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SF的ゲーム感想文

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簡単にハード別に記事が読める「もくじ記事」をご用意しましたのでご利用ください。 新作よりも中古ゲーム。メジャーよりもマイナーなゲーム感想文を書いていきます。
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2019年3月の記事一覧

前後編の前だけ 【 クアンタムゲートⅠ 悪夢の序章 】 (PS1)

ディストピアの真相は・・・!「クアンタムゲート」の第一印象はいろんな意味で最悪だった。 なにせパッケージには青いハゲがデカデカと印刷されており、見るからにヤバそうな臭いを醸し出しているのだ。だけどやるのがゲーマーの性、そしてプレイしてまんまと裏切られる事になる・・・少しだけ。 内容としてはゲームではなく主に実写映像とCG映像を使った「バーチャルシネマ」らしい。選択肢や惑星基地を移動したりするアドベンチャー要素もあるけれどゲームではないらしい。 ストーリーも自分自身こういった

仲間は見捨てろ【 THE 日本特殊部隊 】 (PS2)

数発で終わる緊張感いつも思う事なのだが、シンプルシリーズは目の付けどころが鋭い。 レインボーシックスなどの特殊部隊モノは他にもあるが、日本を舞台にした作品は本作「THE日本特殊部隊」だけではないだろうか。 コンビニ、駅、繁華街など身近な場所で起きる事件のリアリティはやっぱり他国や違う惑星で起きたモノとは訳が違う。 だけど本作はあのシンプルシリーズ、さてどのような作品に仕上がっているだろうか。 ゲームの内容はNPCの仲間と二人一組でマップ内に武装して潜伏している犯人を一人残ら

着せ替えヤクザ 【 THE 任侠 】 (PS2)

シンプルが織りなす極道の道!「龍が如く」極道の世界というディープな大人の世界を家庭用ゲームの世界で展開し大ヒットし今も新作が作られ続けているシリーズだ。組と組との抗争、ドラマティックに展開するストーリー、まさに新しい大人向けゲームの形であった。 そのヒットを知ってか知らずか我らがシンプルシリーズからもヤクザなゲーム「THE 任侠」が発売されていた。どう考えても意識して制作されたであろう本作はどのような仕上がりの作品になっているだろうか。 着せ替えヤクザ!ヤクザだらけ!ヤクザ

極秘情報にアクセスせよ!【 矢追純一極秘プロジェクト UFOを追え!! 】(PS1)

その筋の第一人者が監修!!!UFOデータベース!!!本作はUFO研究の第一人者「矢追純一」氏が監修したUFOに関するあらゆる情報を集約したデータベースである。ゲームではない。 内容は貴重なFBIやCIAの極秘文章やUFOの写真、映像を見せながら音声解説をしれくれる「スライドショウ」と年代別、地域別のUFO関連の事件、又それに関わる人物情報を閲覧できる「データベース」が収録されている。 「スライドショウ」はこの分野に興味がある方には丁寧に説明してくれるのでUFO入門にもってこ

おまけが嬉しい【 THE 呪いのゲーム 】 (PS2)

レンタルビデオ店などによくある、「呪いのビデオ」などを彷彿とさせる本作は、目玉だらけの恐ろしげなパッケージで恐怖を煽ってくるが、ゲームの内容はなんてことはない実写サウンドノベルだったりする。 ストーリーは遊んだ人間が次々と謎の失踪をしていく「呪いのゲーム(同じパッケージ)」という同名のゲームを主人公がプレイしてしまい、主人公は呪われ幽霊に命を狙われることになる、この呪いを解くにはゲームをクリアしなければいけない・・・というもの。 ただ主人公が逃げ惑うだけのパニックホラー的なス

カクテル知識でモテろ 【 カクテル・ハーモニー 】(PS1)

プレステで洒落たカクテルの知識を獲得だ!!知ってます?カクテルの語源は「Tail of cock」酒を混ぜる道具として使っていた雄鶏の尻尾の言葉が変化して「Cocktail」になったんですよ☆(諸説あります) なーんて知識を1つ小洒落たカフェバーでデート相手に披露すればきっと君の株はグンと上がるに違いない。(保証はしません) そんな知っておくとオシャレなのかもしれない、カッコいいのかもしれない、イマい大人に見られるかもしれない、そんな洒落たお酒「カクテル」。98年にプレイス

輝かしき未来世界へ【 Neon DRIVE 】 (PS4)

無数の星が煌めく夜。果てしないグリッドラインが地平線まで続く世界。僕たちが憧れた未来。そこはイメージのだけの世界だが、これから先に待つイカす未来に胸ときめかせるクールなビジョン。そんなクールな80’s futureが帰ってきた。 今世界中で80年代が流行っている。あのアナログとデジタルが混じり合い、無尽蔵のエネルギーを放出し、夢と未来と混沌を与えていたあの頃のアニメ、ゲーム、漫画、映画、音楽は再評価され、シンセサウンドと蛍光色と瞬く星たちは21世紀を生きる僕らに強烈な刺激を与

