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2020年8月の記事一覧
オンラインライブ黎明期の名公演[Real Sound寄稿記事]+オンラインライブを観てきた2ヶ月の雑感
Real Soundに22回目の寄稿をしました。今回はオンラインライブ黎明期、つまりこの6月から8月までの中で傑出していたと思われる公演を独断で選んで良かったとこを語ったもの。この2ヶ月でだいたい50本くらい有料ライブ配信を観てきた中で特に印象的だった6公演についてをざっくばらんに。
オンラインライブ、最初はどうなることかと思ったけど正直だいぶ楽しんでる。リアルなライブの魅力とは別角度、ある面で
BUMP OF CHICKEN『orbital period』と2007年のインターネット
お題企画を機にふと思い返してみると、2007年12月19日リリースのBUMP OF CHIKEN、5thアルバム(メジャー3rd)『orbital period』だったはず。2005年にBUMPと出会ってから初めてのアルバムで、ギンギンの期待感で聴いた。
当時と言えば、ニコニコ動画とYouTubeの黎明期。インターネットのエンターテイメントといえばフラッシュ動画とテキストサイトだったと記憶してい
2020.08.25 Base Ball Bear FC限定ライブ「LIVE IN LIVE 〜IN YOUR HOME,MY HOME GROUND〜」
Base Ball Bear、初のオンラインライブ。FC限定というのは少し残念(多くの人々に観てもらいたいバンドなので、、、)だけどまずは自分たちの周りから足場作り、だったのかな。かなり試行錯誤している3人の姿が見えるライブだった、という印象。コロナ禍におけるロックバンドのリアル。他のバンドが出さずにいる実状や実感を隠すことなく見せ、それもひっくるめて見せる公演だった気がする。ベボベって過剰に盛り
もっとみる2020.08.20 ズームイン!!SMA!
芸能事務所ソニーミュージックアーティスツの58組87名が参加した3時間に及ぶお祭り。SMAといえばZepp福岡の閉店、再開店の両イベントを担当したり、推してるバンドも多く所属していて何かと身近な存在。氣志團・綾小路翔の仕切りで楽曲やネタをオンエアするテレビ番組のような構成だった。今回は全部に触れててもキリがないので、ベストアクト5本を抜粋して紹介。
iri「Wonderland」
アコースティ
8.22 UNISON SQUARE GARDEN「USG 2020 “LIVE (in the) HOUSE 2”」
ユニゾン、2度目のオンラインライブ。前回公演はファン投票トップ30、そして今回は41-70位からセトリが組まれた。田淵智也(Ba)のブログでヒントこそあったものの、シークレットな選曲に期待で胸が躍る。アイコングラフィックが映し出される中、SEのイズミカワソラ「絵の具」がかかる。そしてライブステージがお目見え。今回は事前にライブハウスからの発信と告知があったが、セッティングはなんと3人が向き合うよう
もっとみる2020.08.16 私立恵比寿中学オンライン学芸会〜all of our playlist〜
私立恵比寿中学、初のオンライン学芸会。春ツアーの中止を受け、ツアーコンセプトに即したセットリストを披露。昨年末の6thアルバム『playlist』の多彩な楽曲に寄り添うように過去曲もチョイスされた良い塩梅の構成で、相変わらずエビ中はその辺の需要と供給、定番と驚きの配合を分かってる!
