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タコザメvsプテラノドン魚!サメ映画というよりもはや恐竜映画な気がする最狂ドリームマッチが実現!!「シャークトパスVSプテラクーダ」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(776日目)

「シャークトパスVSプテラクーダ」(2014)
ケビン•オニール監督

◆あらすじ
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シャークトパスの恐怖が過ぎ去ってから数年後。アメリカ軍が開発した軍事用合体生物兵器プテラクーダが突如として制御を失い、人間たちを襲い始めた。一方、海洋学者ロレーナは死滅したはずのシャークトパスの卵を発見し秘密裏に飼育していたが、その事実が発覚してしまう。国防省はロレーナが育てたシャークトパスに目をつけ、プテラクーダを倒すべく送り込む。(映画.comより引用)
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『アメリカ軍最強の生物兵器となるはずだったプテラクーダが脱走し、各地で人間を襲い始める。事態の収拾に奔走する軍はとある水族館で秘密裏に飼育されていた最狂生物シャークトパスに白羽の矢を立てるが…』 

という、“低予算”、“サメ”、“おバカ”、“チープ”等など私の大好きな要素がこれでもかと詰め込まれたZ級サメ映画で、少し前に視聴した「シャークトパス」(’10)の正式な続編にあたります。

サメとタコの遺伝子を組み合わせた最狂の生物兵器•シャークトパスだけでも十分面白いのに、続編となる今作では翼竜(プテラノドン)と魚(バラクーダ)の遺伝子を組み合わせた最強生物兵器•プテラクーダを登場させるわけですから、一度で二度美味しいとはまさにこのことです。

サメとタコの生物兵器•シャークトパス(映画.comより引用)

前作から引き続きの登場となるシャークトパスは上半身がサメで下半身がタコ足の生物です。

陸上で歩行することも可能ですし、この触手が槍のように鋭いため、突き刺したりして攻撃することも可能です。今作に登場するシャークトパスは産まれた頃から主人公の海洋生物学者ロレーナによって人間を襲わないように訓練を受けていましたが、あることがきっかけで暴走を始めます。

プテラノドンとバラクーダの生物兵器•プテラクーダ(映画.comより引用)

そして今作で初登場となるプテラクーダは見た目からもお分かりの通り、ベースは恐竜のプテラノドンですが、魚雷の名前になるほどの凶暴な肉食魚として知られるバラクーダの遺伝子が組み合わさっているため、非常に好戦的かつ、飛行スピードは時速300キロをゆうに超え、海中でもかなりの速さで移動することが可能です。

バラクーダにも様々な種類があります。(バラクーダWikipediaより引用)

もちろん今作は低予算なのでCGもチープですが、見てみると意外と気になりません。慣れます。

この2体が大迫力のタイマン勝負を繰り広げる様子はゴジラvsキングギドラを彷彿とさせる!とまではもちろんいきませんが、それなりにスピード感や臨場感があって面白いです。そもそもの作品としてクオリティに対するハードルが低いというのもありますが、思ったよりもちゃんとした映画になっています。

あと今作を見ていたら「貞子vs伽椰子」(’16)もまた見返したくなりました。

そして冒頭でも述べましたが、今作は新年早々に視聴した「シャークトパス」(’10)の正式な続編であり、物語も前作から数年後が舞台となっています。

アメリカのケーブルTV局“SyFyチャンネル”で放送されたいわゆる低予算のテレビ映画でしたが、『サメとタコの合体生物シャークトパスが大暴れする』というイカれた設定で話題を掻っ攫い、当時の史上最高視聴者数を獲得するなど反響を呼び、その視聴者の期待にお応えする形で続編が作られました。

その続編が今作「シャークトパスVSプテラクーダ」(’14)です。もちろんこちらもテレビ映画なので低予算感は多少感じられますが、怪物が2体に増える豪華仕様になっているため、少しは予算も増えているのではないでしょうか。

