2021.07.07 第二十三回 東京03単独公演「ヤな因果」@福岡国際会議場
東京03、2年ぶりの全国巡業。コントの単独ライブで全国を廻ってくれるなんて彼らくらいしか毎年恒例にできていないところからもこういった活動を定着させることがいかに難しいか、ということを察することが出来る。コントを磨き、結果として今の他分野での活動もあるわけだから本当に継続することの意味とかを感じざるを得ない。3人それぞれが40代半ばを迎えたことで、当たり前のように社長や幹部クラスを演じるコントが増えていたこともなんだか面白いと同時に、ここまでやってきてくれたんだなぁというありがたみすら感じてしまう。「お笑い実力刃」でも話してたけど、もう少ししたら更に老いとかも加わって、仲良し3人旅行みたいなコントがもう1回できるんじゃないかと思うと、これからさきもずっと観てたいなぁと思うトリオ。
公演に詳細に触れるのは控えるけどここからは部分的に語りたい。なんというか、段々と飯塚さんが常にちょっと"よくない軽さ"を持ったキャラクターを演じることが増えている気がしてそれが楽しい。まともに見えて1番余計なことをするし、1番引っ搔き回しがちだし、飯塚さん自身も面白ポイントをこれでもかと引っ張るタイプだし。今回は1本目からそんなテンションの箇所があったのでかなりハイエナジーな公演だったと思う。角ちゃんはもうスター性すら纏っちゃってて、全ての嘆きが堂に入ってた。角ちゃんが叫び出した瞬間に、ファンファーレが鳴る感じがあるんだよな。このコント、勝ちだ!みたいな。そういう意味では、今回は角田×豊本でほとんど進行していくコントがあって、それは全体を流れる静謐なムード含め新境地だった。まだまだ違う側面、見せるんだよなぁ。そして今回は、豊本氏の狂気にひれ伏した。ただ立ってるだけ、なのに、ただ弛緩した表情をしているだけ、なのになぜあそこまで禍々しい空気を放てるのか。身体が役に乗り移っているかのようだった。表現者としての3人それぞれの円熟味、じっくり堪能できた。
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