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エスパーにだってなっちゃうよ|「best friends」アン・ハワード(読書日記)
予定も終わり帰宅すると、ポストに一通の手紙が入っていた。
真っ白な封筒。差出人は友達のタンポポ。不安が押し寄せた。
しばらくタンポポからの音信が途絶えていて、それ自体はよくあることなのだけど、ふと(タンポポが何か悩んでいる気がする…)という第六感が働いたのだ。
タンポポは遠方に暮らしているので、急にLINEで「悩んでない??」と聞いても話しづらいだろうと手紙を書いたのか1ヶ月以上前。(そもそもLINEに既読ついてないし)
私たちは高校の授業中にやっていた手紙交換を10年経った今も継続中だ。しょうもない出来事を長々と書き綴り、「なんとなくだけど、元気ないようなら話を聞かせてくれな」と添えた。
それに対しての1ヶ月ぶりの返信だ。いつもならテンションが上がってワクワクで開封するのだけど、今回は嫌な予感がしてしまって不安のどきどき。
だって、真っ白な封筒なんだもの。
いつもはもっとハッピーな柄の便箋だし、スタンプとかシールとかでデコレーションしてあるし。そんなことを考え出すと、宛名の文字まで何だか元気がないように見えてくる。勇気を出して開封、えいっ。
結果、タンポポは確かに悩んでいた。でも彼女なりに何かと戦っているような、力強い悩み方でかっこよかった。1人で考える時間も必要だよね。大丈夫そうだ。頑張れ!
「あんたはエスパーかい」って書いてあって笑った。
そればかりでなく、毎度のことながら楽しい話もたくさん書いてくれていた。
タンポポの妹のプロポーズ大作戦とか、女の園の星の最新刊がバカおもろい件とか、呪術廻戦の1コマ1コマを考察するオタクの友達がパワフルすぎる話とか。
私の方が元気もらってるやんって思いつつ、笑いながら読んだ。
タンポポとはzine第二弾を計画中。タンポポの気持ち次第では延期にしようかななんて思っていたけれど、既に執筆中のようでハッピー。
タンポポの文章が大好き。彼女の影響で日記を書けるようになったところあるから。
この話に繋がります。⇩
前置きが長くなったけれど、そんなタンポポからもらった大切な本がある。
高校1年生の時に誕生日プレゼントでもらった。
友情にまつわる言葉を集めた本。
アメリカ在住のアン・ハワードさんという作家・編集者が集めた前向きでユーモラスな言葉たち。
まえがきより引用
私たちはみんな忙しさにかまけて、友達をどんなに愛しているか、幸せな時にもつらい時にも、大きな力になってくれていることへの感謝の気持ちを伝えることをついつい忘れてしまいます。
この本の中の機知と知恵に富んだ言葉たちは普通の人々の実際の体験から生み出されたものばかり…友情についてのエッセンスです。
そして、なぜ友達は私たちの心の中で特別な場所にいるかを語っています。
タンポポはこの本に書かれている言葉のうちで共感をしたトップ5に栞を挟んでプレゼントしてくれた。心が震える最高の贈り物。ずっと宝物だ。
【当時16歳のタンポポがくれた5つの言葉】
Friendship is the source of the great pleasures...
...without friends even agreeable pursuits become tedious.(友達は退屈を吹き飛ばす)
Real friends overlook your failures and tolerate your successes.
(失敗した時成功した時、真っ先に伝えたい人)
A friends is someone you can be alone with and have nothing to do and nothing to say and be comfortable in the silence.(一緒にいて心地の良い人)
Life is partly what we make it, and partly what it is made by friends we choose.(友達のおかげで人生は作られる)
A best friend is a like a four leaf clover, hard to find and lucky to have.(親友は四ツ葉のクローバーみたいだ)
何度読み返しても嬉しくなるな。
普遍的な言葉だけれど、ライフステージが変わるごとに強く共感する言葉が変わってくる。ずっと読みたい。おばあちゃんになっても。
ちなみに、今日のタンポポへ私が贈りたいのはこの言葉です。
Friendship is genuine when two can enjoy each other’s company without speaking. (友達には話さなくても心が伝わる)