さらにはその翌年に「シャークトパスVS狼鯨」も放送されています。

こちらもAmazonプライム等で視聴できるのでまた近々見たいと思います。(映画.comより引用)

この3作目の放送からもう10年近く経過していることを考えるとおそらくもう新作は作られそうにないですね。つまりは3部作なので「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と同じです。

そして、今作の監督を務めたケビン•オニール氏は次作の「シャークトパスVS狼鯨」でも引き続き監督を務めています。

ちなみに同氏の監督デビュー作は巨大ワニが登場する「ディノクロコ」(’04)で、その次が巨大サメが登場する「ディノシャーク」(’10)です。そしてその次は火を吐くドラゴンの脅威を描いた「ファイヤードラゴン」(’12)です。

流石にラインナップや題材がバカ過ぎて、めちゃくちゃ好きになりました。今後もお世話になると思います笑

なお、今作は前作に引き続き“低予算映画の帝王”ロジャー・コーマン氏が製作総指揮を務めています。

昨年惜しまれつつ98歳で逝去されましたが、その魂は多くの後進に受け継がれています。(ロジャー・コーマンWikipediaより引用)

今作は現在Amazonプライム、U-NEXT、WOWOWにて配信中です。いわゆる低予算のおバカ映画やサメ映画がお好きな方なら楽しめると思います。個人的には結構オススメです。

映画.comより引用

◇サメとタコの遺伝子を組み合わせた生物兵器•シャークトパスの惨劇から数年、世間ではあの騒動はすっかり忘れさられていた。しかし偶然にも海でシャークトパスの卵を拾った海洋生物学者のロレーナは孵化したシャークトパスを秘密裏に飼育し、また人間を襲わないように指導した結果、親のように慕われていた。一方サイモダイン社ではサイムス社長指示の下、古代の翼竜と魚(バラクーダ)の遺伝子から生み出した新たな生物兵器•プテラクーダを極秘に開発していた。しかし外部からのハッキングを受け、制御不能となったプテラクーダは脱走し、次々と人間を襲い始める。事態の収拾に奔走するサイムスたちは偶然にも水族館でシャークトパスが観光客を襲う映像を見て、怪物には怪物をぶつけるのが最善とばかりにプテラクーダと戦わせようと画策。かくして争うことになった怪物たち…この戦いの果てにあるものとは一体…

というのが今作の細かめのあらすじです。

孵化したシャークトパスを飼育するエレーナ(映画.comより引用)

本編の冒頭では3分程にまとめた前作のクライマックスが流れるため、前作を見ていない方でも楽しめる仕様になっています。

そもそもが『タコとサメの遺伝子を組み合わせた生物兵器が逃げ出して方方で大暴れ。最終的には頭に埋め込まれた爆破装置を起動し、木っ端微塵になったとさ』というくらいの内容なので見ても見なくても内容の理解度に差はありません笑

そんなこんなで木っ端微塵となったシャークトパスですが実は卵を産んでいたようで、漂うその卵を海洋生物学者のエレーナが発見し、孵化したシャークトパスの赤ちゃんを叔父が経営する水族館ムンド•デル•マーでこっそり育てます。

当初は論文を発表して名声を得ようかとも思っていたようですが、知能が高く、自分を親のように思って懐いてくるシャークトパスに情が湧き、どうしたもんかと悩み中です。

魚っぽさがあまり感じられないプテラクーダ(映画.comより引用)

そんな折、サイモダイン社では悪徳社長サイムス指示の下、新たな生物兵器プテラクーダが開発されており、いよいよお披露目の時を迎えました。時速300キロを超えるスピードで空を自由に飛ぶプテラクーダでしたが、外部からのハッキングによって制御装置が機能しなくなり、お披露目からわずか6分30秒で逃げ出してしまいます。

警備を務める元軍人のハマーたちは仕方なく回収に向かうもまったく歯が立たず、ハマーを除いて全員全滅。サイムスも途方に暮れてしまいます。

ちょいヤサグレの元軍人•ハマー(https://inter-film.com/post-1145/より引用)

