HP↓