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名古屋港水族館に行ってきました

名古屋港水族館に行ってきました!

 6月は名古屋港水族館に行ってきました。名古屋の距離と気候が穏やかなこともあって、今回は初夜行バスで初名古屋に向かいました。新幹線に比べると値段の安さに驚きです。周りの友人や会社の同僚たちも夜行バスを使うことが多いのも納得。
 飲み物を買い忘れるという痛恨のミスに、揺れるバスで腰が砕けそうになりながら、一睡もできずに無事に到着。周りの人たちはぐっすり眠っていたので凄いなと思いました。慣れなんでしょうか……?

京都水族館で購入したネックピローを
はじめて使いました

名古屋港水族館とは

 30周年を迎える名古屋港水族館。北館と南館に別れており、延床面積は日本一、またシャチの公開トレーニングやイルカのパフォーマンスを行う「メインプール」は日本最大級を誇っています。開館時間から閉館時間まで一日を使って満喫できる水族館です。
 北館では悠久な生命進化の歴史の中で、水中生活に適応し素晴らしい知性を発達させ、陸上の、人間の地位に匹敵すると言われている海洋の生活者である、シャチやイルカ、ベルーガなどの鯨類を、南館では名古屋ガーデンふ頭に係留されている「南極観測船ふじ」がかつて南極へ向かった際のコースをたどり、様々な水域で暮らす生き物たちを見ることができます。
 今回私は北館イベントが午前中に集中してたこともあり、午前中は北館を午後は南館を中心に満喫しました。

30周年おめでとう!

シャチやバンドウイルカに出会える 日本の海

 入り口に入って直ぐ、目の前にはイルカの水槽、右側には今回の目玉であるシャチが泳いでいました。毎回事前にマップを見ようとは思うんですが、次はどんな生き物たちに出会えるのか、わくわくしながら回るのも水族館の醍醐味ですよね!
 シャチは私が記憶している中では人生初。母親曰く小さい頃に見たことあると言っていましたが、写真などの証拠が無いので真相は闇の中です。
 海洋生態系において食物連鎖の頂点に立つシャチ、「海の王者」とも呼ばれています。世界最大級のクジラでさえも襲いかかることもあるそうです。そんなシャチは賢くもあり、やさしく、家族の絆も深い一面も持っているのも魅力のひとつ。実際に見るとその大きさに驚きました。また、個体によっても体の特徴があり、特にリンは右下のアゴに黒いほくろのような模様があるのがチャームポイントです。

とにかく大きいです
アゴの模様がチャームポイントのリン

 次は目の前のイルカの水槽へ、深くて広い水槽の中で優雅にイルカたちが泳いでいます。目の前のイルカプール以外でも奥に進むと水中閲覧席があり、そこでも座ってイルカを見ることもできます。イルカパフォーマンスもこの場所で見ることができます。
 さすが好奇心旺盛のイルカ、こちらが写真を夢中で撮っていると、近付いてきてくれました。サービス精神満載の神対応を見せてくれるのもイルカの魅力ですよね。

イルカ自身も撮られるのはまんざらではなさそう
お母さんイルカと子どもイルカ

ベルーガが泳ぐ オーロラの海

 今のところ私のいちばんの推しである、ベルーガがいる水槽へ、バブリングで遊んでいることもあるらしく、忍耐強く待ってはいたんですが、なかなか披露してくれず諦めました。泳ぎ方、体のフォルム、顔全てが私を癒してくれます。

このアングルが最高です
ちょっとだけ気泡を作って遊んでいました
わかりますか?

ベルーガとシャチの公開トレーニング

 公開トレーニングが始まるということで、最初はベルーガプールで待機。始まるとさすが海のカナリア、トレーナーさんが近付いてくると嬉しいからなのかご飯をもらえるからなのか、かわいらしい高い声で鳴き始めます、トレーナーさん、必死で解説してくれていますがなかなか聞こえません……。
 ベルーガの白い体は南極の氷の世界に溶け込むためであり、寒さに耐えるためと氷にぶつかっても痛くないように暑い脂肪で覆われているのだとか。また氷の隙間から息が吸えるように首が柔らかく曲げられるのが特徴なんだそうです。またひとつ学ばせて頂きました。

最後は自分で水のアーチを作って決めポーズ!

 次はシャチの公開トレーニングを見るため待機。場所が集中しているため移動も少なくすむのがポイント高いです。
 シャチはその巨体で大迫力のパフォーマンスを見せてくれます。ジャンプは出来ないと勝手に思い込んでいたのが大間違い。高いジャンプもたくさん見せてくれました。立ち上がる水しぶきもイルカとはけた違いです。トレーニングの様子からも知能の高さや大きさを感じることができました。
 余計なお世話ですけどトレーナーさんがうっかり飲み込まれないか心配でたまりませんでした。

真ん中のモニターからは水中カメラ目線の
姿も見ることができます
ダイナミックにジャンプ

イルカパフォーマンス

 公開トレーニングが終わった次はイルカパフォーマンスを見るため同じ場所で待機。時刻は12:00前、周りを見ると場所取りも兼ねて、お昼ごはんを食べている人たちもいて、ちょっと羨ましかったです。
 さすが日本最大級の「メインプール」。広さも、パフォーマンスに参加しているイルカの数も今まで見てきた中で最大です。広いぶんイルカももの凄いスピードが出ていました。きっと野生のイルカならもっと早いんだろうなと想像してしまいます。ジャンプなども見所ですが、トレーナーさんの生態の解説や環境問題にも注目したメッセージも響くものがありました。

3匹でボールにタッチ
このスピード感、伝わりますか?