時を同じくして、貧乏水族館ムンド•デル•マーを経営するエレーナの叔父はシャークトパスを見世物にして立て直しを図るも、エレーナから反対されておりやきもき。しかし成金夫婦から札束で頬を叩かれ、エレーナには内緒でこっそりシャークトパスを見せてしまいます。

しかし、エレーナ以外に懐いていないシャークトパスが夫婦を襲ってしまい大問題に発展。その時の映像もテレビで報じられ、シャークトパスの存在が世間に知れ渡ってしまいます。

サメ映画というよりも怪獣映画っぽいです。(映画.comより引用)

さっそく水族館に乗り込んだサイムスとハマーは「あれ(シャークトパス)は元々海軍のものだったんだから返せ」と難癖をつけ、最初は渋っていた叔父もまたまた札束で頬を叩かれ、これまたエレーナには内緒で譲ってしまいます。

当然エレーナは激怒しますが、頭に制御装置を埋め込まれたシャークトパスは強引に連れて行かれ、大海原でプテラクーダとさっそく大乱闘を繰り広げます。

空中戦ではプテラクーダに分があります。(https://inter-film.com/post-1145/より引用)

しかし戦闘中にシャークトパスの制御装置が外れてしまい、戦いは引き分けに終わる。ちなみにこの時、たまたまビーチを訪れていたアメリカの有名な司会者コナン•オブライエンもシャークトパスによって命を落とします。

司会者、コメディアン、脚本家、ミュージシャン、俳優等などアメリカ国内での活躍は多岐に渡ります。(コナン•オブライエンWikipediaより引用)

ここで、『プテラクーダの制御プログラムをハッキングをしたのは一体誰だったのか?』という、見ている我々も完全に忘れていた件が再燃します。

なんと犯人はサイモダイン社の科学者•ヴラディミールだったのです。脇役過ぎてこれといって驚きとかもありません。彼もまた他国から大金を積まれていたようで、おそらくはプテラクーダのデータやら諸々を売ろうとしていたのだと思われます。

一悶着の末にヴラディミールもプテラクーダに食べられてしまい、更にはサイムスもシャークトパスとプテラクーダに引っ張られて千切られます。

水中戦も見応えたっぷりです。(https://inter-film.com/post-1145/より引用)

ここで!

『実はプテラクーダは内温性、つまりは温血動物だから機敏で、その分エネルギー消費が多すぎて食べ続けないと死んでしまう。あと、光るものを攻撃する習性がある』

という後付にも程がある新情報が一気に出てきます。

ということでタイミング良くミラーボールを持っていたハマーはそれをボートに括り付け、エレーナと共に小型船で海に繰り出し、この騒動に終止符を打とうとします。しかし海中からプテラクーダの体当たりを受けてエレーナが海に落ちてしまい、いよいよ食べられそうになります。

DIYでこしらえたハマー特製のロケットランチャー(映画.comより引用)

しかしここでエレーナを親のように慕っていたシャークトパスが彼女の前に立ちはだかり、再びプテラクーダと大乱闘を繰り広げます。特に感謝を述べたり、感傷に浸ることもなく、最後はハマーのミサイルによってプテラクーダが木っ端微塵となり、シャークトパスもおそらくその爆発に巻き込まれて死んだものと思われます。

ようやくこれで一件落着かと思いきや、全然生きてたシャークトパスが海から飛び出してくる!

というところで物語は幕を閉じます。

エレーナを守るシャークトパス(映画.comより引用)

普通に娯楽映画として十分に楽しめたんですけど、欲を言えば、エレーナとシャークトパスの交流とか絆みたいなものがもう少し色濃く描かれていたら、クライマックスももう少し盛り上がったかもしれないです。

でも十分に面白かったのでこれはこれでありじゃないですかね。オススメです!

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