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屈指の美的センス誇る唐作品の傑作。詩情豊かなせりふが作り出す言葉のリズムに体を揺らしていると、心まで物語の中に溶け込んでいくよう…★劇評★【舞台=泥人魚(2021)】

 人間のどろどろとした欲望や負の感情、しかしそこに降り注ぐ光によって描き出される虹は得も言われぬ美しさ。まるで相容れないようなものまで結びつける唐十郎の作品群の中でも屈指の美的センスを誇る傑作「泥人魚」が東京・渋谷のシアターコクーンで上演されている。宿命に全身を包み込まれた謎の女がつなぐのは故郷と都会、過去と未来、そして光と闇。詩情豊かなせりふが作り出す言葉のリズムに体を揺らしていると、心まで物語の中に溶け込んでいくよう。猥雑な感情のやり取りや、人々の情念をざらつかせる展開もまた、物語のとばりを美しく染め上げていくばかりだ。演出は新宿梁山泊代表で俳優の金守珍。(画像は舞台「泥人魚」とは関係ありません。イメージです)

 舞台「泥人魚」は12月6日~29日に東京・渋谷のシアターコクーンで上演される。

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★ブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含む劇評の全体像はこのクリエイターのための作品発表型SNS「阪 清和note」で有料(300円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。宮沢りえさん、磯村勇斗さん、愛希れいかさん、岡田義徳さん、風間杜夫さん、六平直政さんら俳優陣の演技に対する批評、金守珍さんの演出や舞台表現に対する批評などが掲載されています。


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★舞台「泥人魚」公演情報

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