【3分で斬る】オトナとの会話中にスマホをいじる思春期高校生の理由とは?#22
どうも。
社会福祉士・保育士のしぶです。
2児のパパをしたり、児童福祉施設の先生をしたり、これからの福祉や子育てを考えるコミュニティを運営したりしてしております。
みなさま、どうお過ごしでしょうか?
さて、今日は
『オトナとの会話中にスマホをいじる思春期高校生の理由とは?』
というテーマでお話しさせて頂きたいと思います。
これは、ぼくが働く子どもが暮らす施設でのお話です。
とある高校一年生の男の子が、児童相談所の相談員さんと面談をしました。
ここでいう相談員さんのお仕事は、
さまざまな悩みを抱える人の相談に乗り、適切な支援を受けられるようにサポートすることです。
いざ、面談がはじまると、
男の子はスマホでゲームやらLINEをやりはじめました。
さて、こんな男の子の姿を、みなさんはどう思いましたか?
〝オトナがあなたのために話しているのに、スマホいじるなよ!〟って、
思いませんでしたか?
ぼくは、施設ではこの男の子の担当の職員をしています。
実は、前もって彼からは、
「今日の面談って何するの?」「自分のこともやりたいし、参加するの面倒くさいんだけど」と、後ろ向きな言葉を聞いていました。
それでも、当日、
彼はこうして面談に出てくれました。
ぼくの本心では、
スマホをいじらず面倒向かて相談員さんと話しをしてほしかった。
でも、こうしてイヤな気持ちがありながらも面談に出てくれただけで、
姿勢はどうあれ、「ありがたいな」って思ったんです。
あとは、誰かと面倒向かって話すのって、
特に面識があまりない人と話すときは、
何を話していいのか、ぼくたちオトナでも分からなくて戸惑いません?
のちに、彼は複数人いた相談員さんとの面談を、
「アルバイトの採用面接みたいに、圧迫感があって気まずかった」と話してくれました。
そういったプレッシャーのなか、
コミュニケーションの不安や戸惑いを隠す手段として、スマホをいじる行動に出たんじゃないかと思ったんです。
そんな彼に、
「オトナが話しているんだからスマホはいじるな」と注意できますか?
ぼくは、注意できませんでした。というか、しませんでした。
一方、相談員さんはどういう気持ちで面談に挑んでいたのでしょうか?
彼に対して、少し強い口調で、
「アルバイト始めようと思ってるんだ~、なんで?」
「友だちと遊びたいからか~、なるほどね~」
などと、はたから聞いていたぼくでさえ、
「上から目線で物事を伝えてくるな、この人は」と思うほど、
偉ぶった口調で話しを進めていました。
面談が終わり、オトナだけで話す機会がありました。
さっきまで偉そうに話していた相談員さんとは、
とても穏やか話すことができました。
聞けば、
「思春期の高校生男子に、どう接して話せばいいか分からなかった」と言うのです。
その瞬間、一気に自分のなかのナゾが解けました。
接し方が分からなかったから、警戒心から偉ぶった口調になっていたのか!
オトナである相談員さんたちも、戸惑っていたんです。
子どももオトナも感じていたことは一緒だったんです。
お互いが、
〝どう接していいか、話せばいいか、距離感が分からなかった〟
人とのコミュニケーションにおいて、緊張や戸惑いを感じることは自然なことです。
そのことが分かったとき、ぼくの心は救われました。
あとは、互いの誤解を解くだけだなって思いました。
面談のあと、ぼくは彼に、
「相談員さんも高校生とどう話していいか戸惑ってたみたいだよ。だから、そのぶん話し方がぎこちなくなったんだって」と伝えてみました。
彼は、「ふ~ん」とひと言。
ぼくの想いは届いただろうか?
届いているといいな。
ということで今日は、
『オトナとの会話中にスマホをいじる思春期高校生の理由とは?』
というテーマでお話しさせて頂きました。
ぼくたちの施設では、子どもたちが自分の将来について悩んだときに、
一緒に考え、解決策を見つけるお手伝いをしています。
この記事を読んで、子どもとのコミュニケーション、
相手に合わせた話し方の大切さについて、
皆さんのなかで、改めて気づくことが少しでもあれば嬉しいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
それでは、ステキな一日をお過ごしください。
社会福祉士・保育士のしぶでした。
じゃあ、またねー!
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