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俺は潜入捜査官 【 ニードフォースピード アンダーカバー 】(360)

潜入捜査で一網打尽にせよ!

俺は潜入捜査官。この街で横行する犯罪をストリートレーサー界隈から調査するため俺はレーサーとなった。命令ばかりの美人上司の言う事を聞きつつ俺はストリートで信頼を得て上り詰めカルテルを撲滅するのだ。

…というわけでプロストリートから古巣のモストウォンテッド的な一つの街を舞台にストリートレースとカーチェイスなNFSが帰ってきた。

だけどなんだかプロストリートから比べると全体的な大分テンションは低いし、なんだかストーリーも指令ばかりなのは公務員だからしかたない。
追跡するパトカーを一網打尽にするギミック『ホットパースート』もカーボンなどと比べると、大分ケレン味の少ない大人しい演出になっていてどこか大人な雰囲気…地味とも言える。

あ、そう言えば実写ムービーは車共々ブルーバック撮影の無い完全な実写映像になってますね。おかげで絵面が豪華だ。
レースモードは基本的に今まで通りだが、新たにハイウェイでのタイマンバトルや、鬼ごっこのようなレースまで多種多様。警察とのチェイスはあまり変わり映えはしていない。
だけど今回はある一定のタイムより速くクリアすれば圧勝という扱いになり、ステータスにボーナスが付くぞ。

そして本作の目玉はなんといっても潜入捜査。ストリート連中の信頼を勝ち取るために車泥棒などの仕事をこなし、証拠を掴んだところで容疑者の車に体当たりしまくってぶっ壊して止める…ってチェイスHQ的なワイルドなやり方にびっくり。

超高速バトルは無理っ!

そして本作の車の操作はMWの系譜に近く、だいぶ軽快なものになっている。いや、軽いってもんじゃない。リッジレーサー並みのステアリングと超加速と爆速でこなされるレースはブレーキの必要が無くだいたい急ハンドルでなんとかなる仕様。
自分の乗っている車がブガッティだろうがポルシェだろうがとにかく中身がエアロカー的な挙動は前作は勿論、MWの比ではないくらいゲームゲームした作り。そのため超高速バトルが常に要求されるハイウェイも多いので350キロなんて朝飯前だ。

しかし本作の問題はそれでも抜いてくるNPCがいるという事。バトル中のNPCの最低一台はとにかく速い奴が居る。いくら自分がそのレースの圧勝タイムでゴールしようが御構い無し、フルチューンだから勝てるなんて甘えが通じないボスステージ以上に面倒な相手が常にいる。ホントどうやって倒せというのか。おかげで最後までボス以外のNPC相手のレースはモチベーションが上がらず、レースを避けながらプレイしていた。

その代わりなのか本作はとにかく警察が弱い。足止め事はもちろん、ロードブロックなど様々な妨害をしてくるがまるで抑え込む力が無く、全然捕まらずに最後までプレイできてしまう。パンクさせるためのスパイクを踏んでしまっても逃げきれてしまうくらい弱いのだ。そのためMWやカーボンのようなドキドキは本作ではあまり味わえなくなってしまった。

感想としてはMWに似た作りではあるが、ストーリーもゲームの作りもバランスが悪く。前三作に比べても完成度はちょっと高くない一本でした。
あとラスボスさんちょっとは懲りてください!


DATA

ニードフォースピード アンダーカバー
発売:エレクトロニックアーツ
開発:EA Black box
対応ハード:Xbox360、PS3、Wii、PS2、Win他
発売日:2008年12月18日(Xbox360版)
ジャンル:ストリートレースゲーム



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