早晨修法(そうしんしゅうほう)
早晨修法というのは主として朝日覚めた直後、床の中で行なう導引法です。そのため寝床体操ともいわれていますが、満腹時以外ならいつ行なっても良い行法です。
朝、目が覚めると無意識にのびをしますが、これは寝ている間に硬くなった筋肉、特に関節をやわらげるために、身体自身が自然と要求している動作だからです。このように、朝日覚めたら一日の活動をスムーズにするためには準備運動が必要です。年を経るとともに、若者のように筋や腱、関節が柔軟性を失っていくので、睡眠から活動という急激な変化にすぐに対応できなくなります。
それで短時間でも、この行法を行なって一日の活動を始めるように習慣づけることは、日中の活動の能率を高めるために有意義なだけでなく、老化防止にもなります。
朝、日覚めたら、すぐに排尿をすませ、再び寝床で、枕をはずして前述の仰臥の姿勢になります。仰臥法で述べたように、身体の沈むような厚い柔らかい布団や、スプリングのきいたベッドは身体を痛めるので、その場合は床に毛布を敷いて行ないます。出し入れが面倒でなければ、今ならヨガマットでも都合が良いと思います。