どの口が言う案件、とはいえやるしかないのだ笑

先日、自分のやっているキャリアコンサルティングを超大先生に見ていただきダメ出ししてもらえる機会があった。ありがたすぎる。前日は余裕かましてたんだが、当日は直前まで手が凍り付きそうに冷たくなってて、緊張してるんだな…と自覚したが、想像以上だった（笑）。
ひとってピンチになると「得意技」でどうにかしようとする生き物なんだってことはよく知ってた。一方で「練習で出来ないことは試合では出来ないんだよ」っていうスポコン漫画とか、読んだ記憶もあった。
つまりそういうときに何が起きるかというと、理性で（訓練で）やらないように改善してきたことが全部吹っ飛び、良くも悪くもある種の強み（という名のクセ）が増量する、ということ（笑）。いやあ、どんまい自分、だよ。あれはダメなヤツだということは、終わった瞬間にわかったさ。痛いな。

…そんなキャリコンとして「おまえダメだな」と課題のデパート状態のまま迎えた今日。お仕事は「支援者向けの支援のありかたについて考えていただく研修」という、なんとも「どの口が言う案件」。
今日のプログラムはあちこちで何度もやっているんだが、自分史上最高（最悪？）に自虐というか自省というかが増えるよね（爆）。
までも、そんなこと言ってたら生きていけないので、自覚しつつ自省しつつ「一緒に成長しようよ！」と真摯に伝えるしかないのだ。ははは（笑）

あらためてふりかえれば私がお世話になっている人たちは、そういう「どの口がいう案件」を謙虚に、自分ごととしてまっすぐに伝えてくれる人が多い。一方で、素晴らしいお話をしているけど「自分の状況には無自覚」な人もいて、そちら側の人とはあんまりお近づきにはならない（笑）。

ぐるぐると内省しながら自分に言い聞かせているのは、
「人は死ぬまで中途半端（未完成）なんだよ」と過去のクライアントのみなさんに伝えてきたことや、上司や親に完ぺきを求める人たちに「人間なんだから、完璧なはずはない。あなたが見習いたいことだけ見習えばいいんだよ」と伝えてきた自分の言葉たち。

まあ、素晴らしい研究成果を出している人も自分の周りはそうなってなかったり、健康のための知識を披歴していても不養生な医者も山ほどいる（笑）し、教育者の子どもがこじれるのも昔からよくあるし、つまりはみーんな「どの口が言う案件」をどこかに持っている。それでも人はみんな、やんなきゃなんないことはやるんだよ。謙虚に、自分を見つめつつね。

なので、みなさん「理想の〇〇」「カリスマ」って言われている人を丸ごと目指したりしちゃだめだし、そういう人に勝手なイメージを押し付けて「こんな人だと思わなかった」みたいにがっかりするのも違うから（有名人はこれで大変）。何かの分野で素晴らしいからといって、全人格的にもたれかかると間違えちゃうよ。その人のスキルや肩書が良いからと言って、全部を良いととらえてしまうこと（ハロー効果）にはくれぐれもご注意を、ね。

ハロー効果 - Wikipedia

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