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#32 【続・秋企画】 ゴール後のビールに、富士山8.5合目のポッキー!

今日のしあわせ探求庁は、先週の「読書の秋」に続いて、「スポーツの秋」を取り上げます! みなさんは「スポーツ」と聞くと、まず何を思い出しますか。中高時代の部活でしょうか、それとも仕事終わりのジム通いでしょうか。身体と心は繋がっているので、スポーツの楽しみもきっとしあわせと深い関係があるはずですね。

メンバー2人が実際に対話した記録を記事として毎週水曜日に投稿、導入部分は2人によるトークでお届けします。再生ボタンを押して放送をお聴きいただけると光栄です✨


〜 以下の記事は、上の stand.fm 放送の続きです 〜

大人が楽しめるマラソンの仕掛け


透さんの話を聞いていると、最近のマラソン大会には大人が楽しめる仕掛けがたくさんありそうですね。中学時代、私の通っていた中学では冬に「長距離走」がありましたが、走る楽しさを感じた思い出はなく、ただただ我慢して走っている感じでした。でも最近マラソンがこんなに人気があることには、きっと理由がありそうですよね。そんなに多くの人を魅了する理由は何なんでしょう?

興味を持ってくれて嬉しいです。マラソンというと、ストイックに「ひたすら我慢して走る」というイメージがあるかもしれませんが、実際は全くそんなことはありません。多くの大会で、スタート前からスポーツDJが大音量でロック系の音楽に合わせてランナーへの応援メッセージを送り、まるで音楽のライブに行くような高揚感がありますね。
 スタート後のコース上には、ブラスバンドに和太鼓、ダンスチームと様々な応援が出ていて、飽きることがありません。ゴール地点には多くの模擬店が出ていて、選手同士ビールで乾杯している姿がよく見られます。

なるほど……スポーツというと、私は高校時代サッカー部のマネージャーをしていたので、どうしてもチームスポーツの印象が強いですが、スポーツにはそういう楽しみ方もあるんですね。基本的に一人で楽しめて、チームのメンバーと練習の日程を合わせたり、急に大会に出られなくなった時に代役を探すのが大変だったりということもなさそうですね。
 昔、母に、「大人になってもやりやすいから、テニスをするといいよ」と言われたことを思い出しました。「やりやすさ」は大人のスポーツにとっては大切ですね。

そうですね。最近では、個人スポーツであるマラソンをチームで楽しむために、企業やサークル仲間などでお揃いのユニフォームを着て、チームとして登録して走るのも盛んになりましたね。僕も先月地元で行われたアイントホーフェン・マラソンでは大学チームの一員として、スクールカラーの「スカーレット」のユニフォームを着て走りました!

ナンバーカード(ゼッケン)に名前が入っているので、沿道の応援客が名前を呼んでくれる!

軽井沢ハーフマラソンをビジネスの観点から分析!


透さんは、「軽井沢ハーフマラソン」がお好きだと言ってましたね! 軽井沢というとオシャレな別荘地のイメージがあるので、そこを走るマラソンってどんな感じなんですか?

それでは、ビジネスの観点から見てみますね。日本では、マラソンシーズンは暑さが和らぐ10月頃から翌年4月前半頃までです。4月後半になると走るには気温が高すぎるので、5月はもうシーズンオフという感じですね。でも、「軽井沢ハーフマラソン」は例年5月に開催されています。軽井沢は標高が高いので、5月でも快適に走れるんです。

他の大会が少ない時に開催すると、多くのランナーを集めやすいというビジネス的な利点がありそうですね。まさに地の利を生かした戦略ですね! フルマラソンではなく、頑張れば完走できそうなハーフマラソンになっているところも、とっつきやすいかもしれません。

その通りです。なんと、マラソンの出走時間にちょうどいい時間に、JRが長野新幹線の臨時列車を出すほどです! その列車に乗るとほとんどがランナーで、たまたま乗り合わせたビジネス客が「間違った列車に乗ったかな?」とキョロキョロしていたのを覚えています。そして、「軽井沢ハーフマラソン」は、マーケティングがとても上手なんです。

マラソン大会のマーケティングって、あまりピンときませんが、各地からランナーを集める方法がうまいということですか?

そうです。多くの大会で、参加記念の「大会Tシャツ」は有料で、欲しい人が別途お金を払って買うのですが、このマラソンでは参加賞にTシャツが含まれています。そして例年、人気デザイナーがデザインした素敵なTシャツがもらえます。当日は多くの人がそのTシャツを着て走り、大会後はそれぞれの自宅に持ち帰って、普段のトレーニングやスポーツジムで運動する時に着るわけです。ここで何かピンときましたか?

2024年「軽井沢ハーフマラソン」の参加賞Tシャツとフィニッシャータオル(完走者がもらえる)とてもオシャレで普段使いしたくなるデザイン

なるほど! 人気デザイナーのTシャツを、言うならば「宣伝塔」として使うということですね。軽井沢からそれぞれの地元に帰った人たちがそのTシャツを着てジムで運動していたら、自然と次の年の大会の宣伝になりますもんね。

そうなんです。さらにゴール地点では、例年ボランティアの小中学生が完走したランナーに大会ロゴの入った「フィニッシャータオル」を一人一人手渡してくれ、小中学生の「ボランティア経験」の場にもなっています!
 ゴール後は、軽井沢という場所の魅力もあり、多くの人が軽井沢観光や、駅前のアウトレットでのショッピングを楽しんでいます。マラソンのナンバーカード(ゼッケン)を見せたら、乾杯用のファーストドリンクは無料なんていう飲食店もあるんですよ。

「運動」と「スポーツ」はどう違う?