石崎ひゅーい提供の「ジャンプ」の猛々しいサビをアカペラで合わせる形で始まった本公演。真っ黒な衣装に身を包み、凛々し
2020.08.16 羊文学 online tour “優しさについて”@BASEMENTBAR
羊文学のオンラインツアー、最終公演は観客としても演者としても思い出深いという下北沢BASEMENTBAR。2019、2020年にそれぞれリリースされたEP『きらめき』『ざわめき』を再現する公演。まずは「きらめき」から。前2回の公演と違い、ステージ上にいつも通りのセッティングを行いフロアからバンドを映し出すスタイル。かっちりと演出のついたこれまでと異なり、ありありと3ピースバンドの演奏にフォーカス。
もっとみる2020.8.16 サカナクション『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』
サカナクションにとって初となるオンラインライブ、『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』と題されたこの公演、あらゆる面で別次元のクオリティ。これぐらいやらなければサカナクションではない、という気迫が随所に感じられる、少し恐ろしくなるような2時間だった。後に語り継がれるやつだった。
倉庫の前で、スマホを覗き込む山口一郎(Vo&Gt)。その画面の中に同じ姿勢の自分。ドロステ効果なオープニング
オンラインライブを観た⑮(8.11 Maison book girl/8.15 lyrical school)
8.11 Maison book girl「孤独な箱で」(アーカイブ8.31迄)
前回の配信ライブがとても好きだったので今回も購入。揺れるハンドカメラが渋谷WWWに入り込むと、「bath room」のクラップが打たれ始め、点滅する照明の中、ステージにはブクガ4人の姿が、、と没入感をたっぷり高めるオープニング。美しいハーモニーを聴かせる「bath room_」のバージョンを届けた後、「end of
オンラインライブを観た⑭(8.12 銀杏BOYZ/7.24 J-WAVE LIVE 2020~#音楽を止めるな~/8.14 yonige)
8.12 銀杏BOYZ スマホライブ2020
多くのバンドが高音質・高画質を謳うライブ配信をする中で、銀杏BOYZが届けたのは全編スマホ撮影による生中継ライブ。正直、最初はどうなんだろうと思っていたのだけど、会場入りする峯田和伸、そのままステージに立ち歌い始める、、という一連のショットですっかり見入ってしまう。そして始まってからもかなり衝撃的な映像だ。山本幹宗(Gt.)、藤原寛(Ba.)、岡山健
2020.8.14 佐藤千亜妃「Streaming live "NIGHT PLANET”」
佐藤千亜妃、バンドセットでの初オンラインライブ。きのこ帝国を熱心に追っていたので、昨年リリースの1stアルバム『PLANET』の仕上がりには驚くばかりで、どんなツアーをするのだろうと思っていたのだから当然この代替公演は鑑賞。4人のバンドメンバーと向き合うセッティング、タイトル曲の「PLANET」から緩やかに開幕。夏夜にぴったりな涼しげでチルなムードを仕上げて、「Summer Gate」をプレイ。音
もっとみるヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。……最新作で提示された固有のアーティスト性[Real Sound寄稿記事]
Real Soundに21回目の寄稿をしました。ヨルシカとずっと真夜中でいいのに。の新譜について。2組を比較して、というよりも各々の旧譜たちと対比したストレートなレビュー記事です。
両組とも、一通り聴いてはいたけどどっぷりハマったアーティストではなくて。どちらかというとこういうの流行ってるのか、と俯瞰で見てたとこもあったのですが、新譜は両者とも明らかにブレイクスルーしてて痛快だった。ずとまよの方
オンラインライブを観た⑬(8.9 羊文学/7.30 lyrical school)
8.9 羊文学 online tour “優しさについて”@下北沢LIVEHAUS Playing_1st ALBUM (アーカイブ8.12迄)
羊文学のオンラインツアー、2日目は下北沢LIVEHAUSでの1stフルアルバム『若者たちへ』の再現ライブ。初日とは少し違う、3人が等間隔で中心を向き合うセッティングだ。『若者たちへ』は、仕事がかなりシンドい時期に、こっから逃げてえなあという思いと共によ
オンラインライブを観た12(7.31-8.2ビバラ!オンライン/8.2スカート)
7.31-8.2 ビバラ!オンライン2020(アーカイブ8.10迄)
毎年ゴールデンウィークにさいたまスーパーアリーナで開催中のメガフェスをオンライン開催。このライブが初のオンライン公演というバンドも多く、そういう意味ではバンド側の試験的な場所としても機能していた気が。
初日ベストアクトはネクライトーキー 。ワンマンもつい先日配信されてたけど、これがこの夏やろうとしてた30分なんだ!というのが