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地図の外側の世界をのぞいたら

就活体験記番外編:就活、いったん休み。

就活疲れで、心が疲弊して、非常に考えの視野が狭くなっていた。
「大学でたら正社員にならなくちゃ」「どこでもいいから早く内定取って終わりたい」と正直何度も思い詰めた。

本気で「就活なんて忘れてやる」という心意気で「いつまで」とも決めずにやりたいことをした。

しかし、初めはやりたいこともないような精神状態だったため、とにかく発散&自分とことん甘やかし習慣に突入した。

【考え方の方向をマイナスからゼロへ】

1、友達に話を聞いてもらう
マウントを取らない友達は常備薬のような存在である。
お酒を片手にLINEで「就活無理。電話したい」とお願いすると6時間も電話に付き合ってくれた。
愚痴を話していたが、楽しくなってきて、いつの間にか恋愛の話やアニメの話に話題がすり替わって笑顔で通話終了のボタンを押していた。

「いいじゃん。正社員だって、契約社員だって、フリーターだって、派遣だって、好きなアーティストのLIVEに行けるなら、なんでも幸せやん。関係ないよ。」

という言葉をくれて心がぐっと軽くなった。

2、ハローワークの方に相談してみる

特効薬のような存在だった。

真面目そうな方が淡々と対応してくださったが、感情を出して「つらいんです!!!!」と訴えるとケラケラ笑いながら「大丈夫大丈夫、あなたのキャパで進まないと、心は壊れちゃうのよ。休むことも大事。」と励ましてくれた。休んでいいんだ、とここで初めて理解した。

予約をすれば臨床心理士の方にお話を聞いていただけると知った。非常にありがたいが、それだけ就活は心に負担がかかるイベントなんだな、と冷静にみてしまった。

3、匿名で話を聞いてもらう

本当につらかった日の夜、ふっと消えちゃいたいな、と思った。特に行動に移す気もなかったのだが、頭からその考えが消えてくれなかった。

厚生労働省補助事業として行われている「生きづらびっと」という匿名でチャット形式で相談に乗っていただけるサービスを使ってみた。
始まる前に、「相談を『聞いてほしい』『アドバイスが欲しい』『どちらも』」というアンケートに答えてから始まる。

「どちらも」を選択した。相談員の方の性別も顔も分からないが、私の状況を推測しながら「うまくいくように祈ってます」という言葉をいただいたし、「会社から落とされた=マッチしなかっただけ」であって人格否定ではない、としっかり伝えてくれた。

4、違う生き方をしている方の人生観、日常を見てみる

まず、このガチャピンに私は何度も泣かされ、救われた。やっぱり全肯定って素晴らしい。
生きているだけでとても幸せで、就職に悩むことができる時点でたいそう幸せなことなのだ、と考えさせられた。点滴のような存在である。

あとは、YouTubeのvlog、Noteに大変お世話になった。今も大好きなコンテンツだ。持病や、人間関係に悩みながらも夢に向かって一日一日を大切にしている方たちを見て「そういう生き方もあるのか。楽しそうだな。私も頑張ってみようかな。」と思えるようになってきたら前向きになってきた証拠だ。

【考え方の方向をゼロからプラスへ】

私は「就職しなきゃ!」から「就職できればラッキー!」という考え方に変わっていた。

1、専門学校の資料を取り寄せる

2、やりたいバイトを探してみる

3、取りたい資格を調べてみる(勉強してもいいかも)

叔父の影響でwebデザイナーを目指そうと思って頑張ろうかな、と思っていた。

矢先。
ESを出していた企業の夏採用がスタート。
以前送っていた書類で返事が無かったものはサイレントで落とされた、と思っていた。しかし2、3社合格していたらしく、ドドドと面接の予定が勝手に入った。

選考辞退するまでもないな、と惰性ではあるが。
とりあえず流れに身を任せて面接を受けることにしてみた。

つづく


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