ゲーム:DJウォーズ (SS)

これぞ本格DJシミュレーション!? DJゲームと言えばbeatmania。DJの一連の動作を極限まで単純化し、誰でもすぐにDJっぽい体験できる素晴らしい作品だった。 初代アーケード版は1997年12月10日に稼動し今も最新作が登場するほどの人気作だ。しかしbeatmaniaの可動日から8日後、同じDJをモチーフとした作品がセガサターンから登場していた!その名は「DJウォーズ」この作品はどのようなものだったのか・・・徹底的にレビューして行こう! ・・・と、はりきってレビューに挑

ゲーム:SEGA AGES 2500 vol.13 アウトラン (PS2)

これが3Dリメイク「アウトラン」! かつての名作をなんとも言えない形でリメイクする事に定評がある初期のSEGA AGES2500シリーズ。あの名作「アウトラン」も勿論、その手に飲まれた作品の一つだ。3DS版やスイッチ版でオリジナルに限りなく近い移植が配信された事を機会に、こちらのAGES2500版を久しぶりにプレイしてみた。 本作はアウトランを3Dグラフィック(画面を飛び出したりはしない)で再現した「アーケードモード」、新たなコースやライバルカーなどの要素を加えた「アレンジ

人間弱いコング強い【 PETER JACSON'S キングコング THE OFFICIAL GAME OF THE MOVIE 】(360)

ようこそ。恐怖と神秘の髑髏島へ…。ゴリラ。それは人間がいくら頑張っても手に届かない神秘の美しき生物。そしてその力強い肉体から生み出されるパワーは畏怖の象徴でもあり、男子なら誰もが憧れるカッコ良さを持っているのだ。…そんな訳で本作はロードオブザリングで有名なピーター・ジャクソン監督が2005年に手がけた3時間8分の超大作映画「キングコング」を題材としたゲームだ。ちなみにこれからゴジラと戦う方ではない方です。 さて本作の特徴は人間側の主人公「ジャック(脚本家)」のFPSアクショ

俺は潜入捜査官 【 ニードフォースピード アンダーカバー 】(360)

潜入捜査で一網打尽にせよ! …というわけでプロストリートから古巣のモストウォンテッド的な一つの街を舞台にストリートレースとカーチェイスなNFSが帰ってきた。 だけどなんだかプロストリートから比べると全体的な大分テンションは低いし、なんだかストーリーも指令ばかりなのは公務員だからしかたない。 追跡するパトカーを一網打尽にするギミック『ホットパースート』もカーボンなどと比べると、大分ケレン味の少ない大人しい演出になっていてどこか大人な雰囲気…地味とも言える。 あ、そう言えば実

目を閉じて遊べ【 bitGenerations Soundvoyager 】(GBA)

本作は任天堂の原点回帰「bit Generationシリーズ」の一つ。グラフィクはシンプルながらも個性的なゲーム達がこのシリーズの魅力だが、その中でも突出して異彩を放っているのがこの「Soundvoyager」である。本作では7つのミニゲームを楽しむ事の出来るアクションゲームなのだが、プレイには必ずヘッドホンを使わなければならない。それはこの作品が画面を見る以上に、「音」に集中しなければいけないためだ。 ミニゲームは、音を集めて一つの曲にしていく「sound catcher

穴の底の世界で 【 UNDERTALE 】 (PS4)

みんなが幸せになれる道へ穴に落ちて行き着いた場所はモンスターだけがいる世界。主人公の人間が地上の世界に戻るため…今、冒険が始まる。かなり評判の良い本作…いや、尋常じゃない評判の良さだ。僕も複数の友人から激推しされていたので恐る恐るプレイ。 しかし本作のビジュアルはクラシカルなRPGのようだ。モンスターと戦闘をし、レベルを上げ、ボスを倒す。モンスターの攻撃が弾幕シューティングのように避ける操作になったりする戦闘もシンプルながら面白い。 雰囲気は往年のMOTHER2のようなユル

公道からプロの世界へ…【 ニードフォースピード プロストリート 】 (360)

NFSだけどリアル重視 舞台は前作カーボンのストリートレースから、うって変わってサーキットや公道を舞台とした警察とは縁のない完全合法なプロの世界へ。第一印象は「なぜ他のレーシングゲームと似たような事をNFSシリーズがやらなきゃならんの?」と思ったが、そこはNFS。遺伝子を受け継ぎつつも新しいステージに試みているぞ。 重いハンドリング操作にクラッチ操作、ぶつかれば壊れてしまう車体、もちろん修理費は自腹。現実じゃ当たり前だけど、ゲームでは煩わしいだけのリアリティ重視な要素がたん