2019年ベストトラック トップ50
上半期の順位を一旦フラットにして完成させた年間ベストトラック。単曲でグッとくるものと、アルバム総体でグッとくるものって意外と違うので難しかったけど、トップ10は確かに!って納得できるものになったと思う。
50位 the pillows「Happy,Go Ducky!」
結成30周年、タイアップに引っ張られて、、にしてもこんなにもプリミティブな若さを見せつけられるか。末期なんて自嘲も、ブラフに思えてくる。
49位 Official髭男dism「イエスタデイ」
蔦谷好位置にも程がある華々しい編曲を味方につけ(バイオリンのポンって音なぁ~)、爆発的なサビへと駆け上がっていく。これぞ上質なJ-POP。
48位 キイチビール&ザ・ホーリーティッツ「夜明けをさがして」
Vo.&Gt.キイチの活動休止後、コーラスのKDがメイン歌唱と作詞作曲を担った初楽曲。青春の匂いを振りまきながら、素朴な良い歌を聴かせてくれる。
47位 シュノーケル「WARP」
かちっとした四つ打ちと、バンド演奏が鳴るスペースをキッチュなシンセが駆け抜ける。あの頃の彼らが歌ってもおかしくないような瑞々しさがある。
46位 SHISHAMO「君の隣にいたいから」
ギターロック然とした疾走感に小林武史プロデュースによる流麗な弦と鍵盤が掛け合わさって生まれた合唱曲が、自然体に彼女たちが出来てくる凄み。
45位 ドレスコーズ「もろびとほろびて」
チルなメロウさって心地よさもあるけど、不可思議な陰鬱もあるなぁと思わされる1曲。テン年代の終わりにifなる世界終末を重ねたトラップ風味曲。
44位 クレナズム「いつかの今頃」
福岡ではシューゲイザー×残響系的なバンドが活発な印象なのだけど、その中でも特に注目株。透明で気品ある歌声、サビ後半のファルセット、至高。
43位 ASIAN KUNG-FU GENERATION「解放区」
ここ最近のライブでのモードがそのまま楽曲に転写されたような1曲。拳を突き上げるような大合唱へと集約していくうねりある曲展開もライブ的。
42位 ザ・なつやすみバンド「 星の日(STAR DAYS)」
ほわほわしたコーラス、スティールパンとトランペットの煌めき、そして中川理沙の歌声が憂鬱を解していくような夜と星空のテーマ。癒しの1曲。
41位 ストレイテナー 「吉祥寺」
今だからこそ素直に歌える原風景や青い思い出、というのがここ数年のテナーの楽曲から感じ取れる。にこやかだけど、ちょっぴり切ない記憶のお話。
40位 やくしまるえつこ「アンノウン・ワールドマップ」
スーパーカーかな?というような浮遊感あるコーラスから、やくしまる史上最高にストレートなメロディで恋心を躍動させる、新機軸な電子ポップス。
39位 King Gnu「飛行艇」
凝ったリズムメイクも得意とする彼らだが、こちらは大きなビートでガンガンに興奮を煽るスタジアムロックアンセム。規模を掴む音作りを心得てる。
38位 大森靖子「Re:Re:Love feat.峯田和伸」
この楽曲の誕生の経緯、大森さんと峯田の関係性の話だけでメシ何杯でもいけるくらい。それを歌にしたらもう駆け出したいったりゃありゃしないの。
37位 小沢健二「彗星」
僕がオザケンを聴き始めたのは2009年のこと。1995年のことなんぞ全く知らないのだけど、その光が今に至るまで続いている事実がここで鳴っている。
36位 tricot「あふれる」
頭角を現してから随分経つが、一応メジャーデビューシングル。持ち味の変拍子をつんのめらせつつ、驚異的にしなやかなメロディには進化の兆しも。
35位 teto「コーンポタージュ」
具体的すぎる思い出話に、こちらの郷愁も巻き込んで"あの夜"を音楽の中に閉じ込めてくれた。30円のお菓子とファンタでどこまで笑えたあの夜の話。
