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SF的ゲーム感想文

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簡単にハード別に記事が読める「もくじ記事」をご用意しましたのでご利用ください。 新作よりも中古ゲーム。メジャーよりもマイナーなゲーム感想文を書いていきます。
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#Xbox

【もくじ】ゲーム感想文・ハード別索引

こちらからゲームハード別で記事に飛ぶことが出来ます。 ちなみに50音順です XBOX series X / S & Xbox ONEATOMIC HEART オレンジブラッド CALL OF DUTY GHOST Ghostwire TOKYO サイバーパンク2077 SIGNALIS SUNSET OVERDRIVE Starfield STRAY 挑戦1 Kiss or Kill Telling Lies Touhou Luna Nights BIOHAZARD7 re

アメリカを取り戻せ【 HOMEFRONT 】(360)

北朝鮮が世界を支配!?注意:本記事にはネタバレが含まれます そんな攻めた設定の本作は発売当時かなり話題になっていたことを覚えている。(NHKスペシャルでも紹介されていたっけ) 本作の年表を見ると他にも2021年に新種の感染症をが蔓延したり、2024年に北朝鮮が人工衛星を打ち上げなどの記述があったりと微妙に笑えない。 そんな2011年に発売された本作「HOMEFRONT」はコロラド州を舞台にレジスタンスと、北朝鮮こと大朝鮮連邦(KPA)の熾烈な戦いを描くFPS。主人公はレジ

猫がやったなら、無罪。【 Little Kitty, Big City 】(XBOX series X)

猫は最高猫。それはこの世で最も素晴らしい生き物。あの完璧なフォルム、あの愛くるしい鳴き声、あのいじらしい仕草、全てが完璧。まさしくパーフェクト生命体…そんな出だしで僕も感想文を書いた、2022年に登場した猫が主人公のアドベンチャーゲーム「Stray」は美しいグラフィックと、リアルな猫仕草が猫好きにはたまらなく嬉しい一本だった。現代の猫ゲームは愛でるよりも自分が猫になるモノなのだ。 そんな猫が主役のゲームが、今年また新たに登場した。ワシントン州シアトルのDouble Dagg

バイオライクでエヴァ風味【 SIGNALIS 】(Xbox series X)

バイオハザードが好きだ。特にPS1の一作目のバイオハザードは最高だ。心もとない弾薬と回復アイテムを管理しつつ、謎だらけの館を攻略していくのが大変だけれども達成感もひとしおな超楽しい作品だった。続編もたくさん登場したけれどやっぱり初代の面白さには敵わない。グラフィックもやっぱり想像力を掻き立てる荒いポリゴンが良い。思えばリアルすぎると怖さが逆に引き立たないんだ。 そんな事を思っていた人が他にもいたようで、2022年に登場したゲームである「SIGNALIS(シグノーシス)」はそん

見上げた星々へ...【 Starfield 】(Xbox series X)

ついに出たぞスターフィールド来たぞ来たぞ、スカイリムやFalloutシリーズでご存じベゼスダソフトワークスの待ちに待った新作RPGだ。 舞台は人類がグラヴジャンプなるワープ航行が可能になり人類が広大な宇宙に進出した未来世界。デネブ、アルタイル、ベガ、シリウス...夜空を見上げれば見える遠い星々、あのどれもに行ける、あそこが我々の舞台だ。 タイトル発表当時からワクワクしていたあのゲームがついに遊べる。楽しみすぎてアーリーアクセス料金を払い、発売当日は有給を取った。それくらい僕

サイバーパンク猫散歩【 STRAY 】(Xbox series X)

猫は最高猫。それはこの世で最も素晴らしい生き物。あの完璧なフォルム、あの愛くるしい鳴き声、あのいじらしい仕草、全てが完璧。まさしくパーフェクト生命体。 そんな猫が主人公な話題のゲームが遅ればせながらもついにXboxでも8月に配信された。プレイヤーは名もなき野良猫を操作して、出会った小型ドローンと共に迷い込んだサイバーパンクな都市を巡り、はぐれてしまった仲間達の元へと帰るのが目的のアクションアドベンチャーだ。 ゲームでデフォルメの猫キャラはよくいるけれど、本作のまさにリアル志

ユルユルお仕事シミュレーター【 PowerWash Simulator 】(XBOX)

無心で遊べるゲームは最高人間生きていると嫌な事が当然起きて、考える事が増えるのは世の常。「今だけは何も考えたくない。」そんな時にTVゲームは良い一時凌ぎの手段だけれど、それでストレスが溜まるなら元も子もない...なにかいいゲームは...そう!高圧洗浄機!はい、これを持ってそこにあるドロドロのバンを掃除して!さぁ! そんなこんなで自分は今プロのクリーナー(掃除屋)。どうやったらそんなことになるんだと思ってしまう泥だらけの車や庭に家を相棒の高圧洗浄機でサーっとキレイにしてしまお

