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漫才師。

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マンゲキラジオドラマ「サンパチマイク」がすごいって話。

よしもと漫才劇場のyoutubeチャンネルでコロナ禍に立ち上がった企画「マンゲキラジオドラマ」。ここでは芸人さんが交代で脚本・演出を担当し、マンゲキメンバーをキャスティングして一本のラジオドラマを作っている。毎回「この人、こんなん書くんや」と驚かされる企画でもある。特に漫才師でネタを書いていないと公言している方が書く脚本にはとても興味をそそられる。失礼だが「書けないのに、何が書けるの?」と思ってし

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生き辛い世界で芸人として生きる意味。

生き辛い世界で芸人として生きる意味。

ほう。のむさんは生き辛いという自覚があるのね。

推しが生き辛いのは悲しくはあるけど、そもそも芸人さんが生きやすい世界とは何なのか。

見取り図をきっかけに漫才劇場を知り、劇場を主軸に活動する芸人さんを知るにつけ、芸を生業にする人に興味を持った。

いろんな生き方がある中で、なんで芸人なんだ?
だってふつーに社会人として働いていればある程度のお金を手に入れることできたはずだし。
30すぎてバイトに

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繊細天才漫才師の相方は〜令和喜多みな実 河野様〜

繊細天才漫才師の相方は〜令和喜多みな実 河野様〜

先日行われた令和喜多みな実の河野さんのトークライブにいってきたんですよ。いや、そもそも私見取り図ガチ勢で、なんやったらきたみなは野村さん推しなんですよ(わたくしのnoteで一番読んでいただけてるのがのむさんの記事です。よければ覗いてやってください)。なんならそのnoteで河野さんの嫁に対する態度をちょっとディスってますしね。

なのにどうして河野さんのライブなのか。
河野さんのnote、すごくいい

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多才漫才師。〜令和喜多みな実 野村尚平様〜

多才漫才師。〜令和喜多みな実 野村尚平様〜

好きになったら絶対にあかん、絶対にこっちのメンタルがヘラる。わたしのことなんて構ってくれへんよって分かっててどうしても好きになって身を滅ぼすことってありますやんか? 
野村尚平とはそういう人。
だめんず(って今も通じる?)を渡り歩いてきたわたしのアラームが最大音量で警告します。
「あかん、野村はやめとけ!飛ぶぞ!(精神が)」
ですよね〜
アラームはこうも言います。
「どうしてもきたみながええんやっ

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知的漫才師。〜ネイビーズアフロ みながわ様〜

知的漫才師。〜ネイビーズアフロ みながわ様〜

ペンは剣よりも強し。
誰の言葉でしたっけ。知はあらゆる武器を凌駕するってことでOK?

長い間、高学歴とは芸人の対義語とされてきた。
「お前あほやな~将来は吉本しかないで!」とは古き良き昭和の昔話。
それを証明したのはロザンの菅さんが書いた「京大芸人」。
相方の宇治原さんのことを書いたノンフィクションなのだが、彼は著書についてこのようなことを言っていた。
「京大卒で芸人。芸人って京大の対極にある言

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東京漫才師〜オズワルド 伊藤俊介様〜

東京漫才師〜オズワルド 伊藤俊介様〜

生まれも育ちも大阪の私にとって、漫才とはべたべたの大阪弁で展開されるものであり、劇場といえばなんばグランド花月と漫才劇場。
たまに目にする関東の漫才師は、全然笑えなかった。

生粋の大阪人である私には「なんでやねん!」がない漫才を、面白いと思えなかったのだ。

しかしだ。
「名前だけでも覚えて帰ってください」と謙虚に始まる伊藤さんと畠中さんのオズワルドには関西以外笑えない仕様だった私のプログラムを

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死と漫才師。〜見取り図様〜

死と漫才師。〜見取り図様〜

とても辛いことがあった。
初めてはっきりと死にたいと思った。3日間寝込んだ。そんなとき、ある芸人の漫才を見た。何度かテレビで見たことのある漫才師の、見たことのあるネタだった。 

めちゃくちゃ笑った。

その漫才師がYouTubeをやっていることを知った。
見た。はまった。

平日はなんとか仕事に行き、育児をこなした。
娘が寝るとYouTubeを見た。ずっと見た。笑った。馬鹿らしくて、笑った。

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天才漫才師〜ベーブルース様〜

天才漫才師〜ベーブルース様〜

見取り図にはまってから、思い出したことがある。
わたしが初めて漫才師と話した日のことを。
25年前。
わたしのアルバイト先は、二丁目劇場の近くだった。
ダウンタウンを生んだお笑いの聖地と言われている場所だ。
その漫才師は多い時で日に三度来た。
漫才出番の合間だったのだろう。

ある日のこと。
バイト先の店は外階段を上がった2階にあり、客が階段を登ってくるのが見える作りになっていた。
その漫才師が店

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