34位 Homecomings「Cakes」
春っぽい陽気をたっぷりと含みながらも、引きちぎれそうな思いを詰めたアンサンブルの妙味。体温まで伝わりそうな言葉遣いも、彼女らの新機軸だ。
33位 BBHF「なにもしらない」
バンド感から距離を取るアプローチと、逆に肉体を意識させる手法。どちらが好きかといえばやっぱりこういう巨大なスケールを鳴らせる後者になる。
32位 羊文学「あたらしいわたし」
繊細なイメージを一転、からっとしたギターサウンドが爽快。こんなにウキウキした曲も鳴らせるバンドだったとは。オープンで誇らしげな自己表現。
31位 GRAPEVINE「すべてのありふれた光」
GRAPEVINEが光について書けば、どうしたってあの名曲が想起されるけど、そんなことに物怖じしないさりげない美曲。ほのかに揺れる救いの言葉。
30位 あいみょん「ハルノヒ」
タイアップ曲においてこそ、彼女のソングライティングの柔軟さが映える。クレヨンしんちゃんを題材に、こんなにも穏やかなラブソングを描く才気。
29位 04 Limited Sazabys「Montage」
どちらかと言えばポップパンク寄りな曲のほうが好みなのだけど、これはサビ前のクリーントーンから音圧バツバツで突っ走る歌唱が気持ち良すぎて。
28位 ZOC「family name」
大森靖子のアティチュードは後世代にみるみる伝播している、その序章。魂の分散ではなく、複数の個体への増殖。<クッソ生きてやる>、これ全てです
27位 ズーカラデル「イエス」
<最後の魔法は不発に終わるだろう>と思ってはいるけれど、ね。僕らの日々は夢とか希望とか君とかのせいでこうして光に包まれているのだから
26位 赤い公園「凛々爛々」
2018年からの新ボーカル・石野理子のプロファイルを行ったかのような自己紹介ソング。凛と立ち、爛々とした目で我々を掴む、その姿勢の生き写し。
25位 never young beach「いつも雨」
今年の夏フェスで定番曲にまじっていた新曲。縁起でもないタイトルだけど、このしとしとと情感を立ち上げていく歌が良い起伏を生んでいた。
24位 ネクライトーキー「波のある生活」
来年の2ndアルバムには入らないようだけど、企画曲として終わらせるには勿体ない!このバンド特有の、生活に根差したセンチメンタルが迸る。
23位 UNISON SQUARE GARDEN「Phantom Joke」
新曲リリース予定ないはずだった15周年イヤー、届けられたのは複雑怪奇でスリリング、地盤がなけりゃ飛び道具すぎるトリッキーなコイツだった。
22位 フジファブリック「破顔」
耳珍しいカウントでぐっと掴まれて、そのまま宙へと飛ばされるようなスケール感。ダンダンと地を打ち鳴らし続けるバスドラが鼓動でしかない。
21位 OKAMOTO’S「新世界」
オカモトズってここまでポップで振り切れるのか、と感嘆した。小林武史の懐にえいやっと飛び込んで手にした大きな楽曲。今後にどう生かすんだろう
20位 MONO NO AWARE「言葉がなかったら」
高校2年生を題材にした曲。いかにも青春、なテーマには手を出さずに人と向き合い始めること、その渦中の後悔と過ちを描いたことが素晴らしい。
19位 フレンズ「iをyou」
既存のフレンズ感とも呼ぶべきしっとり切なく踊れるテイストは健在ながらも、出会いの一瞬というより徐々に深まる生活への目線が温かくて新しい。
18位 サカナクション「ワンダーランド」
どっさりと新曲が届けられた2019年、中でもこの曲の歪さには強く惹かれる。癖になるループからの激情炸裂、ノイズに飲み込まれて終わるの絶句。
17位 スカート「トワイライト」
