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真面目でごめんなさい

毎年恒例激病み期到来。そう、誕生日前だ。


今年ももちろんひとりバースデーな社不。


わたしは、毎年この時期になると、生まれてこなければよかったな、とか、なんでまだ生きてるんだろうとか、くだらないことを考えながら死ねずにいる自分を罵ることしかできない。


自分が生まれてきたことを肯定できないし、幼少期から誕生日は本当に嫌いで嫌いで仕方なかった。


これまでもこれからも、毎年ひとりで過ごすし、このままひとりで死んでいくんだろうなぁと思い、早く今世を終わらせたい気持ちが増すのが7月。


学校が始まって早4ヶ月が経ち、今は、4月とは違う辛さを感じ始めている。


6月辺りから、週3回の授業日に全員揃うことはなくなり、授業開始時には、わたしだけのことが増えていった。わたし以外の生徒は定時に出席しないことが当たり前になり、いつの間にか無断欠席も珍しいことではなくなっていた。


先生達もそれに慣れたのか、毎回ひとりで定時に来て休まず出席し続けているわたしを気にかけてくれるようになった。


あなたは信頼できるから、自習時間は早めに帰宅してもいい(他の生徒は強制自習時間)とか、先生が外部で開催しているワークショップに誘ってもらったり、プライベートな話も聞いたりと、不真面目な生徒達とは違う接し方だなと感じている。


でも、自分が成功する自信は全くない。
むしろ、こんなに真面目に通学していても、通学しているからこそ無理なのではないかとまで思えてくる。


5月の面談時にスタッフの方に言われたことが今でも印象に残っていて、この業界は真面目なだけじゃ上手くいかない。授業をサボっていても売れる商品を1発当てたら逆転どころか優勝できる世界だから、不真面目な生徒のことを完全に否定することは難しい、と。


本当にその通りだと思ったし、わたしには真面目さやこつこつ地道に続けるささやかな継続力しかないので、センスや発想力で勝負する世界で勝てるとも思えず、それを見破られたような気もした。


きっとわたしには特別優れた才能もセンスもアイデア力もなくて、ただ何かを地道に続けたり、長い期間をかけて人との信頼関係を築くことしかでないので、才能に恵まれた陽キャ属性の誰とでも直ぐに打ち解けられる不真面目な生徒達の方がこの業界では有利なのだ。


どう頑張ってもわたしはその人達のようにはなれないし、地道な努力でカバーできるほどの努力もしていないので、なぜかもう今の時点で敗北感を感じてしまっている。


毎日真面目に通学することなんてわたしからしたら簡単で、何でそのレベルのことができないのか理解不能なのだが、そのレベルのことすらできない人間に負けることが全く珍しくないのが恐ろしい。


10人もいないクラスで完全に孤立しきったわたしには、誰1人頼れる人などいなくて、こんな弱音を吐けるような関係の人もいない。


わたしは致死量のプライドを抱えて生きているので、自分の弱点を他人に晒すことができない上に、自分の弱さを認められるほど成熟した人間でもない。


本当は毎日辛くて吐きたいことばかりなのに、全部ひとりで抱えて生きているからどんどん体調は悪化するし、それでも真面目だから通学はしっかりするし、遅れてくる生徒達が授業を妨害しても黙っていることしかできない弱い人間で、自分に嫌気がさす。


無力で脆い人間だから、ひとりで静かに泣き続けることしかできないけれど、いつか誰かの為になる商品をつくれたらいいなと少しの希望を持って何とか耐え抜きたい。成功したいのはもちろんだが、それ以上に誰かに求められる商品を形として残したい。それが自分の生きる唯一の意味だと思いたいので。