芝田 尚樹

アートライター(元学芸員)/ロンドン大学にて美術史(修士)を専攻。1児(2歳女子)のパパ。美術検定2級に挑戦中。美術展や美術本の感想などを備忘録的に記しています。たまに娘を美術館に連れて行くのですが10分でグズるので即退散(笑)。いつか娘と美術館で侃侃諤諤の美術談義をするのが夢。

芝田 尚樹

アートライター(元学芸員)/ロンドン大学にて美術史(修士)を専攻。1児(2歳女子)のパパ。美術検定2級に挑戦中。美術展や美術本の感想などを備忘録的に記しています。たまに娘を美術館に連れて行くのですが10分でグズるので即退散(笑)。いつか娘と美術館で侃侃諤諤の美術談義をするのが夢。

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「ファンベース」 佐藤尚之著 読書感想

ファンベースという言葉をご存知でしょうか?ファンという言葉は知っていてもファンベースは初耳という方も多いと思います。私もその一人でした。 今回、本書を読んでみてファンベースという考えこそ、今の社会に必要でもっと広まるべきだと強く思いました。これまでマーケティングといえばマスという巨大な塊を対象に行われていましたが、時代の変化と共にそれが通用しなくなり、モノが売れない、収益が安定しない状況が続いています。 これらの解決策となりうる新しいマーケティング手法が佐藤尚之氏の提唱す

    • 「2028年 街から書店が消える日」 小島俊一著 読書感想

      「2028年 街から書店が消える日」という衝撃的なタイトルに惹かれて本書を手にしましたが、内容はまさに衝撃的でした。それは「本屋はこのままの状態が続くと2028年には大半が潰れてしまう」というのです。 そして本書は出版業界の様々な人物へのインタビューを通して厳しい書店の現実を明らかにしていきます。 その最たる例が「書店は本だけでは商売が成り立たない」です。書店が「本」を売らずに何を売るのか?と思いますが、現実問題として先進的な本屋は「本」以外で生き残る道を模索していますし

      • 「思考の整理学」 外山滋比古著 読書感想

        最初の刊行から40年以上経った今でも影響力を持つ書籍「思考の整理学」。大学生協の書籍販売ランキングでも東大8位、京大2位、早大2位(2024年4月集計)とトップレベルの大学生にいまだに絶大な影響力を誇っています。 では、何が多くの読者を惹きつけるのか?それは著者の言いたいことが明白だからです。その言いたいこととは、つまり「自分の頭で考えろ!」これに尽きます。著者の言葉で言い換えると「飛行機人間になれ」ということです。創造的で自分の頭で考え、何事にも挑戦する心を養うということ

        • 「読書脳」樺沢紫苑著 読書感想

          読書がしたくなる本本書の特徴は一言でいうと、読んだ後「直ぐに本が読みたい」と思える本です。構成は大雑把にいって3つ。「読書はなぜ必要か?」「どのように本を読むべきか?」「どんな本を読んだら良いか?」と至ってシンプル。 しかし、シンプルな内容とは裏腹に、本書は「記憶に残る読書術」が随所に散りばめられているので、圧倒的な自己成長を実感できる可能性を秘めています。 普段、なかなか本を読む機会がないが、それでも読書をしたいと思っている人にはうってつけの本だと思います。 本書のデー

          「記憶脳」 樺沢紫苑著 読書感想

          AI時代は記憶をどう使うか本書は記憶力を伸ばすために必要な要素がふんだんに盛り込まれています。勉強と記憶は切っても切れない関係にありますが、記憶力を伸ばす方法があれば人生がもっと違う方向に向かったのではないかと思う人は少なくないはずです。 しかし、ネットに繋がってクリック一つで知りたい情報にアクセスできる現代の我々にとって、果たして記憶力は本当に必要なのかと疑問をお持ちの方も多いと思います。 そんな疑問を吹き飛ばしてくれるのが本書です。著者の樺沢さんはAI時代にこそ記憶力

          「記憶脳」 樺沢紫苑著 読書感想

          「アウトプット大全」樺沢紫苑著 読書感想

          樺沢紫苑さんの書いた「アウトプット大全」という本をご存じでしょうか?2018年の発売以来、話題となっていた本なのでもう読んだという方も多いのではないでしょうか。恥ずかしながら私は今回初めてこの本を読みました。結論、本当にためになったのでその要点と自分なりの気付きを記しておきます。 結論本書はアウトプットの重要性をこれでもかと説明する本ですが、要するに能力を高めるためにはアウトプットを優先し、同時にインプットとフィードバックを繰り返すことで圧倒的な高みに到達できるのだと著者は

          「アウトプット大全」樺沢紫苑著 読書感想