特盛3Dアクションに震えろ【 バンジョーとカズーイの大冒険2 】(XBOX360)
今バンカズがアツい。
長い沈黙を経て、昨今スマブラに参戦したり、Switchで遊べたり、シャツやらamiiboやらグッズがたくさん出たりで何かと出番が多いこの二匹。僕も当時1を遊んで楽しんだ口だったので昨今のバンジョーとカズーイの扱いはとてつもなく嬉しい。
しかし当時小学生だった僕にとってバンカズは苦手なゲームだった。
一作目の「バンジョーとカズーイの大冒険」はスーパーマリオ64を踏襲した3Dアクションで序盤は楽しかったけれど、中盤から綺麗なマリオの世界とは真逆のリアルで気持ち悪く、怖い世界(クランカーのどうくつやまっどないとマンションとか…)を嬉々として見せつけてくるゲームだった。大人の今見れば可愛いモノだが当時はその不気味さがとにかく怖かった。(マリオ64のテレサのホラーハウスも相当だったが)
そんな訳でバンカズ1をクリアしたのは、20歳を越えてからのXbox360版であった。もちろんめちゃくちゃ楽しめた。
それから年月が過ぎ、時折同世代とバンカズの話になるとやはり2の評判がすこぶる良いので、Xboxのゲームパス版を思い切ってプレイ。
しかしそこにあったのはバンカズ1とは似て非なる新たなゲーム体験であった。
広い!広すぎる!
バンカズ2の舞台である魔女アイランドは前作同様点在するステージがあり、前作同様ステージに隠されたジグソーを集めていくのが基本的な流れ。まぁ、そこは同じなのだが、本作は前作とは比べ物にならない広さと量と密度を持ったステージ、前作の倍以上に増えたアクション、そして3Dアクションのゲームとは思えないとんでもないボリュームを持ったりと超進化を遂げている。進化しすぎである。
前作が本作のためのチュートリアルのような気がしてくる超ボリュームなのだ。前回が牛丼の並なら今回は大盛りを通り越して特盛だぞ。
そんな本作の大きな特徴はマップの広大さだ。前作がマリオ64を意識した箱庭アクションなら、本作は3Dで出来た探索型、メトロイドヴァニアだ。
前作のステージは小さな部屋に入る事ははあったものの、一つのステージに対して箱庭が一つ用意されている形だったが、今回のステージは小さなマップが幾層にも連なり、さらに各エリアのステージ同士がつながり合っているのでかなり複雑でややこしい。
方向音痴の気分を痛感するマップのややこしさに加え、そのステージで覚えておく地理やギミック、フラグなどの量が桁違いに多い。こんな脳が疲れる体験は今まで味わったことが無い。やりすぎだ!!!
アクションの数は前作の倍以上!!!
さらに本作はそのアクションの量も驚異的だ。変身アクションはもちろん、リンクもびっくりの様々な効果をもたらす属性のついた様々な種類のタマゴ。バンジョーとカズーイが単独行動した際のアクション。更に数々のミニゲーム、FPS要素などなどなど覚えるだけでも脳の容量を削るぞ。
更にガイコツの友人マンボを操作したりで常に新たな操作が楽しめる。ついてこられないくらいに…。
そして相変わらずの二人のキャラクターのノリは更に任天堂らしからぬ主人公像へ。そして序盤から悪趣味なノリで突き進んでいくので笑ってしまいました。
前作はカズーイの発言を咎める事もあるバンジョーでしたが、本作では我関せずの無責任なクマと化し、カズーイは更にメタ的で相手を怒らせる様な発言が連発のやりたい放題な鳥に、よくコイツらスマブラに出れたな…。
そんな訳で最初のうちは楽しいし、謎解きはわかるとスッキリするけれど、量が量なので終盤は若干食傷気味になるくらいでした。いくらなんでもボリュームがありすぎるだろ!でも謎の解けた時の嬉しさはたまらないし、色んなミニゲームは楽しいしや雰囲気も嬉しいし、後半の厳しいくらいの難易度も手応えがあって楽しい。子供の頃ならこのボリュームは相当嬉しかっただろうな…さすがレアのゲームだ。
そんな本作は本編同様汚いゲップの出るくらい堪能できる一本。レトロなポリゴンとは裏腹に隅々まで作り込まれた世界を存分に、そしてドップリ堪能してみては如何だろうか。
DATA
バンジョーとカズーイの大冒険2
発売:任天堂(N64版)
Microsoft(Xbox360版)
開発:レア
対応ハード:Xbox360、Nintendo64
発売日:2000年11月27日(N64版)
2009年4月29日(Xbox360版)
価格:1500円(Xbox360番)
ジャンル:3Dアクション