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本当はこれがシリーズ1作目!サメ映画の皮を被った恋愛サスペンスムービー「サメストーカー ビギニング」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(620日目)

「サメストーカー ビギニング」(2017)
コリン•ゼイズ監督

◆あらすじ
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ボーイフレンドとヨットで過ごしていたローラは、突然サメに襲われる。窮地を救ってくれたのはブルースという青年だった。町のヒーローとなったブルースはローラの家族に気に入られ、ボーイフレンドを失った傷心のローラに真っ向からアプローチしていくが…。(Filmarksより引用)
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『サメに襲われているところを助けてくれた好青年が実は筋金入りのストーカーサイコパス野郎だった』

という内容のサメ映画を謳った恋愛サスペンス映画で、先日視聴した「サメストーカー」(’20)の前日譚を描いているということになっています。

こちら↑の記事でも触れましたが、公開順は今作の方が早く、日本ではビギニングと付けられて前日譚扱いされていますが、何を隠そう今作が歴としたシリーズ1作目です。

ちなみに先日「サメストーカー」を視聴した際に、『ブルースの異常性や変態性がすぐに明らかになるため、ネタバレ的な面白さが無かった』と書きました。

ですが、よくよく考えてみると本来は今作がシリーズの1作目であり、先日視聴したのは2作目です。なもんでブルースが如何にヤバいやつなのかは1作目である今作でもう既に分かったうえでの2作目なので、当然ブルースの異常性については隠す必要が無いんですよね。なんてことに気づいて視聴中に勝手に納得しました。

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原題は「Stalker's Prey」なので、紛うことなき1作目です。(tc-ent.co.jpより引用)

◇誕生日に恋人•ニックがサプライズでヨットを用意してくれ、沖に出て二人きりの幸せな時間を過ごす高校生のローラ。しかし突如サメが現れ、二人は襲われてしまう。救助に駆けつけた好青年ブルースのおかげで間一髪ローラは助かったものの、ニックは帰らぬ人となる。端正な顔立ちに加え正義感が強く、さらにはケイン議員の一人息子であるブルースは一躍時の人となり、連日メディアで取り上げられヒーローとなる。恋人を失い悲しみに暮れるローラの事を心配し、頻繁に見舞いに来るブルースはローラの家族にも気に入られる。次第に彼からのアプローチは顕著になり、ローラは戸惑いながらも受け入れるも、どこか違和感を抱いていた。

という流れになっています。

今作ではブルースの異常性や過去に起こした事件のことが徐々に明らかになっていくという構成で、ブルースがヤバいヤツなのは割と序盤から分かるんですけど、そのヤバさ具合がかなり濃厚なので最後まで楽しく見ることができます。

ローラとニック(tc-ent.co.jpより引用)

完全にネタバレになってしまいますが

ブルースは過去にアリソンという女性と交際していたものの、突然の別れ話に激昂し、アリソンを殺害。しかし未解決の行方不明事件として処理されており、アリソンの家族もブルースの犯行だとは微塵も思っていませんでした。異常なまでにアリソンに執着していたブルースはアリソンにそっくりなローラを何としてでも自分のモノにしようと執拗にアプローチを繰り返し、ストーカー化し、障壁となる人物を次から次へと殺害していったのです。

ローラのいるところには必ず現れるブルース
(tc-ent.co.jpより引用)

プレゼント攻めや両親を安心させるために一時的に恋人のフリをして欲しいと頼んだりと序盤はまだギリギリ理解できるような行動を取ります。

しかし、自分に完全には心を開いてくれないローラに業を煮やし、ローラの現れる所ならどこでも現れるストーカーと化し、さらにはこっそり教師を殺害して臨時教師として学校に現れたり、自身を怪しむパーカー(ローラの親友•ブリーの彼氏で、今作屈指の善人)を襲撃したり、ローラと仲違いしたブリーを轢き殺したりと過激な手段を取り始めます。

最終的にはパーカーを殺害したり、ローラ宅に押し入って彼女を拉致してサメのエサにしようとするなど完全にその本性が露となります。

こっそり自宅に侵入して添い寝するブルース
終盤以降はローラのことをアリソンと呼びます。
(tc-ent.co.jpより引用)

ローラに暴行を加えたうえ、「オレが助けた命なんだから全部オレが決めるんだ!」、「キミを許しに来た。前に進まなきゃ」等の救いようがない暴言を吐き捨てる束縛サイコパスクソ野郎は最終的には一瞬の隙をつかれて海に落下し、サメに襲われて死亡。ローラは無事に保護される。

という形で事件は幕を閉じますが、『実は彼は生き延びており、名前を変え、身分を偽り、新たなターゲットを見つける』というふうに、昨日視聴した「サメストーカー」に繋がっていきます。

サメのクオリティはそこそこ良かったです。
(tc-ent.co.jpより引用)

内容自体は「サメストーカー」の方が濃くて個人的には面白かったんですけども、本来は1作目である今作が低予算ながらもこだわりの演出やカメラワーク、斬新な脚本でそこそこヒットして稼いだからこそのスケールアップした次作なので、そりゃあシリーズ2作目の方が面白くなりますよね。むしろ順当な流れなんだと思います。

ちなみに今作でもサメは冒頭とクライマックスにしか登場せず、重要っちゃあ重要なんですけど最悪いなくても話は成立すると思います。

余談ですが、シリーズ1作目となる今作のみブルース役をメイソン•ダイ氏が、残りの2作ではヒューストン•スティーブンソン氏が務めています。

メイソン•ダイ氏が演じる今作のブルース
(tc-ent.co.jpより引用)
ヒューストン•スティーブンソン氏が演じるブルース(Amazon.co.jpより引用)

時系列的には今作が一番最初ですし、殺人などもバレているわけなので『整形をして別人として振る舞っている』と勝手に解釈しています。大々的に何度も報道されて顔も割れてますからね。

というわけで明日はシリーズ3作目「サメストーカー リターンズ」を見ていこうと思います。

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