質問力
こんちは!副業社労士まさゆきです
4月です。今年も多くの新入社員が誕生しました。
研修が始まり覚えることばかり、一気に言われても理解できないですよね。その時は迷わず質問、大丈夫です、新入社員が1回説明しただけで判ると人事は思っていません。
社労士・人事として集合研修やグループ研修、研修準備から講師まで数多く経験して来た立場からアドバイスさせてください。
《何故質問した方がいいの?》
そもそも、何故質問した方がいいのでしょう。
「判らないままだと後で困るから質問する」その通りですが、それだけではありません。「質問を通じ理解しようする姿勢を伝えられる」私はこちらの方が大事だと思います。講師をしていると、誰が聞いていて誰が聞いていないか良く見えます。研修の目的の1つは新入社員の適性を見極め人員配置することです。相手を理解しようとする姿勢は出来る社員の必須条件、理解しようとしている姿勢を伝えるために質問しましょう。極論すれば、姿勢さえ伝えられれば質問の内容はどうでもいいです。
「自己PRのため質問する」悪くはないですが、見え見えのPRテクニックに走った質問はどうかと思います。少なくとも人事はお見通し、得策ではありません。それなら「講師の話に、うなずく、なるほどとハッとした顔をする、難しい顔をする、など無言でリアクションを示す」方が好印象を残します。「人前で質問するのは無理」な人は試してみて下さい。
《いい質問をしないと逆効果?》
「いい質問ですね」言われたいですねえ。講師は想定質問を用意して話します。「内容を理解すればこんな質問が来るはずだ」想定した質問を受けると嬉しくて「いい質問ですね」と思わず口に出ます。ただ、新入社員は“いい質問“を狙わない方がいいです。”いい質問“は内容理解が前提、研修詰めの新入社員にはハードルが高い。恰好付けず素直に質問する方がいいと思います。
「簡単な事を質問したら評価が落ちる」と臆病になる必要はありません。「理解できていない点を相手に判ってもらう」事も質問の意義です。ましてや研修中、全く問題ありません。人事も理解促進に必要な対応をしてくれると思います。それが人事の仕事ですから。
《配属後の先輩(上司)に対する質問》
研修が終わり所属部署に配属、教育係の先輩(上司)から仕事を命じられます。研修以上に質問しづらく感じますよね。心配無用、新入社員に命ずるのは仕事ではなく“仕事を覚えるための課題”です。質問は好印象となるでしょう。質問しなければ「やる気あるのか?」と逆効果です。
質問して馬鹿にされた、怒られた、その時は迷わず人事に相談しましょう「先輩(上司)が怖くて質問出来ず困っています」怒られるのは先輩(上司)です。万一それで先輩(上司)にいじめられたら・・・そんな会社は迷わず辞めましょう。我慢する価値はありません。
《何を質問していいか判らない時》
最後に「判らない事は解っているけど“何が判らないかが判らないので質問出来ない”場合」新入社員だけでなく、先輩社員が初めての仕事を引継ぐ場合にもよくあります。具体的な質問が出来ず聞きづらい。
多くの場合、「教える側が『当たり前なので説明不要だと思っている点(教える側では常識だが、聞く側にとっては常識でない)』を説明せず、結果的に説明不足で聞く側が判らない」点が原因です。
そんな時は「経験が足りないので何を質問していいか判らないので、実際に仕事をやり進めながら質問してもいいですか」と言いましょう。実際に仕事をすると、「教える側の常識が聞く側にとって常識でない」点が露わになり、そこで初めて、教える側も認識しアドバイス出来ます。
参考になれば幸いです。ではまた次回。
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