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音もごちそう

こんにちは!しあです。

【茶道を習い始めて1年で広がった小さくて大きい世界】をテーマに

専門的なことではなく、「知ってるとちょっといいかも」ということを書いています。


茶道のお稽古は客観的にみると、ゆったりと穏やかな時間が流れています。

ただ、まだ始めたばかりの私の心は穏やかではなく、緊張感と先生の言葉に集中するのでいっぱいいっぱい。

お手前もどこか焦っていて気づくとお稽古が終わっています笑


そんな中、"しゅんしゅん"という音が聞こえてきたことがありました。
その音が、静寂の中でぐーっと張っていた私の集中の糸に優しく触れて緩ませてくれたんです!

すると先生が
「良い音が聴こえてきますね。」
それに続き、
「釜の湯の煮える音が松に吹く風の音のようだから、松風(しょうふう)や松籟(しょうらい)と言うの」
と教えてくれました。

うわあなんだその素敵な表現はー!
という面白さと心地良い音で気持ちがふわっと軽くなりました。

この音が聴こえてくるということは
お抹茶を点てるのに良い湯加減のようで、
松風の音がさらにお抹茶を美味しく感じさせてくれました。


それ以外にも、
炭が"ぱちっ"となったり(炭がはぜるというらしい)、"シャカシャカ"と抹茶を点てる音や柄杓を蓋置きに"こんっ"と置く音が聴こえてきたり。


先生はよく
「この音もご馳走だね」と表現されます。


この言葉がすごく好きで、
静寂の中聴こえてくる音が
気持ちを楽にしてくれたり、
お抹茶を更に美味しくしてくれたりする。

本当にご馳走だなと。

日常にも転がっているであろう小さいご馳走に気付ける余裕を持ちたいです。


読んでくださりありがとうございます。

では🌱

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