いつかの夕暮れ時の帰り道を舞台に、からっとしたアコギの音色と歩くようなテンポで、ああすれば行けたかもしれない未来に思いを馳せる
16位 Base Ball Bear「Flame」
着地しきらない、ふわっとしたメロディがじんわりと沁みる。3ピースになって、キレキレな部分だけでなくこういう面が表出してきたのも素敵。
15位 ROTH BART BARON「春の嵐」
管と弦が高らかに鳴り響き、祝祭的なムードさえ漂うアッパーな1曲。ただ、言葉はまるで世界の終わりを見据えたよう。2020年代の予告編ならば。
14位 ナードマグネット 「バッド・レピュテイション」
お前が言う話じゃねえ、お前が下世話な話は全然面白くねえ、お前のステージに上げるんじゃねえ、って歌。好きな話だけしていたい、っていう歌。
13位 Enjoy Music Club「東京で考え中」
好きな音楽、映画、漫画etc...全部抱きしめて、君と一緒に居続けられたらいいのにねぇ。いつかは全部忘れちゃうかな、大人になるって、どうしよう。
12位 the peggies「スタンドバイミー」
歌い出しからつーんとくる切なさが。分厚い音の隙間を縫って届く決死な声。衒いもなく、流行のサウンドとは無縁。だけど結局、これがイイ。
11位 折坂悠太「朝顔」
アクの強い個性で確かな抒情を届ける彼の、不特定多数の誰かに向けて歌う気持ちが初めて結晶化したような大名曲。剥き出しの心で祈りをくれる。
10位 Maison book girl「ノーワンダーランド」
ブクガの曲は常々映画のワンシーンが見えてくる。雨と雪の間、誰もいない部屋に残された手紙、涙が逆再生されて、ここは無菌的な僕と君のセカイ。
9位 集団行動「ザ・クレーター」
<部長になれても 社長になれても 関係ない おっきい隕石 降ってきた>、これ鳥肌立つ。だってそうだよ、明日全部意味なくなるかもしれないのウケる
8位 カネコアヤノ 「光の方へ」
漠然と好きだって気持ちとか、なんだかよくなる予感とか、抱きかかえすぎてこっちが笑っちゃうんだよ。その身勝手な朗らかさがあまりにも尊くて!
7位 岡崎体育「私生活」
荘厳なストリングスを従えた美しいトラックで歌われるは、宇治のスーパーマーケットで花開きかける恋の一歩手前。彼は幼気さを大切に出来る男だ。
6位 Tempalay「そなちね」
素っ頓狂で妖しい幕開けから徐々に夏の薫りを纏いつつ、生と死を交互に見せる、彼岸にあるような1曲。2段階で重ねてくる泣きサビにグッとくる。
5位 KANA-BOON「まっさら」
「さらざんまい」にかなり即した歌だけど、彼らが初期からテーマにしてきた"繋がり"の核心をつく1曲に。イントロの弾きすぎなギターが最高にアガる
4位 For Tracy Hyde「繋ぐ日の青」
イントロで息を飲み、歌い出しで膝から崩れ落ちてしまった。狂おしさを浴びせてくるような音像。2番サビ前の変形Bメロ、途方に暮れるくらい好き。
3位 BiSH「MORE THAN LiKE」
「オーケストラ」と同じくらいテレビで聴けると思っていたよ、、上昇気流の中だからこそ目と目を見つめながら歌いたい、君と僕の"好き"について。
2位 東京カランコロン「リトルミスサンシャイン」
黄色いバンで思わず走り出したくなるような、軽やかさに満ちた1曲。空は晴れてるけど何だか切ない。ハッピーサッドこそが最も身近な気分なのだ。
1位 RADWIMPS「グランドエスケープ feat.三浦透子」
あのミニマルな金属音から、最後にこんな光景に辿り着くとは、、という。聴いてると無敵な気分になれるんだよな、どこまでも行けるはずだ、って。
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