究極のオープンワールドアクション 【SUNSET OVERDRIVE】(XBOX ONE)

疾走!爽快!自由!ジェットセットラジオ。かつてセガが作り出したクールでスピーディーなローラースケートで駆け巡るアクションが楽しい凄いゲームが存在した。 本作「サンセットオーバードライブ」はそんなJSRの遺伝子を継承した一本。開発はラチェクラやSIEのスパイダーマンシリーズでご存知「Insomniac Games」だ。 広大なオープンワールドの街を舞台に超人的な身体能力(一切劇中では説明無し)を持った主人公が、高速で電線を滑り、壁を走り、海を駆け、空を飛び、街を高速で駆け抜けな

特盛3Dアクションに震えろ【 バンジョーとカズーイの大冒険2 】(XBOX360)

今バンカズがアツい。長い沈黙を経て、昨今スマブラに参戦したり、Switchで遊べたり、シャツやらamiiboやらグッズがたくさん出たりで何かと出番が多いこの二匹。僕も当時1を遊んで楽しんだ口だったので昨今のバンジョーとカズーイの扱いはとてつもなく嬉しい。 しかし当時小学生だった僕にとってバンカズは苦手なゲームだった。 一作目の「バンジョーとカズーイの大冒険」はスーパーマリオ64を踏襲した3Dアクションで序盤は楽しかったけれど、中盤から綺麗なマリオの世界とは真逆のリアルで気持

最恐の原点回帰【 バイオハザード7 】(XBOX SX)

遊ぶつもりなんてなかった。やりたくもなかった。バイオハザードは好きなシリーズだ。適度に歯応えのある謎解きに緊張感溢れる展開と良い塩梅の恐怖。 確かに昨今のバイオのナンバリングタイトルはゾンビがいなくなったり、銃よりも拳で戦った方が効率良かったり、回し蹴りで無双したりでどう考えても行っちゃダメな方向に突き進んでいる印象でした。(実写映画もそんな感じでしたね) しかしこのバイオハザード7は印象が違う。何もかもが不穏だ。 一昨年あたりのマイPSVRブームの勢いで僕もバイオ7をVR

東方的悪魔城【 Touhou Luna Nights 】(XBOX ONE)

東方のメトロイドヴァニア! ゲームパスでこのゲームもついにラインナップから外れる。サブスクあるあるの駆け込み鑑賞ならぬ駆け込みプレイでなんとかクリア出来た。この類はいつか遊ぼうと思う時がいつだって今やるべきと言うことを思い知らされる。 にしてもMicrosoftのゲームパスでまさか東方projectのゲームが出来るとは驚きだった。けれど視野を広げればYouTubeではゆっくり解説が席巻し、ソシャゲが複数登場し、コナミの音ゲーでアレンジ楽曲がプレイ出来て、Spotifyでは原

新感覚メモ取りADV【 Telling Lies 】(XBOX ONE)

手に入れたのはあるFBI潜入捜査官の映像記憶が大量に詰まったノートパソコン。プレイヤーはこのパソコンから潜入した環境活動家集団の行動、潜入操作してからの家族との通話を見て、捜査官の目的とその行き着く果てを探していく事になる。 本作は我々が使っているWindowsに似た疑似OSをマウスとキーボードを使って操作していくのだが、記録映像を見ていくにはちょっとした「検索」が必要だ。 このパソコンの検索システムがちょいと個性的で、検索ワードを入力することで映像中の会話で当てはまる言葉

インディーズ故やりたい放題【 挑戦1 Kiss or Kill 】(XBOX ONE)

Xbox360時代から徐々にインディーズゲームというモノがコンシューマ機に浸透していき早10年。当初は荒削りなゲームが多かったが、近年ではAAAタイトルでは逆に出来ないような挑戦的なゲーム性や音楽、グラフィックなど低予算ながらも魅力的なゲームが次々と登場している。むしろ現在はインディーズゲームの方が話題性が高いくらいだ。 もちろん今でもXboxにはインディーズゲームはストアに並んでいる。 だけど他の家庭用ハードとは少々毛色が違い、日本語対応してるのかすら怪しいゲームが当たり

最も影が薄いCoD【 コールオブデューティー ゴースト 】(XBOX ONE)キャンペーンレビュー

記憶から消えたCoDあの時の強烈な体験が忘れられず、記憶を消してもう一度遊びたいゲームというのはよくある。 しかし、世の中には一度遊んだのに全く覚えていないゲームというのもある。僕にとってシリーズ10作目となる「コールオブデューティ GHOST」はそんな一本だ。 PS4とXBOX ONEの足音が聞こえて来たハードの過渡期に登場した本作は他のCoDに比べるとキャンペーンの存在感はかなり薄い。 どれくらい薄いかというと僕は過去一度、本作のキャンペーンをクリアしたのに、本作のこと