ところで、私は今日マラソンの話を聞くまでは、「健康のために身体を動かす」という発想で、「スポーツ」というよりは、「運動」という感覚が強かったですね。透さんの中では区別されていますか?

おそらく、「運動するのは好きだけど、競技や大会には興味がない」という人と、「競技や大会は好きだけど、ジムで運動するのは気が向かない」という人の両方がいると思います。実は、僕が最初にスポーツジムに通うようになったのは、精神的な体調不良から教職を離れた頃のことで、精神的にも身体的にも自分を立て直したいと思ったからなんです。

私も、継続的な運動の習慣がないせいか、どちらかというと体温が低めで冷がりなんです。運動が習慣になると、基礎代謝が上がってメンタル面も安定すると聞きました。「心の筋力がつく」なんて言い方もされますね。

まさにその通りだと思います。僕は最初はスポーツジムへ行っても、プールで泳ぐことだけをしていました。でも、シャワーを浴びた後にサウナに入っている時に、マラソン大会の楽しさについて話している人たちに接しているうちに、マラソンに興味を持つようになりました。
 水着とゴーグルだけで済む水泳に比べて、マラソンはシューズやウェアなど多少用意するものがありましたが、学生時代を過ごした場所を走る「つくばマラソン」があると知り、まずは「つくばマラソン」の10キロ部門に出ることを目標にして走り始めました。今年は次の日曜日の11月24日(日)に開催されます!

運動でもスポーツでもなく、「好きな土地で行われる大会」からマラソンに入ったなんて、面白いですね。私も、大好きなデンマーク、コペンハーゲンの街を走るマラソンなら、走ってみたいかもしれません。「健康のために運動しないと」と思うよりも、「大好きな街を走り抜ける大会に出てみたい」の方が、より良い動機づけになりますね!
 思えば、透さんが「コペンハーゲン・ハーフマラソン」に出た時に応援メッセージを送ったのが、しあわせ探求庁結成の最初のキッカケになったんでしたね!

大きな目標は、小さな目標のあつまり


ところで美織さんは、中学時代に一年間バスケットボール部にいたんですよね? それ以来何かスポーツをしたことはありますか? バスケットボール部にサッカー部のマネージャーなんて、随分とスポーツ派の人のような感じがしますよ。

家族でシーズンに二、三度スノーボードへ行くのと、富士登山をするのが我が家の恒例行事でした。スノーボードも富士登山登頂も本当にヘトヘトになるんですが、何かそこに強い魅力があって、次の年が来る頃には、またしたい!って思うんですよね。
 富士登山で印象に残っているのは、8.5合目に山小屋があるんですけど、幼くグズっている私に母が「あそこまで行ったら、ポッキー買おうね」って言ってくれて、それを楽しみに頑張れました。日本一の高い山も、次は8合目、その次は8.5合目と細かく刻んでいけば、いつかは山頂に立てるんですよね。

僕も似たことをマラソンで感じます。走ったことのない人には、「よく21キロ(ハーフマラソン)も走れるよね〜」って言われるんですけど、僕も「21キロを走る」ことはできないなと感じています。あくまで「次の1キロをどうにか走ろう」と思って走り、それを21回繰り返せば完走できる、と感じています。
 もし、コースの1キロ毎に置いてあるキロポストを全部撤去してしまって、ゴールまで「今何キロ地点か」が分からなかったら、完走率はぐんと下がるのではないかと思います。

大きな目標を小さい目標に分割して、少しずつ達成していくという発想ですね。中学の時のバスケットボール部は、当時の私にとっては練習がとにかく厳しくてやめてしまいましたが、大人が楽しめる大会があって、その大会を完走するという目標を小さい目標に分割すれば、私も無理なく運動が始められるかもしれません。

ミオリ2025年の抱負


美織さんの2024年の目標の一つは「継続的に運動をすること」で、叶わなかったんですよね。マラソン好きは人にマラソンを勧めがちで嫌われることが多いと言われます。でもここはあえて美織さんにマラソンをお勧めしたいですね! しあわせ探求庁でチームを作って、僕が年末年始に一時帰国している時にある大会を選んで一緒に出ませんか? ランニングウェアやシューズはとてもオシャレなものも多く、ファッション面でも楽しめますよ。

そうなんですか? でも今のところは、まずはスポーツジムに入会して手軽なところで水泳かなあ……どちらにせよ、2025年の目標の一つは「運動やスポーツを始めること」にしようと思います。来年の同じ季節にいい報告ができるようにやってみますね!

「 今ここで、しあわせを繋ぐ意味がある」〜 しあわせ探求庁でした✨
 また来週水曜日にお会いしましょう!
(2024年11月20日)

しあわせ探求庁|Shiawase Agency
  
日本支部:成江 美織
  (miori @しあわせの探究
オランダ支部:佐々木 透
  (ささきとおる🇳🇱50歳からの海外博士挑戦
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