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sagawa
2023年7月17日 11:14
本書はキリスト教の教理について4世紀から6世紀の議論が現代でも使用される「個」の感覚の確立に決定的に重要だったのではないかという問題認識から、そのころの議論を追っていくことで証明しようとするものである。著者の坂口ふみさんは牧師さんなどの信者でなく大学の先生で宗教学というよりも比較文化の専門家のようである。本書もエッセイ風の書き方がなされていて全く門外漢でもなんとかついていけるような感じである。た