まるで博物館 進化の海

 南館に進む途中でシャチの模型と大きな骨の標本が。進化の海ゾーンでは再び海へ戻った哺乳類達の実際の骨の標本や進化の過程を解説した動画なども見ることができます。
 標本の骨はてっきりレプリカだと思っていたらシャチやベルーガなどは全て本物の骨。海に打ち上げれて死亡した死骸を許可へて作成したものや、実際に名古屋港水族館にいた動物が死後、標本として展示をされています。名古屋港水族館ては5つの研究機関と学術交流協定を結び共同して調査や研究を行っているからなのか、水族館と博物館を一緒にしたような印象でした。出口近くには児童書を中心とした図書館も設置されており、子どもたちの知的好奇心を満たす役割も果たしていると自分的には感じました。

思わず足を止めて近くに行きたくなる
シャチのヒレを見てみると五本の指の骨が
私たちと近い存在だと教えてくれます
(見づらくてすみません……)

シノノメサカタザメ 

 一通り北館は満喫したため、南館にある赤道の海へ向かいました。そこには一際目立つ存在が悠々と泳いでいます。正体はシノノメサカタザメというエイの一種(名前が紛らわしい……)。このゾーンでは綺麗な珊瑚も見ごたえバッチリです。生きてる珊瑚ってこんなに綺麗なんだと、海の環境を守らないといけないと強く思う瞬間でした。
 水槽は水中トンネルスタイルになっているので回遊しているシノノメサカタザメを前からも下からも観察できますよ。

結構ハンサム?
正面で見たときとのギャップ

南極の海ゾーン

 世界最大級であるエンペラーペンギンをはじめとした4種のペンギンを見ることができます。よちよち歩く姿や集団で固まる姿、水の中に入るタイミングを狙っている姿、どれを切り取ってもやっぱりペンギンってかわいいですね。後ろにはベンチもあるのでゆっくり座って見ることもできます。ほぼ徹夜で歩き回っている私はここで限界が……中は薄暗くてちょっと肌寒くて快適空間だったので少し一休み……。

勇ましい
泡から美しい

必見 マイワシトルネード

 南館のイベントであるマイワシトルネードの時間が迫って来たため、黒潮大水槽へ。マイワシの数も今までとは比べ物になりません。イベント前でもマイワシの芸術的な形を楽しめました。

まるで『スイミー』みたい

 マイワシの食事時間は複数の水族館でも音楽やライトアップをして展示しているところもあったのである程度は「あんなもんか」と思っていたんですが、想像の100倍違いました。いちばん前でスタンバイOK。遂に始まったマイワシトルネードはライトアップと音楽(音楽は『千と千尋の神隠し』のサントラ あの夏へ なのも感動してしまいます。)とマイワシの数が合わさって奇跡みたいに綺麗でした。最初はマイワシがエサをめがけてまさに降ってくる様子、そして円を書きながらどんどん大きくなっていき、新しいエサが来れば右へ左へ素早く方向転換していきます。食物連鎖の底辺に存在するマイワシが少しでも安全に、そして生き残り子孫を残すための術。どの生物が増えすぎても減りすぎてもいけない食物連鎖の世界。自然界は本当に平等に創られているんだなと思いました。でも、その環境を破壊しているのは私達人間であり、次に訪れるかもしれない6回目の大絶滅は人間によって発生するのではないかと考えられています。改めて今、環境のために出来ることは何なんだろうと感じさせました。
 マイワシトルネードが終わると、周りは拍手でいっぱいになりました。

まさに降ってきます
まるで何かが生まれるみたい
マイワシのグラデーション
いのちが輝いています

水族館メシ

 今回は名古屋名物 味噌カツ丼を頂きました。濃厚な味噌がカツとご飯に絡んで絶品です。ちょっと味が濃いなと思ったら上に乗っている温泉卵で調節が可能です。またベルーガを型どった「ベルーラテ」も頂きました。ごちそうさまです。

はじめて食べました
おいしかったです
かわいすぎて飲めない

今回行った水族館は
施設名:名古屋港水族館
住所:〒455-0033
   愛知県名古屋市港区港町1−3
開館時間:9:30~17:30(季節によって変動あり)
入館料:2030円(一般)

参考資料
『水族館めぐり』 G.B.出版社
『#水族館に行こう 』 JTBパブリッシング出版社
名古屋港水族館公式サイト


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