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かおり
2024年2月25日 02:11
知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと 立花隆 2020年立花隆を要約するのは非常に困難である。まさに万夫不当にして前人未踏の仕事の山だからだ。時の最高権力者を退陣に追い込んだ74年の「田中角栄研究ーその金脈と人脈」は氏の業績の筆頭として常に語られるが、ほぼ同時進行していた『日本共産党の研究』で左翼陣営に与えた激震はそれ以上のものがある。『宇宙からの帰還』にはじ
2024年2月17日 17:16
素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち ア−シュラ・K.ル・グウィン 村上春樹訳「空飛び猫」「帰ってきた空飛び猫」の続篇ル=グウィンとS.D.シンドラ-のコンビが描く、翼のある猫たちの物語を、村上春樹が魅力的な翻訳で贈る、「空飛び猫」の第三作目。ファン待望の一冊。今回、登場したのは羽根の生えていない恵まれた猫だ。優しい人間に飼われており、恐怖を味わったこともない。だが、ある日、ふとした
2024年2月15日 23:25
湖中の女 レイモンド・チャンドラー 清水俊二訳別荘の管理人ビルが大声を上げて指さしたものは、深い緑色の水の底でゆらめく人間の腕だった。目もなく、口もなく、ただ灰色のかたまりと化した女の死体がやがて水面に浮かび上がってきた―フィリップ・マーロウは化粧品会社社長の依頼で、1カ月前に姿を消したその妻の行方を追っていた。メキシコで結婚するという電報が来ていたが、情夫はその事実を否定した。そこで、湖のほ
2024年2月12日 22:10
志村流 志村けん 2005年「好きな道一筋で、ここまで来られたのだから、けっこう幸せだったと思う」「吐きそうなくらいつらかったことや悲しかったこと、悔しかったこともたくさんあった。でも、最後は自分しかいない、最後の頼りは自分だけ、という信念みたいなものがあったからこそ、何とか頑張ってこられたのかもしれない」―――――――はじめに抜粋◆一生を一日二十四時間で考えたら◆準備こそ全力投
2024年2月10日 17:30
帰ってきた空飛び猫 ア−シュラ・K.ル・グウィン 村上春樹訳平和な森でののびのびと暮らすセルマ、ロジャー、ジェームス、そしてハリエットの仲よし4兄弟。喧噪の街に残るお母さんが気になって飛んでいってみると――。こわされる直前のビルのかげに小さな翼をはやした影。それがジェーン、彼らの小さな妹だったなんて。『空飛び猫』につづいて、おたのしみください。空飛び猫の続編になる。新たに加わった妹も羽が
2024年2月9日 00:25
それでも命を買いますか? 杉本彩 2016年ペットショップでの生体展示販売の背景にあるおぞましい現実をご存知ですか? そこで売れ残った動物たちのその後は? 殺処分ゼロの自治体が出てくる一方で、利益のみ劣悪な環境で繁殖を続けるブリーダー、動物たちをもののように扱うペットオークション、障害や説明すべき飼い主の義務を無視して販売するペットショップ、可愛いというだけで簡単に購入し、簡単に飼育を放棄ある
2024年2月3日 21:05
地域猫のすすめ 黒澤泰 2005年ペットブームといわれる一方で、ノラ猫のトラブルが増えている現代。本著には、横浜保健所の職員である著者が、行政や住民を巻き込んで、ノラ猫と住民が共存して暮らす「地域猫」を実現するまでの道のりが書かれている。エサやりからトイレ、不妊・去勢手術まで、地域全体が協力して飼うというあり方が本著にはある。また、実現させる上でのコミュニケーションの大切さなど、考えさせられる
2024年2月2日 13:21
2000年 立花隆先生のルポ。「臨死体験」をめぐり、世界中の体験者・医師に取材した記念碑的ノンフィクション!まばゆい光、暗いトンネル、亡き人々との再会――死の床から奇跡的に甦った人々が、異口同音に語る不思議なイメージ体験。その光景は、本当に「死後の世界」の一端なのだろうか。人に超能力さえもたらすという臨死体験の真実を追い、著者は、科学、宗教、オカルトの垣根を越えた、圧倒的な思考のドラマを展開